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<title>時短読書のすすめ</title>
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<description>「あたまにスッと入るあらすじ」作者が厳選するあらすじ特選。その本を読んだことがある人は記憶のリフレッシュのため、読んだことがない人は、このあらすじを読んでからその本を読んで、「時短読書」で効率的に自己啓発してほしい。

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 <title>時短読書のすすめ</title>
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<title>大前流心理経済学　個人金融資産を積極運用し生活者大国へ</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92424.html</link>
<description>大前流心理経済学 貯めるな使え!著者：大前 研一販売元：講談社発売日：2007-11-09おすすめ度：クチコミを見る
日本人の不安心理を根底から払拭し、資産の積極運用で日本経済を２１世紀も世界に君臨する様に立て直す大前研一氏の２００７年末の提言。

非常にわかりやすく...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-11-25T13:04:55+09:00</dc:date>
<dc:subject>ビジネス</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%89%8D%E6%B5%81%E5%BF%83%E7%90%86%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E8%B2%AF%E3%82%81%E3%82%8B%E3%81%AA%E4%BD%BF%E3%81%88-%E5%A4%A7%E5%89%8D-%E7%A0%94%E4%B8%80/dp/4062141264%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062141264"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51CgW4lBdBL._SL160_.jpg" alt="大前流心理経済学 貯めるな使え!" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%89%8D%E6%B5%81%E5%BF%83%E7%90%86%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E8%B2%AF%E3%82%81%E3%82%8B%E3%81%AA%E4%BD%BF%E3%81%88-%E5%A4%A7%E5%89%8D-%E7%A0%94%E4%B8%80/dp/4062141264%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062141264">大前流心理経済学 貯めるな使え!</a><br />著者：大前 研一<br />販売元：講談社<br />発売日：2007-11-09<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/3.5.gif" width="64" height="12" alt="3.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4062141264/" title="大前流心理経済学 貯めるな使え!">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
日本人の不安心理を根底から払拭し、資産の積極運用で日本経済を２１世紀も世界に君臨する様に立て直す大前研一氏の２００７年末の提言。<br>
<br>
非常にわかりやすく、論点も明快だ。その後世界金融危機が起きたが、それでもこの本で提言している基本線は変わらないと思う。<br>
<br>
大前さんの本は、<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/cat_50001892.html">別ブログでは１９冊紹介しているが</a>、「はじめに」と目次を読むと本の大体の内容がわかり、最後の数ページを読むと提言がわかるので、頭にスッと入る。Amazonの「なか見検索」に最適の構成だが、講談社のこの本は「なか見検索」に対応していないのが残念だ。<br>
<br>
<br>
<u><b>要約：</b></u><br>
<br>
今回のあらすじは長いので、なか見検索の代わりに要約しておく：<br>
<br>
日本の個人金融資産は１，５００兆円といわれ、アメリカの５，０００兆円に次ぐ世界第２位の規模である。<br>
<br>
この個人金融資産はいわば巨大な水ガメで、これが流れ出したら世界が今まで経験したことのないようなインパクトの経済効果が生まれる。世界の市場を動かしている<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC">オイルマネー</a>でさえ、１００兆円規模でしかないのだ。<br>
<br>
ところがこの水は流れ出る気配もなく、日本国内で低金利で運用され、あまり増えていない。日本人が持つ将来への漠然たる不安が、国内で低金利の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%B5%E4%BE%BF%E8%B2%AF%E9%87%91">郵便貯金</a>（オイルマネーを超える２５０兆円規模）とか、銀行預金に資金を留めている原因だ。<br>
<br>
世界では高齢者になるほど資産が減っていくが、日本では逆で、不安心理により高齢者になるほど資産が増え、最後には一人平均３，５００万円もの金融資産を残して死んでいく。しかしカネは墓場まで持ち込めない。<br>
<br>
要介護者は全体の１／７，７５歳以上でも３割で、ほとんどの人が「ぽっくり逝ってしまった」パターンだ。大半の人は、不安を持つことなどないのだ。<br>
<br>
低金利政策は国の放漫借金の穴埋め、金融機関支援策であり、その実体は個人財産の収奪だ。日本の個人資産はここ１０年で、２割しか増えていないが、欧米は８割前後増えている。<br>
<br>
円の価値は円安で２０年前の水準に戻り、米国には水をあけられ、他国にはどんどん追いつかれている。このままでは欧米はおろか、時間の問題で、中国等にもＧＮＰ、産業競争力で負け、資産でも負けてしまう。<br>
<br>
もう日本の時代は終わったと中国あたりにまで言われて意気消沈し、３０代の人でさえ将来に不安を持っている。子供まで将来に明るい希望を持てないという日本の現状だ。このまま国力が落ち、若者のいなくなった日本は、北朝鮮の侵略の良い標的となる危険性もある。<br>
<br>
しかし既に日本人は問題解決の手段を持っている。あとは心理を変えるだけなのだ。世界２位の１，５００兆円という資産を、世界水準の年率１０％前後で積極運用して日本の国富を増やし、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%BD%A2%E5%8C%96%E7%A4%BE%E4%BC%9A">少子高齢化</a>になっても他国の追従を許さない世界最大の資本供給国として世界に君臨し、老齢者はアクティブなシニアライフを楽しめるのだ。<br>
<br>
日本ほど国民の心理によって経済が大きく動く国はない。心理を動かすことこそが景気回復の最も効果的な方法であり、非効率かつ閉鎖的な社会システムを変革し、生活者主権の国を築くための最後のチャンスなのだ。<br>
<br>
そして誰もが日本人に生まれてよかったと思えるような国になれる。これが大前流「心理経済学」の帰結である。<br>
<br>
<br>
<u><b>心理経済革命を提唱</b></u><br>
<br>
大前さんがこの本で提唱するのは、「心理経済革命」で、日本人の心理を動かすための経済政策であり、日本を生活者大国にするための筋道である。<br>
<br>
これは全く新しい経済概念を打ち出すものであり、大前経済学の最先端であると同時に、現時点での決定版であると大前さんは力説する。<br>
<br>
政府は個人金融資産１，５００兆円をずっと塩漬けにして、パクるつもりなのだ。これからは国家が国民を守るのではなく。国民をだます時代になる。おとなしい国民は、借金漬けでせっぱ詰まった政府に世界一の蓄えをカモられる。<br>
<br>
だから国民は自衛しなければならない。自分のカネは納得できる人生を生きるために使い切らなければならないのだと。<br>
<br>
眠ったままの１，５００兆円の個人金融資産を市場に流れるようにすれば、世界を席巻するパワーを持つ。<br>
<br>
日本では銀行の定期預金に２５０兆円、郵便貯金に２５０兆円、合計５００兆円が塩漬けになっている。さらに外貨準備に１００兆円あるので、合計６００兆円のすぐに運用できる資産がある。<br>
<br>
<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/50922397.html">ハーバード大学の資金は３兆円規模</a>で、運用益は１５％だ。たとえば６００兆円を１０％超で運用できれば年間約５０兆円の日本の税収を上回る年間６０兆円の運用益が出る。この一部を国家再建に使うのだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>国家全体が「夕張」化する日本</b></u><br>
<br>
２００６年６月に北海道の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%95%E5%BC%B5%E5%B8%82">夕張市</a>が、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E6%94%BF%E5%86%8D%E5%BB%BA%E5%9B%A3%E4%BD%93">財政再建団体</a>指定を申請、実質倒産した。夕張市の人口は１万３千人、債務は６３０億円。日本が１億３千万人で、国債発行残高は６３７兆円。ちょうど夕張市の一万倍の規模だ。<br>
<br>
しかし日本のほうが地方債を含めると債務は８４０兆円もあり、夕張市よりひどい。夕張市は大幅な職員削減や給与カットを行っているが、日本はなにもドラスティックな対策は打っていない。<br>
<br>
それは政府なら<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%AA%E8%BB%A2%E5%8D%B0%E5%88%B7%E6%A9%9F">輪転機</a>でいくらでもお金を印刷できるからだ。しかしこのまま輪転機でお金を刷っていれば、ハイパーインフレとなる。<br>
<br>
国の債務だけではなく、特別会計支出や、全国に１，０００ほどある特殊法人の債務をあわせると国の借金は１，２００兆円を超える。<br>
<br>
さらに<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%BD%A2%E5%8C%96%E7%A4%BE%E4%BC%9A">少子高齢化</a>だ。少子化の直接原因が未婚・晩婚化である以上、政策によって出生率を増加させるのは難しく、人口はこれからどんどん減っていく。２０４６年には一億人を割り、２０５５年には９，０００万人になると予測されている。<br>
<br>
生産年齢人口はどんどん減ってくる。６５歳以上の老齢人口は、２０４０年頃まで増え続け、４，０００万人近くに達する。かたや生産年齢人口は２００５年の８，４００万人から２０５５年には４，６００万人にまで減少すると予想されている。<br>
<br>
生産年齢人口には学生や主婦も含まれているので、実質的な労働力は現在でも６，６００万人、それが２０５５年には３，０００万人台まで減ると予想されている。<br>
<br>
国の約束している年金を払おうとすると、将来８００兆円の財源が不足する。つまり日本の本当の債務は２，０００兆円もあるのだ。国民一人当たりにすると債務は２，０００万円を超え、勤労者１人当たりだと３，０００万円を超える。<br>
<br>
このままでは日本が世界に誇る個人資産１，５００兆円をもってしても、まかなえなくなるのだ。<br>
<br>
借金を返す人口は年を追う毎に減少し、５０年後には今の半分となっている。つまり、一人当たりの負担額は倍となり、実質的に返済は不可能となる。<br>
<br>
<br>
<u><b>ボツワナ並みの日本国債の格付け</b></u><br>
<br>
これだけの債務を返済するにはデフォルト、増税、そして世界中からお金を借りるの３つしか手はない。<br>
<br>
アメリカは世界中からカネを借りているが、ＧＤＰ比では０．６５程度で比較的健全で、しかも国債の金利は５％の高い金利をつけている。<br>
<br>
日本は<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%84%E3%83%AF%E3%83%8A">ボツワナ</a>並みの格付けだが、<a href="http://www.mof.go.jp/zaisei/con_03_g05.html">債務残高の対ＧＤＰ比</a>は次の表の様に先進国ではダントツに高い１．８だ。<br>
<br>
ボツワナはダイヤモンドなどが採れるので、いざというときはダイヤモンドを掘って借金を返すことができるが、日本は資源がないので、高齢者も含めて人が働いて返すしかないのだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/7/4/74fde7f8.JPG" width="512" height="384" border="0" alt="74fde7f8.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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当時の財務相の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%B7%9D%E6%AD%A3%E5%8D%81%E9%83%8E">塩川正十郎氏（塩爺）</a>が「国民の多くがエイズ患者である国と同格とは何事か！」と怒ったが、日本は次表のように少子高齢化の影響で、いびつな年齢構成となっており、若年層が多いボツワナより事態はずっと深刻なのだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/8/c/8c729087.JPG" width="512" height="384" border="0" alt="8c729087.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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２００７年１２月２７日の日経新聞がトップで報道していたが、内閣府が「<a href="http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html">国民経済計算</a>」で日本のＧＤＰと一人当たりＧＤＰの国際比較を発表した。世界２位からの転落のスピードの早さが明らかなので追掲する。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/3/a/3a0b13d6.JPG" width="512" height="384" border="0" alt="3a0b13d6.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/7/8/78572642.JPG" width="512" height="384" border="0" alt="78572642.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/4/c/4cbce171.JPG" width="512" height="384" border="0" alt="4cbce171.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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今やオーストラリアにも抜かれ、ＯＥＣＤ３０ヶ国の中で１８位である。いかに円安と、低成長、低金利が日本の国際的地位を毀損したかよくわかるグラフだ。<br>
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<u><b>円安は日本の長期衰退の象徴</b></u><br>
<br>
円安を歓迎する日本人の思考は不可解であると大前さんは語る。<br>
<br>
学者は何も言わず、財界は輸出型企業のトップが牛耳っており、マスコミもそれに乗るので、国民も円安のほうが良いのかという気になる。<br>
<br>
ところが既に２００５年度で資本収支の黒字が貿易黒字を上回っており、輸出に有利というモノの流れだけで経済を考え、円安を歓迎する意識は完全に時代遅れである。<br>
<br>
円安は日本の長期衰退の象徴なのであると。<br>
<br>
筆者もこれを読んで思ったが、対ドルだとあまり気がつかないが、世界のほかの通貨との実効レートで比較すると、ユーロやポンド、元、ウォン、オーストラリアドルなどに対して弱くなっているのである。実効為替レートからすると、なんと円高の始まりとされる１９８５年の<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/2007-05.html">プラザ合意</a>時点での相場まで落ちているのである。<br>
<br>
大前さんの本に載っているグラフにならって、自分で日銀の公開資料から次の円の実効為替レート推移表をつくってみて驚いた。<br>
<br>
昔「エコノミックアニマル」と呼ばれ、必死に輸出で外貨を稼いで外貨準備を増やし、結果的に円の価値を国際的に上げてきたが、今は完全に逆コースだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/8/e/8eef97c9.JPG" width="484" height="332" border="0" alt="8eef97c9.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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一人当たりGNPも一時は世界２位だったが、現在ではOECD３０カ国中１４位まで低落している。筆者も、いまだに世界第２位のような気持ちでいたが、円安の影響は厳しいものがある。<br>
<br>
最近東京に外資系のホテルが何社も進出し、一泊最低６万円からという話を何か別世界の話の様に感じていたが、思えばヨーロッパの主要都市のホテルはちょっとしたホテルでも５ー６万円はざらという話だ。外国人が日本に旅行に来て、日本は安いと思うわけだ。<br>
<br>
要は円が弱くなったので、ヨーロッパが異常に高く感じるのだ。<br>
<br>
資源高により原材料費は上がっているので、円安は物価高とインフレを招き、国民にとって明らかにマイナスだ。また国際比較での国力も低下しているゆゆしき事態なのだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>日本の個人資産の優位性は低下</b></u><br>
<br>
日本人の金融資産の内容を見ると現金・預金が５１％、保険・年金が２６％で、併せて７７％を占める。リスク資産の株式は１２％のみだ。<br>
<br>
これに対してアメリカは現金・預金は１３％だけで、債権・投資信託・株式が５２％。３２％を占める保険・年金準備金は<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/401k">４０１ｋ</a>で投資されているので、資産の８５％を投資・運用していることになる。<br>
<br>
金融資産と非金融資産（不動産など）の合計もバブル時代の１９９０年に日本は２，７００兆円で、アメリカの３，５００兆円に次ぐ規模で、日米比は１：１．３だったのが、現在ではバブルがはじけて日本は２，５００兆円に減少する一方、アメリカは８，０００兆円に増え、１：３．２と大きな差がついている。<br>
<br>
アメリカの投資資金は７２％が退職後の資金となっており、投資信託も原則として５年や１０年以上の長期保有で、預金金利の５％を超える運用益で回しているので、５，０００兆円の資産は毎年数百兆円増えているのだ。<br>
<br>
これでは日本と差が出るのも当たり前である。日本の一人当たりの家計金融資産額は、１，２０６万円で国際比較ではどんどん順位が落ち、一時は世界一だったのが、現在は四位で、運用利回りが高いオーストラリアに肉薄されている。<br>
<br>
ここ１０年間で、日本人の家計金融資産は２１％しか増えていないが、フランスは８７％、イギリスは７９％、アメリカも７７％、ドイツでも５６％増えている。諸外国との差は拡大するばかりだ。<br>
<br>
大前さんは、あまり役に立たない大学受験までは必死に勉強するにもかかわらず、社会人になってから収入アップにつながるような勉強をしないのか、そして運用によって資産を増やそうとしないのか、これも理解不可能な日本人の心理だと手厳しい。<br>
<br>
<br>
<u><b>日本人の心理を動かす７つの方法</b></u><br>
<br>
大前さんは日本人の心理を動かす方法として、７つの提案をしている。<br>
<br>
１．金利を上げる<br>
２．相続、贈与等の関する税制を見直し、資産の若年層への移動を早めにする<br>
３．住宅の建て替えを奨励する<br>
４．アクティブ・シニアのためのコミュニティをつくる<br>
５．いくらあれば生活できるのかライフプランを提示する<br>
６．ベンチャー企業のエンジェルになる<br>
７．資産運用を国技にする<br>
<br>
<br>
<u><b>政府系ファンドをつくり国民の資産を高率で運用する</b></u><br>
<br>
前述の７つの提案のうち、最も重要なのは７．の資産運用を国技にするという提案だ。<br>
<br>
最近シンガポール、ドバイ、中国などの政府系ファンドが注目を集めている。<br>
<br>
本日（１２月２０日）の日経新聞にも、「国家マネー　世界に広がる影響力」というタイトルで、２００６年からの政府系ファンドによる欧米金融機関などへの投資実績が掲載されている。１位、２位は後述のシンガポールの<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Government_of_Singapore_Investment_Corporation">GIC</a>、テマセクが占めており、GICは<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/UBS">UBS</a>に約1００億ドル、<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Temasek_Holdings">テマセク</a>はスタンダード・チャータード銀行に約８０億ドル、バークレイズ銀行に約２０億ドル投資している。<br>
<br>
その他にも、アブダビ投資庁のシティグループへの約８０億ドル、中国投資のモルガン･スタンレーへの約５０億ドル、<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Blackstone_Group">ブラックストーン</a>への約３０億ドルの出資など、サブプライム問題でバランスシートが痛んでいる欧米の超優良投資銀行などの株に巨額の投資を実施している。<br>
<br>
サブプライム問題は基本的には一過性の問題と見ているのだろう。機を見て敏な政府系ファンドの動きが注目されているが、ファンド本家のアメリカは後述のように、確定拠出型年金<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/401k">４０１ｋ</a>導入で、資産運用を国民みんなの関心事として国技にしており、世界中の企業を追いかけている。<br>
<br>
日本も個人金融資産の１，５００兆円の一部を使って、有名ファンドマネージャーを雇ったシグニチャーファンドをつくり、世界中の国に分散投資するのだと大前さんは提唱する。<br>
<br>
１０％から１５％の運用実績があがるのであれば、ファンドマネージャーに１％の手数料を払っても惜しくない。<br>
<br>
カナダのジェームズ・オショネシー、アメリカのロバート・ソロモン、インドのランジット・バンディットなど有名ファンドマネージャーがいるが、ワールドクラスの人を雇って運用実績ランキングを出すのだと。<br>
<br>
日本でもやっと、議員や政府代表団がシンガポールのＧＩＣなどを視察し、政府系ファンドの研究が始まったようだが、中国、ロシアの国営ファンドは急速に拡大している。<br>
<br>
中国は外貨準備の２０％を投資に向けると発表しているが、１５０兆円の２０％、３０兆円あれば、オイルマネーの１００兆円よりは少ないがサウジアラビア一国の運用規模に匹敵する。前述の通り、モルガン･スタンレーやブラックストーングループに巨額の出資をしている。<br>
<br>
ただし国家ファンドは危険な面もある。圧倒的なファンドの資金力を利用して、一国の軍需産業とか、重要産業を実質コントロールするというような陰謀も可能だ。<br>
<br>
だから政治的・国家的な意図を含む恐れがあるので、自分たちで運用すると絶対に失敗するから、世界のファンドマネージャーを集めて運用をゆだね、そして年金も<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/401k">４０１ｋ型</a>（個人が運用先を自由に選べる年金）にして、ファンドで組成するのだ。<br>
<br>
こうした資産形成を通じて、日本人が本当に世界のことを理解するようになることを、大前さんは期待すると。<br>
<br>
筆者も答えがわからないのだが、例えばなぜ南米のペルーの経済が伸びているのか、石油の出ないドバイがなぜ好調なのか、ロシアでなぜ三菱車が売れているのかなど、新聞には出ない情報を国民が調べようとするようになる。それが日本を変えるのだと。<br>
<br>
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<u><b>注目されるシンガポールの国家投資ファンド</b></u><br>
<br>
シンガポールは、２０年以上前から第二次産業から第三次産業中心にモデルを転換し、空港や港湾に力を入れ、アジアの交易のセンターになっている。<br>
<br>
規制を撤廃し、税率を下げて多国籍企業のアジア本社誘致に力を注ぎ、今や５００社以上の世界的企業が、東京、香港を尻目にシンガポールにアジア本社を置いている。<br>
<br>
さらに金融機関の誘致をして、今ではアジア一のファイナンシャルセンターとなり、ヨーロッパ系ファンドの多くがシンガポールに進出している。<br>
<br>
国民年金<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Government_of_Singapore_Investment_Corporation">ＧＩＣ</a>も<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%A6%E3%83%BC">リー・クアンユー</a>元首相自身が、長らく理事長となって年金の運用を世界的に分散し、１０兆円の規模で、ここ２５年間の平均で９．９％という高い運用益を挙げているので、国民は安心して引退できるようになっている。<br>
<br>
政府系企業の持ち株会社<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Temasek_Holdings">テマセク</a>も中国系企業の株を売り、４００％という高い投資リターンを得て、それを欧米に投資するなどフットワークが軽い。<br>
<br>
シンガポールは東京２３区程度の面積で、人口４００万人だから、国民一人当たり年金資産は２５０万円となる。<br>
<br>
大前さんは、かつてシンガポールの経済開発庁のアドバイザーを務めていた関係で、リー・クアンユーに聞いたことがあるが、彼の答えは明快だったという。<br>
<br>
「中国が目覚めた今、どんなに産業政策に力を入れてもかなわない。しかし、シンガポールの人口であるなら、年金資金を世界中の有望企業、有望地域に投資すればそのリターンで国民を食わしていくことができる。産業政策は首相がやればいい。僕は、国民を食わせるために年金の投資を世界規模でやるのだ。」<br>
<br>
一国の指導者とは、このような人のことを言うのだと、つくづく思ったものだと。<br>
<br>
<br>
<u><b>アメリカのレーガン革命</b></u><br>
<br>
世界の投資ファンドの本家本元ともいえるアメリカではレーガン大統領の時に、どう計算しても政府の約束していた年金が払えないことがわかったから、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/401K">４０１Ｋ</a>という自分で運用先を選べる確定拠出型年金を導入した。<br>
<br>
そうすると運用益を向上させるためにみんなが一斉に勉強を始め、株式市場やファンドなどが大盛況となった。国民を突き放すことによって、むしろ国民は勉強し、今の金融大国アメリカが誕生した。<br>
<br>
筆者は米国に二度駐在したが、二回目はちょうどインターネットバブルの時で、アメリカ人の同僚が、インターネット向け投資ファンドを４０１Ｋに組み込んでいたことに驚いた。普通の人が投資に非常に敏感で、実際に自分の年金資金を様々なファンドで運用しているのだ。<br>
<br>
アメリカの４０１ｋでは自社株の組み込み比率が５０％以上の場合もあり、ＧＥとかナイキとか業績好調企業の従業員は、２０年以上勤めてリタイアするとみんな１億円以上の億万長者になっているケースが続出した。<br>
<br>
大前さんが社外取締役をやっていたナイキなどは、あまりに社員の年金が積み上がるので、一年間積み立てを免除したほどだという。<br>
<br>
アメリカの空前の高級住宅ブームは、平均的なサラリーマンが年金の担保余力によって年俸からは想像できないような高額住居に手を出した結果だという。<br>
<br>
やはり資産は持っているだけではダメで、運用してなんぼという気がする。<br>
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<u><b>中台関係は霜降り化</b></u><br>
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中台関係のパラダイム変換の指摘も面白い。大前さんは台湾海峡有事は起こりえないと思っている。中国と台湾の経済はもはや完全にビルトインされて、いわば霜降り状態だからだと。<br>
<br>
９万社もの台湾企業が中国で事業を展開し、２，０００万人しかいない台湾人の２００万人が中国大陸で働いている。しかも台湾企業のみならず、中国の国営企業でも重要なポストを占めている。<br>
<br>
仮に台湾海峡有事が起こって台湾人が引き上げたら、中国のダメージのほうが大きいという状態なのだと。<br>
<br>
今では中台関係がさらに変化している。<br>
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中国には１００万都市が２００もあり、それが台湾の５倍、６倍のスピードで発展を続けている。<br>
<br>
中国ではもう台湾の力は借りなくても良いという「台湾ナッシング」に向かっているのが現状で、そうはさせじと台湾は中国の内部に入り込むという状態なのだ。<br>
<br>
中国の輸出トップ１０社を見ると、台湾企業の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/EMS_%28%E8%A3%BD%E9%80%A0%E6%A5%AD%29">ＥＭＳ</a>３社が入っている。<br>
<br>
日本が今意識しなければならないことは、アメリカが日本よりも中国重視にシフトし始めたことだと。アメリカと中国は、２１世紀は米中の時代と思っており、すでに動きだしている。<br>
<br>
<br>
<u><b>新しい現実を生きていくためのライフプラン</b></u><br>
<br>
最後に大前さんは、新しい現実を生きていくためのライフプランを提唱している。２０代、３０代は世界標準の人間になることだ。英語力だけでなく、真のコミュニケーション能力、多様な価値観を許容できる人間だ。<br>
<br>
４０代、５０代は資産運用を必死に勉強すべしという。自分で５％から１０％の運用利益を取れるようにする。<a href="http://www.bbt757.com/">ビジネスブレークスルー大学院大学</a>の大前さんの<a href="http://www.ohmae.ac.jp/ex/kabu/index.htm">株式・資産形成講座</a>も紹介されている。<br>
<br>
そして５０代以降は引退後のアクティブシニアライフの準備を具体的に始めろという。移住先の研究、移住後の不動産を早めに買って賃貸に出し、ローンを支払って引退したときに移り住む。<br>
<br>
幸福な人生の実現は心理に掛かっている。<br>
<br>
日本ほど国民の心理によって経済が大きく動く国はない。心理を動かすことこそが景気回復の最も効果的な方法であり、非効率かつ閉鎖的な社会システムを変革し、生活者主権の国を築くための最後のチャンスなのだ。<br>
<br>
そして誰もが日本人に生まれてよかったと思えるような国になれる。これが大前流「心理経済学」の帰結である。<br>
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＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br>
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あらすじは以上で、次は筆者の感想である。<br>
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<u><b>何かいつもと違う舌鋒</b></u><br>
<br>
この本を読んで、いつもと違う舌鋒を感じた。<br>
<br>
大前さんは、小泉政権などは、「小泉破れ太鼓」と呼んで、郵政民営化などを時代遅れの政策として以前から批判してきたが、この本では国民をカモる日本政府、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%B3">ポール・クルーグマン</a>の代弁者<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E5%B9%B3%E8%94%B5">竹中平蔵</a>元財務大臣、輸出型企業が牛耳る経団連などとこき下ろしている。<br>
<br>
「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E5%B9%B3%E8%94%B5">竹中平蔵</a>元財務相が<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%B3">ポール・クルーグマン</a>の言うことを代弁していたように、日本の経済学者は外国かぶれの学者ばかりだ」。<br>
<br>
「自分で経済を分析すれば、日本と日本人がいかに特殊な行動を取る国（国民）かわかるはずだ。しかし、自説を展開することを恐れ、あるいはサボり、外国の学者の分析を「理論」「学説」と称して輸入、解釈するだけでは今の日本はわからない。」<br>
<br>
「ゼロ金利など近代国家はどの国も経験していないし、ゼロ金利でもじっと定期金利や定額貯金に過半の財産を置いている集団はなく、世界中のどこの学者も観察したことがない。」<br>
<br>
「自国の経済を外国の学者の説を用いて解釈し、学者同士が自分の師匠の説を正しいとして不毛な論陣を張るこの国のマクロ経済学者、それに乗っかった官僚、そして政治家たちはまったくアテにならないのだ。」と。<br>
<br>
いつも通り日本の港湾政策、空港政策（普通に考えれば成田を捨て、羽田をピカピカに磨くしかないと）、道路政策、四島返還にこだわる北方領土政策を批判し、さらに「核やミサイル問題より拉致問題を優先する不思議な北朝鮮政策」と、次のように批判する。<br>
<br>
拉致被害者には深く同情するが、だからといって「拉致問題が解決しなければ話し合いに応じない」という姿勢は、結果的に日本の安全を脅かすことになる。<br>
<br>
今や中国やロシアが日本を攻撃してくる可能性はほとんどゼロなので、現実的な脅威は北朝鮮の暴発である。北朝鮮からしても、アメリや中国、ロシアと対決する武力はないし、韓国は大事な援助国だから、攻撃対象になるのは日本しかない。<br>
<br>
日本こそ北朝鮮の核やミサイルの凍結が最重要課題なのだ。にもかかわらず日本だけが拉致問題で、６ヶ国協議にストップをかけているのは全く理屈に合わない話なのだと。<br>
<br>
特に日本が他の国と違うのは、北朝鮮が暴発した時に防ぐ手段がないことだ。現行憲法では自衛隊はやられた後でなければやり返せない。<br>
<br>
現状では黙って核ミサイルでやられるのを待つしかないのだ。しかも６ヶ国協議ではすでにつくった原爆とミサイルは対象になっていない（と思われる）。<br>
<br>
まずは核とミサイルの問題を解決する。拉致問題については、北朝鮮が「解決済み」というなら、どう解決ずみなのか、残りの人はどうなったのかと、国民が納得できる回答を求めるべきであろうと。<br>
<br>
しかし大前さんがこの話をすれば、新聞記者は拉致問題はどうなっても良いのかと、大前バッシングが起こるだろうことは間違いないと結んでいる。<br>
<br>
<br>
いつも通りの統計をふんだんに使った政策提言的な内容に加え、かなり突っ込んだ政治的な提言をしているので、大前さんもまた何らかの形で政治に挑戦するのかなと、筆者は自分で勘ぐってしまった。<br>
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政策提言も豊富で、面白く示唆に富む内容だ。是非一読、そしてアクションを取ることをおすすめする。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92371.html">
<title>ブルーオーシャン戦略　未開拓市場をつくって繁栄する企業</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92371.html</link>
<description>ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)著者：W・チャン・キム販売元：ランダムハウス講談社発売日：2005-06-21おすすめ度：クチコミを見る
＋＋＋今回のあらすじは長いです＋＋＋

フランスとシンガポールにキャンパスがある...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-11-17T12:43:58+09:00</dc:date>
<dc:subject>ビジネス</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E6%88%A6%E7%95%A5-%E7%AB%B6%E4%BA%89%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E5%89%B5%E9%80%A0%E3%81%99%E3%82%8B-Harvard-business-school/dp/4270000708%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4270000708"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QD4635Z6L._SL160_.jpg" alt="ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E6%88%A6%E7%95%A5-%E7%AB%B6%E4%BA%89%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E5%89%B5%E9%80%A0%E3%81%99%E3%82%8B-Harvard-business-school/dp/4270000708%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4270000708">ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)</a><br />著者：W・チャン・キム<br />販売元：ランダムハウス講談社<br />発売日：2005-06-21<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.0.gif" width="64" height="12" alt="4.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4270000708/" title="ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
＋＋＋今回のあらすじは長いです＋＋＋<br>
<br>
フランスとシンガポールにキャンパスがある国際ビジネススクール<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/INSEAD">ＩＮＳＥＡＤ（インシアド）</a>を代表するキム教授とモボルニュ教授がハーバードビジネスレビューに発表した論文。<br>
<br>
２００５年に日本でも翻訳され、話題となった。<br>
<br>
バーバードビジネスレビューはダイヤモンド社から日本版も出版されている。以前は会社でも購読していたので、筆者も時々読んでいたが、正直あまり歯が立たなかった論文ばかりだったという記憶がある。<br>
<br>
ブルー・オーシャンとは、血の海を意味するレッド・オーシャンに対する言葉だ。レッド・オーシャンが既存市場での競争相手との血みどろの競争を意味するのに対して、ブルー・オーシャンは競争相手のいない独占的な未開拓市場をつくって繁栄するビジネスモデルだ。<br>
<br>
ブルーオーシャン戦略の６原則とは次の通りだ。<br>
<br>
<b>策定の原則</b><br>
１．市場の境界を引き直す<br>
２．細かい数字は忘れ、森を見る<br>
３．新たな需要を掘り起こす<br>
４．正しい順序で戦略を考える<br>
<b>実行の原則</b><br>
５．組織面のハードルを乗り越える<br>
６．実行を見すえて戦略を立てる<br>
<br>
この本は具体例で説明している部分が多く、頭にスッと入る。<br>
<br>
<br>
<u><b>シルク・ドゥ・ソレイユ</b></u><br>
<br>
ブルー・オーシャン戦略の典型例として、<a href="http://www.cirquedusoleil.com/world/ja/jp/index.asp">シルク・ドゥ・ソレイユ</a>が最初に紹介されている。<br>
<br>
シルク・ドゥ・ソレイユは、火喰い芸人だったギー・ラリベーテがカナダで設立したサーカスをベースにしたエンターテインメントだ。世界各地で常設の劇場やホテルでの常設の出し物がある。<br>
<br>
筆者が最初にシルク・ドゥ・ソレイユの出し物を見たのは、米国のフロリダのディズニーワールドで、１０年以上前だ。<br>
<br>
卓越したアクロバット、よく考えたコミカル、大がかりな舞台、観客を巻き込んだエンターテインメントに感心した。<br>
<br>
それからラスベガスのホテルでの出し物（ベラッジオの"Ｏ"を見たかったが、チケットが取れなかったのでミラージュの「ミスティア」を見た）、東京に戻って「サルティンバンコ」、「アレグリア」を見た。<br>
<br>
最初見た出し物では<a href="http://ryomin.com/">中国雑技団</a>は参加していなかったが、最近の出し物は中国雑技団のメンバー抜きでは考えられないほど、高度なアクロバットが披露されている。<br>
<br>
中国雑技団は話題になったサントリーの「アミノ式」のＣＭにも出演している。<br>
<br>
<object width="425" height="355"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/E_y9RUoy4pM&hl=ja"></param><param name="wmode" value="transparent"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/E_y9RUoy4pM&hl=ja" type="application/x-shockwave-flash" wmode="transparent" width="425" height="355"></embed></object><br>
<br>
<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/aLLqr2jGA4U&color1=0xb1b1b1&color2=0xcfcfcf&hl=ja&feature=player_embedded&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowScriptAccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/aLLqr2jGA4U&color1=0xb1b1b1&color2=0xcfcfcf&hl=ja&feature=player_embedded&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowfullscreen="true" allowScriptAccess="always" width="425" height="344"></embed></object><br>
<br>
猛獣使い、アクロバット、ピエロといった従来型のサーカスの最大手<a href="http://wdshe.jp/disney/product/index.jsp?cid=108">リングリング・ブラザース＆バーナム＆ベイリー・サーカス</a>が１００年掛かって達成した売上高を、わずか２０年で追い越してしまったという。<br>
<br>
シルク・ドゥ・ソレイユは競争相手のいない新しい市場を創造して、高い入場券でも喜んで支払う大人や法人という新しい顧客を惹きつけた。<br>
<br>
このように既存の産業を拡張することによって生み出される新しい需要、あるいはこれまでの産業の枠を超えた新しい需要をキム教授はブルー・オーシャンと呼ぶ。<br>
<br>
<br>
<u><b>永遠のエクセレントカンパニーは存在するか？</b></u><br>
<br>
キム教授は過去のエクセレントカンパニーから、永遠のエクセレントカンパニーが存在するかどうか調べたところ、名著「エクセレント・カンパニー」で取り上げられた会社のうち２／３が、５年後には業界リーダーから脱落していたことがわかった。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC-Eijipress-business-classics-%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA/dp/4901234331%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4901234331"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KJD4E60KL._SL160_.jpg" alt="エクセレント・カンパニー (Eijipress business classics)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC-Eijipress-business-classics-%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA/dp/4901234331%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4901234331">エクセレント・カンパニー (Eijipress business classics)</a><br />著者：トム・ピーターズ<br />販売元：英治出版<br />発売日：2003-07-26<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4901234331/" title="エクセレント・カンパニー (Eijipress business classics)">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
<br>
ちなみに「エクセレント・カンパニー」の原題は"In search of Excellence"であり、永遠のとは書いていないが、永続的なニュアンスがある。<br>
<br>
もう一つの名著「ビジョナリー・カンパニー」は「エクセレント・カンパニー」の二の舞を避けるために、設立後４０年以下の会社に対象を絞ったが、それでも「ビジョナリー・カンパニー」が絶賛した企業、たとえばＨＰは産業全体が好調だったために繁栄できたのだと批判されている。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC-%E2%80%95-%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%82%8B%E7%94%9F%E5%AD%98%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%89%87-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BBC-%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BA/dp/4822740315%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4822740315"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41WE7XXCGJL._SL160_.jpg" alt="ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC-%E2%80%95-%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%82%8B%E7%94%9F%E5%AD%98%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%89%87-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BBC-%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BA/dp/4822740315%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4822740315">ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則</a><br />著者：ジェームズ・C. コリンズ<br />販売元：日経BP社<br />発売日：1995-09<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4822740315/" title="ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
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このような経緯をふまえ、キム教授は１８８０年から２０００年まで、３０を超える業界で１５０以上の戦略的打ち手を研究した。<br>
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ブルーオーシャンを創造した企業とレッド・オーシャンから抜け出せずにいる企業を分析した結果、ブルー・オーシャンを生み出す戦略は業界や時代を超えて不変であることがわかったと。<br>
<br>
ブルーオーシャンを切り開いた企業は、レッド・オーシャンに居る企業とは異なり、競合企業とのベンチマーキングを行わず、その代わりに「バリュー・イノベーション」という戦略をとっているとキム教授は指摘する。<br>
<br>
「バリュー・イノベーション」とは、差別化とコスト低減が２者択一ではなく、両方を実現する新しい需要の掘り起こし戦略だ。顧客や自社にとっての価値を高め、競争のない未知の市場空間を開拓することによって競争を無意味にする。<br>
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<u><b>シルク・ドゥ・ソレイユの戦略分析</b></u><br>
<br>
具体例で考えないとわかりにくいので、シルク・ドゥ・ソレイユについてのブルーオーシャン戦略分析のための戦略キャンバスとアクション・マトリクスを紹介しておく。いずれもこの本で紹介されている図に従って筆者が作成したものだ。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/f/0/f0b0ea89.JPG" width="580" height="390" border="0" alt="f0b0ea89.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：本書６０ページ<br>
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戦略キャンバスは横軸に競争要因を抜き出し、縦軸で高低を評価した点をプロットして折れ線グラフとしたものだ。シルク・ドゥ・ソレイユ独自の競争要因は、他の競合にはないので、競合者の評点はない。<br>
<br>
独自の競争要因をどれだけつくれるかが、ブルーオーシャン戦略の鍵である。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/5/f/5fef2900.JPG" width="580" height="390" border="0" alt="5fef2900.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：本書６５ページ<br>
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アクションマトリクスは、従来型のビジネスモデルに「減らす」、「取り除く」、「増やす」、「付け加える」の４象限でアクションを整理したものだ。<br>
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シルク・ドゥ・ソレイユが取り除いたものは、コストがかかるものばかりで、逆に付け加えたものが、差別化の競争要因となっていることがわかる。<br>
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<u><b>イエローテイルの戦略分析</b></u><br>
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具体例として取り上げられているものの分析例を、もう一つ紹介しておく。オーストラリア産ワインのイエローテイルだ。<br>
<br>
アメリカは世界第３番目のワイン消費国で２００億ドル規模の国内市場があり、この２／３をカリフォルニアワインが占めており、フランス・イタリアなどの旧大陸やオーストラリア、チリなどの新大陸の輸入ワインと激しく競争している。<br>
<br>
しかし一人当たりのワイン消費量は世界第３１位で伸びていない。全米で１，６００あるというワイナリーの業界再編が加速し、上位８社が生産量の７５％を占め、残り２５％を１，６００のワイナリーが争っている。まさにレッド・オーシャンだ。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/1/5/15e53b4e.JPG" width="580" height="390" border="0" alt="15e53b4e.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：本書５５ページ<br>
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多くのアメリカ人がワインを敬遠していたのは、味わいが複雑すぎて堪能できなかったからだという発見に基づき、イエローテイルは、ビールやカクテル飲料の様に気軽に飲め、フルーティな甘さで後味が残らないワインをつくった。<br>
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低価格デイリーワインの倍以上の＄６．９９という価格設定ながら、イエローテイルは２００１年７月の発売からわずか２年でアメリカで最も輸入されたワインとなり、瓶入りの赤ワインではカリフォルニア産に代わって全米で販売量トップとなった。<br>
<br>
イエローテイルは他のワインブランドを押しのけた訳ではなく、ビール、カクテル飲料を飲んでいた初心者を取り込んでワインの需要を増加させたのだ。<br>
<br>
タンニン、オーク樽、こく、深みなどといった要素を取り除き、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC">ボジョレヌーボー</a>の様に熟成せずに出荷するという方針をとったことで、カセラワイナリーズは運転資本を減らし、資金を短期間で回収できるようになった。<br>
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品種も今は赤が３種類、白が１種類だが、当初は白赤一種類ずつ、シャルドネとシラーズのみだった。<br>
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<a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/05e5e172.a080b907.05e5e173.839cb354/_RTldbg10000002?pc=http%3A%2F%2Fwww.rakuten.co.jp%2Fmashimo%2F701563%2F701570%2F802557%2F%23847237"><img border="0" src="http://image.rakuten.co.jp/wshop/data/ws-mall-img/mashimo/img128/img10152631065.gif" align="left" style="margin-right:5px;" alt="【カセラ・ワインズ】イエローテイル・超お買い得4種類お試しセット！！" />【カセラ・ワインズ】イエローテイル・超お買い得4種類お試しセット！！</a><br clear="all" /><br>
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イエローテイルのアクション・マトリクスは次の通りだ。イエローテイルは、ワイン界の常識を打ち破って見事にブルーオーシャン戦略を実現したのだ。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/c/8/c810af0f.JPG" width="580" height="390" border="0" alt="c810af0f.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：本書５９ページ<br>
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余談になるが、筆者もイエローテイルの白、シャルドネを飲んでみた。熟成されていないので、こくも後味もない。いわば味も香りもない焼酎版のワインを飲んでいるようなものだ。クリヤーな味といえないこともないが、正直、筆者はイエローテイルをワインとは呼びたくない気持ちだ。<br>
<br>
これならよっぽどチリのフロンテラや南アフリカのＫＷＶの方が安くて、うまいと思うが、こんな味のないワインを好む層も米国にはいるのかもしれない。<br>
<br>
飲みやすさだけなら、ポルトガルのマテウスのスパークリングワインの方が良いと思うが、イエローテイルバブルスという名前でスパークリングワインもある様だ。<br>
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<a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/05e5e172.a080b907.05e5e173.839cb354/_RTldbg10000002?pc=http%3A%2F%2Fwww.rakuten.co.jp%2Fmashimo%2F701563%2F701570%2F802557%2F%23958571"><img border="0" src="http://image.rakuten.co.jp/wshop/data/ws-mall-img/mashimo/img128/img10153362410.jpeg" align="left" style="margin-right:5px;" alt="【カセラ・ワインズ】イエローテイル・バブルス ロゼ（750ml）泡物6本で送料無料！！白、ロゼあわせてもOK" />【カセラ・ワインズ】イエローテイル・バブルス ロゼ（750ml）泡物6本で送料無料！！白、ロゼあわせてもOK</a><br clear="all" /><br>
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ブルーオーシャン戦略の成功事例としていくつもの例が挙げられているので、参考になる例を紹介しておく。<br>
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<u><b>＊サウスウェスト航空</b></u><br>
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ハブアンドスポークシステム（いくつかのハブ空港を軸とした放射線状の路線展開）、空港ラウンジ、機内食、座席の選択肢などを取り除き、心のこもったサービス、便数の多さ、安い運賃に徹して人気を博している。<br>
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<u><b>＊ネッツジェッツ社</b></u><br>
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<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88">ウォーレン・バフェット</a>のバークシャー・ハザウェイに買収されたチャーター機の共有サービス。１６社で１機を保有し、最初に３７万５千ドル払えば、後は飛行機のランニングコストだけで６百万ドルもする専用機を共有できる。<br>
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メンバー全員がファーストクラスを使って移動するより割安で、しかも目的地近くの空港に直行でき、移動時間を短縮できるので、ビジネスユーザーに大人気となった。<br>
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<br>
<u><b>＊ＮＴＴドコモのiモード</b></u><br>
<br>
通信料値下げのレッド・オーシャンから、ケータイによるインターネットアクセスをキラーアプリケーションとしてiモードが１９９９年に登場した。<br>
<br>
スタートして半年で百万人のユーザーが２年後には２千万人、４年後には４千万人になり、一時はドコモの株価総額が親会社のＮＴＴを抜いていたことが記されている。<br>
<br>
勿論ドコモはこの本で紹介されているiモードの成功の後、またもやレッド・オーシャンに入ってしまっていることは周知の通りだ。<br>
<br>
松永さんの「iモード事件」を読んで知ったのだが、ドコモのiモードは、マッキンゼーがドコモの首脳に提案して、松永さん、夏野さんなど外人部隊が雇い入れられて立ち上げられたサービスだ。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=4043566026%26tag=atamanisutto-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/4043566026%253FSubscriptionId=15JBHWP7TH9QYT1RMHG2"><img border="0" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/410WNB2MVFL._SL160_.jpg" align="left" style="margin-right:5px;" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=4043566026%26tag=atamanisutto-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/4043566026%253FSubscriptionId=15JBHWP7TH9QYT1RMHG2">iモード事件 (角川文庫)</a><br clear="all" /><br>
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<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51018349.html">勝間和代さんの本</a>には、勝間さんがマッキンゼーに居たときに、ドコモのiモードのコンサルメンバーとして携わっていたことが記されていた。<br>
<br>
松永さんがブレインストーミングのために、社内の会議室で開いた「クラブ真理」に出入りする芸能界関係者の「げっく」（<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%EE9">月９</a>）発言に、マッキンゼーのメンバーの顔が引きつっていたという一節が思い出される。<br>
<br>
iモードの推進者夏野さんがドコモを去ることが決まった今、ドコモがどうやって再度ブルーオーシャン戦略を見つけられるのか注目させる。<br>
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<u><b>＊女性専用のフィットネスクラブカーブス</b></u><br>
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カーブスは１９９５年にフランチャイズ展開を開始して以来、６，０００店もの出店で、会員数が二百万人を突破した。<br>
<br>
こじんまりとしたスペースに１０台のマシンを円形に配置し、女性会員はおしゃべりしながらトレーニングに励み、３０分でサーキットトレーニングを終える。キャッチフレーズは「一日コーヒー一杯のコストで適度なエクササイズと健康が手に入る」だ。<br>
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<u><b>＊ブルームバーグ</b></u><br>
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<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0_%28%E4%BC%81%E6%A5%AD%29">ブルームバーグ</a>が誕生したのは１９８０年代前半だが、それ以前はロイターとテレレートが金融情報界に君臨していた。ロイターとテレレートはＩＴマネージャー層に適したサービスをしていたのに対して、ブルームバーグはトレーダー向けのサービスに徹して市場を席巻した。<br>
<br>
トレーダー向けに二つのスクリーンがついたボタン一つで分析ができる端末を提供し、トレーダーの生活に役立つ情報サービスやオンライン・ショッピング・サービスも付加した。トレーダー達はＩＴマネージャーにブルームバーグシステムへの変更を迫ったという。<br>
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<br>
<u><b>＊バスメーカー　NABI</b></u><br>
<br>
ハンガリーのIkarus Busの米国法人がスピンアウトしたバス車体メーカー。公共交通部門向けのバス業界では、車両価格の引き下げ競争が常態化していた。<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/NABI">NABI</a>は車両価格よりも保守費用の方が高いことに注目し、メインテナンスコストと燃費が良い美しいデザインのグラスファイバー製のバスを導入した。<br>
<br>
NABIの新型バスは自治体にも乗客にも好評で、１９９３年のアメリカ市場参入以来、たちどころに２０％のトップシェアを獲得した。<br>
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<br>
<u><b>＊ＱＢハウス</b></u><br>
<br>
日本の格安理髪チェーン<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/QB%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9">ＱＢハウス</a>の事例が取り上げられている。１９９６年に一号店を開店以来、２００３年には２００店を超え、シンガポールやマレーシアにも店舗を展開しているという。<br>
<br>
ＱＢハウスの戦略キャンバスは次の通りだ。ちなみにエアーウォッシャーというのは、バキュームで刈った毛を吸い込むシステムだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/0/1/017e699d.JPG" width="580" height="390" border="0" alt="017e699d.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：本書１０３ページ<br>
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<u><b>新たな需要を掘り起こす</b></u><br>
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ブルーオーシャン戦略を創造するためには細かい数字は忘れ、森を見ること、新たな需要を掘り起こすことが重要だ。<br>
<br>
キム教授は、まだ取り込めていない需要を次の三つのグループに分けて説明している。<br>
<br>
第一グループ　市場の縁にいるが、すぐに逃げ出すかもしれない層<br>
第二グループ　あえてこの市場の製品やサービスを利用しないと決めた層<br>
第三グループ　市場から距離のある未開拓の層<br>
<br>
これらの需要をうまくすくい取って、ブルーオーシャン戦略を創造するのだ。<br>
<br>
例として次が挙げられている。<br>
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<u><b>＊キャロウェイゴルフ</b></u><br>
<br>
スポーツ愛好家などにゴルフが敬遠される理由を<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%95">キャロウェイ</a>が調べたところ、「ゴルフボールを打つのは難しそうだ」という認識があった。<br>
<br>
そこでヘッドの大きなビッグバーサというクラブを開発して、ボールに当てやすくして新しい需要を掘り起こした。<br>
<br>
筆者も初代ビッグバーサを持っている。一時人気No 1のドライバーだった。<br>
<br>
<br>
<u><b>＊<a href="http://www.pret.com/">プレタマンジェ(Pret A Manger)</a></b></u><br>
<br>
ヨーロッパの都市部に働くプロフェッショナル達はレストランで昼食を取るのが普通だったが、ヘルシー志向、時間、コストの面からより良い選択肢を求めていた。<br>
<br>
そこでプレタマンジェはレストランに劣らない良質のサンドイッチを、ファーストフード店並にすばやく作りたての状態で提供し、こぎれいな店舗と手頃な価格で提供した。英語だが<a href="http://www.pret.com/menu/">プレタマンジェのメニュー</a>を紹介しておく。寿司もメニューにある。<br>
<br>
プレタマンジェは２００３年時点でイギリスで１３０店舗展開し、売上高は年間一億ポンドを上回り、その成長性に注目してマクドナルドが３３％の株式を取得した。<br>
<br>
これには後日談がある。日本マクドナルドがプレタマンジェチェーンを２００２年にオープンしたが、２００４年に撤退している。そういえば筆者も三角の紙箱に入ったサンドウィッチを売っている中野坂上（？）だったか日比谷シティだったかの店に入った記憶がある。<br>
<br>
<br>
<u><b>＊JC Decaux（ジーセードゥコー）</b></u><br>
<br>
自治体向けにバス停やゴミ箱、ベンチなどのストリートファーニチャーを広告媒体として無償で維持管理サービスを行うビジネスを開始した。ストリートファーニチャー広告は１９９６年から２０００年まで６０％も増えた。<br>
<br>
自治体との契約は８年から２５年なので、JC Decauxは高利益率のビジネスを長期間独占できることになり、２００３年の時点で世界３３ヶ国に３０万以上の広告板を持っている。（現在は４０ヶ国、３５万カ所）<br>
<br>
JC Decauxは日本では三菱商事と提携しており<a href="http://www.mcdecaux.co.jp/index.html">MCDecaux</a>という会社をつくり、たしか横浜市の市営バスのバス停広告をやっていたと思う。MCDecauxのサイトでは<a href="http://www.mcdecaux.co.jp/jcd/figures.html">JCDecauxのシェアなどの数字</a>も公開されている<br>
<br>
<br>
<u><b>＊ＪＳＦ(Joint Strike Fighter)英米の次世代戦闘機</b></u><br>
<br>
<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/F-35_%28%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F%29">ＪＳＦはロッキードのＦ－３５</a>と決定し、人間の乗る最後の戦闘機と言われている。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/d/d/dd833982.jpg" width="600" height="410" border="0" alt="dd833982.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：Wikipedia<br>
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米国の主力戦闘機は従来、空軍、海軍、海兵隊それぞれが独自の機種を選定していた。<br>
<br>
ＪＳＦは３軍の異なる需要を大胆に統合し、同じ機体で空軍用、ＳＴＯＶＬ（垂直離着陸）機能も持たせた海兵隊用、翼が大きい海軍用の三機種を製造し、性能や機能を向上させる一方、コストを当初の約二億ドルから３，３００万ドルに劇的に下げることに成功した。<br>
<br>
このＪＳＦ選定も、ブルーオーシャン戦略の新規市場の獲得というコンテクストで説明されている。たしかに三軍共通の戦闘機というのは米軍始まって以来の出来事で、これにより量産効果もあがるので、コストを下げ、バリューを挙げるというブルーオーシャン戦略の典型的な事例である。<br>
<br>
<br>
<u><b>ティッピング・ポイント・リーダーシップ</b></u><br>
<br>
ブルーオーシャン戦略を実行する上で、組織面でのハードルを乗り越えるために、キム教授はティッピング・ポイント・リーダーシップを用いることが必要だと説く。<br>
<br>
ティッピング・ポイント・リーダーシップとは、どんな組織でも一定数を超える人々が信念を抱き、熱意を傾ければ、そのアイデアは大きな流れとなって広がっていくという考え方である。<br>
<br>
筆者の記憶が正しければ、砂を板に載せて板をだんだんに傾けていくと、砂が一斉に流れ出す傾斜角度がティッピング・ポイントだ。<br>
<br>
ティッピング・ポイント・リーダーシップの例として、１９９４年に<a href="http://www.nyc.gov/html/nypd/html/home/home.shtml">ニューヨーク市警察(NYPD)</a>本部長に任命されたビル・ブラットンのリーダーシップを紹介している。<br>
<br>
１９９０年代前半までのニューヨークは犯罪発生率が高く、殺人件数は市場最悪を更新し、市民は不安な毎日を送っていた。にもかかわらず、予算面では厳しい制約を受けていた。<br>
<br>
ところがブラットンが着任して２年間で予算の増額なしに重大犯罪発生率は軒並み３５－５０％減少し、１９９６年にブラットンが退任してからも犯罪は減少し続けた。<br>
<br>
ブラットンが行った改革は次のようなものだ。<br>
<br>
治安が悪く市民が利用できないニューヨークの地下鉄に市警の目は行き届いていなかった。ブラットンは、就任直後から自ら地下鉄で通勤し、幹部にも地下鉄通勤させることで、市警の地下鉄治安対策への考え方を１８０度変えさせた。<br>
<br>
市警と市民との対話集会を通じて、重大犯罪の検挙率が上がっていることに市民はほとんどありがたみを感じていないことがわかり、むしろアルコール中毒者、街娼、物乞い、落書きなどの身近な軽犯罪に絶えず不快な思いをさせられていることがわかった。<br>
<br>
そこでブラットンは「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B2%E3%82%8C%E7%AA%93%E7%90%86%E8%AB%96">割れ窓理論</a>」というブルーオーシャン戦略に重点を置くこととした。<br>
<br>
ティッピング・ポイント・リーダーシップの考え方として、Hot Spot（重点領域）, Cold Spot（非重点領域）, Horse Trade（資源交換）というものがある。<br>
<br>
地下鉄の犯罪を減少させるために、それまでは各路線や出口に警官を配備していたので膨大な費用がかかっていたが、大きな犯罪が集中している特定の路線と駅には十分な警官が配備されていなかった。これを同じ数の警官を重点地域のみに配備することにより、コストを抑えて犯罪件数のめざましい減少を勝ち取った。<br>
<br>
麻薬関連が全犯罪に占める割合は５０％程度なのに、麻薬班は警官全体のわずか５％で、しかも平日に勤務していた。麻薬班を増員して重点配備したら麻薬犯罪はみるみる減少した。<br>
<br>
犯罪逮捕も以前は逮捕した警官自らが犯罪者を裁判所に連れて行って、戻ってくるまで１６時間も掛かっていたが、犯罪者移送用の巡回バスを運行させ、警官は自分の担当の地下鉄駅で犯罪者を引き渡す様にした。警官は１時間で職務に戻れるので稼働率も大幅に上昇した。<br>
<br>
ティッピング・ポイント・リーダーシップでは組織に影響力を持つ中心人物(Kingpin、ボウリングの１番ピン)に徹底して働きかける。ブラットンの場合は７６人の分署長を中心人物とし、彼らをてこにしてNYPDの３６，０００人の警官を掌握した。<br>
<br>
次に金魚鉢のマネジメント(fishbowl management)だ。中心人物の行動が見通せるようにすることだ。ブラットンの場合は全分署長、市警幹部と市のお偉方に二週間に一度集まって貰い、「犯罪対策評価会議」を開いた。分署長は働きが悪いとみんなの前で糾弾されるので、成果を上げようとする組織体質ができた。<br>
<br>
次に細分化(atomization)だ。「アメリカ一危険な巨大都市を最も安全な都市に変貌させる」という目標は達成不可能と思われたが、ブラットンはこの目標を警官一人一人の担当地区での安全を確保することにして細分化して達成した。<br>
<br>
自分の受け持ち地区の安全を守れば、それでよいとしたのだ。<br>
<br>
政治的なハードルを乗り越えるには、「守護神」に頼り、「大敵」を黙らせ、「アドバイザー」を起用するのだ。ブラットンは警官の中の警官ともいえる人物にアドバイザーとなってもらい反対勢力となりそうな人物を事前にパージした。<br>
<br>
ブラットンの場合、「守護神」は市長であり、「大敵」は犯罪者の逮捕急増でうまく機能しなくなるおそれがあった裁判所だった。<br>
<br>
こまごました犯罪を多数裁判所に持ち込んでも、裁判所は対処できるはずで、むしろ身の回りの犯罪を押さえておいた方が、長い目で見れば取扱件数は減るだろうという論戦を展開し、市長の信任とマスコミの支持を得て裁判所を動かした。<br>
<br>
ブルーオーシャン戦略を実行するにあたって重要なのは関与Engagement, 説明Explanation, 明快な期待内容Clarity of Expectationの３つのＥだ。従業員を巻き込み、納得するまで説明して、明確な期待水準を示すのだ。<br>
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前の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%A6%E8%A6%96%E7%B7%8F%E7%9B%A3">警視総監</a>の矢代さんは、筆者の寮の先輩だったが、警視庁も是非NYPDのブラットンのように、「守護神」と「アドバイザー」を得て、首都の治安を改善して欲しいと思う。<br>
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ブルーオーシャンを探すと言う発想は斬新なものがある。単なる抽象論でなく、戦略キャンバスとアクション・マトリクスを使った戦略の整理法は実例に簡単に適用でき、役立つと思う。<br>
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具体例が多く、読みやすい経済書なので、是非一度手にとって見て頂きたい本である。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92379.html">
<title>変人力　マイクロソフト社長樋口さんのチェンジリーダー奮闘記</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92379.html</link>
<description>変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件著者：樋口 泰行販売元：ダイヤモンド社発売日：2007-12-07おすすめ度：クチコミを見る
日本ＨＰ社長からダイエー社長にヘッドハンティングされ、１年半の苦闘の後、退任した樋口泰行 現マイクロソフト社長のダイエー再建奮...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-11-13T12:39:20+09:00</dc:date>
<dc:subject>ビジネス</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%89%E4%BA%BA%E5%8A%9B%E2%80%95%E4%BA%BA%E3%81%A8%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%99%E6%AC%A1%E4%B8%96%E4%BB%A3%E5%9E%8B%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%9D%A1%E4%BB%B6-%E6%A8%8B%E5%8F%A3-%E6%B3%B0%E8%A1%8C/dp/4478000832%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4478000832"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41goIzujJkL._SL160_.jpg" alt="変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%89%E4%BA%BA%E5%8A%9B%E2%80%95%E4%BA%BA%E3%81%A8%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%99%E6%AC%A1%E4%B8%96%E4%BB%A3%E5%9E%8B%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%9D%A1%E4%BB%B6-%E6%A8%8B%E5%8F%A3-%E6%B3%B0%E8%A1%8C/dp/4478000832%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4478000832">変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件</a><br />著者：樋口 泰行<br />販売元：ダイヤモンド社<br />発売日：2007-12-07<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.0.gif" width="64" height="12" alt="4.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4478000832/" title="変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
日本ＨＰ社長から<a href="http://www.daiei.co.jp/index.html">ダイエー</a>社長にヘッドハンティングされ、１年半の苦闘の後、退任した樋口泰行 現マイクロソフト社長のダイエー再建奮闘記。<br>
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<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92365.html">前回紹介した「愚直論」</a>の続編だ。<br>
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樋口さんは１９５７年生まれ。大阪大学工学部を卒業して松下電器に入社、ハーバードＭＢＡを取得した後、ボストンコンサルティング、アップルジャパン、コンパックを経て、２００３年に日本ＨＰ社長となった。<br>
<br>
２００５年にヘッドハンターから「ダイエー社長に是非」との誘いが来る。周りからは火中の栗を拾うことはないと言われ、一旦は断ったものの、出身地がダイエー本社のある神戸だったことと、自分を必要としてくれるなら身を投じて再建に携わりたいとの思いから、たびかさなる就任要請を受けた。<br>
<br>
このブログでも樋口さんと深く関わった人たちの本を紹介している。<br>
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一人は樋口さんの上司でダイエーの会長だった<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/cat_8345.html">林文子さん</a>、林さんは東京日産販売の社長にリクルートされ、現在は横浜市長だ。そして樋口さんを雇った産業再生機構代表だった<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/50942534.html">冨山和彦さんの著書は別ブログで紹介した</a>。<br>
<br>
ダイエーは中内功さんが１９５７年に創業、「価格破壊」を旗印に日本全国に展開、１９７２年には小売業日本一となり、一時はイトーヨーカ堂、ジャスコを蹴ってダイエーに入社する人も多かったという流通業で就職人気トップだった。<br>
<br>
そんな優秀な人材を集めたダイエーだったが、用地を賃貸でなく買収して店舗を建設するという不動産の含み益を期待した「ダイエー不動産」と言われたやり方で急拡大したので、不動産バブルがはじけて一転して苦境に陥る。<br>
<br>
ローソンを全国展開し、リクルートを買収、野球の南海ホークスを買収し、福岡にホテルと球場やショッピングセンターが一緒になったホークスタウンをつくり、一時中内ファミリーは栄華を極めたが、バブル崩壊で銀行管理会社となり、中内ファミリーは退任し、中内さんは自宅も売却し、全財産をダイエーの債務返済に提供した残念な晩年だった。<br>
<br>
余談となるが、この不動産の含み益を使って成長するというやり方は、日本ではバブルに巻き込まれて失敗したが、筆者は時と場合によっては必ずしも不正解ではないと思う。<br>
<br>
例えばこのブログで紹介しているマクドナルドの実質創業者の<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/cat_32392.html">レイ・クロック</a>は大学院生との飲み会で、「私のビジネスはなんだと思う？」と質問し、勇気ある学生が「あなたがハンバーガービジネスをしていることは、誰でも知っています」と答えると、「そう言うと思ったよ」と笑い、「みなさん、私のビジネスは不動産ビジネスです」と語ったという。<br>
<br>
マクドナルドも世界の一等地に店を構えている。以前のダイエーと同じ考えだ。<br>
<br>
結局２００４年にダイエーは産業再生機構の支援を受けることが決定し、再生パートナーとして名乗りを上げたのが<a href="http://www.advantagegroup.co.jp/">アドバンテッジパートナーズ</a>と丸紅だった。<br>
<br>
樋口さんはこのアドバンテッジパートナーズと丸紅から社長として送り込まれた。<br>
<br>
当時新聞ではダイエーの社長に誰がなるかの下馬評がいくつも出され、一時は林文子さんが社長候補としてあげられていたが、結局林さんは会長となり、社長は樋口さんに決まったことを筆者も記憶している。<br>
<br>
ダメになった会社はすべてが悪い方向に悪い方向に行ってしまう。樋口さんがダイエーで働き始めると、いくつもおかしな点が見えてくる。<br>
<br>
たとえば本部長会議なのに、２０人の本部長一人一人が担当者を連れてきて全部で４０ー５０人の会議になる。社内コミュニケーションが不在で、他部門のことには口を出さないのが暗黙の了解となっており、本部長同士さえしゃべらないといった具合だ。<br>
<br>
ダイエーにはバイヤー万能、サプライヤーを「業者」と見下す風潮があり、樋口さん自身もアップル時代にダイエーのバイヤーにいじめられた経験があり、絶対にダイエーでは買い物しないと誓ったことがあるほどだ。<br>
<br>
ダイエーには長らくカリスマ経営者中内さんが君臨していたので、社員がトップの指示待ち人間になって、自発的に考えて行動する社員が育たなかった。バブル崩壊以降、負け癖が付いて、できない理由を探す文化となっていたのだ。<br>
<br>
ダイエーの体質が変わらなかった理由を、樋口さんは面白い表現をしている。<br>
<br>
いわく「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E5%AE%B6%E5%BC%98%E4%BB%8B">ヤンキー先生</a>」がいなかったからではないかと。つまり現場の社員と腹を割って真剣なコミュニケーションができるリーダーがいなかったからだ。<br>
<br>
そのため樋口さんは社長直轄のプロジェクトとして野菜の鮮度向上プロジェクト、デリカプロジェクト、コスト削減プロジェクトなど１０のプロジェクトを立ち上げた。<br>
<br>
改革の特徴は、負の遺産を解消する構造改革と、正のスパイラルをつくる営業力強化がセットとなっている。樋口さんが実行した構造改革は次の通りだ：<br>
<br>
１．店舗閉鎖　２６３店舗のうち、５４店舗を閉鎖した<br>
２．人員削減　１，２００人の希望退職と８００人の出向<br>
３．不採算カテゴリーからの撤退　玩具、大型家具など<br>
４．ノンコア事業からの撤退　フォルクス、神戸らんぷ亭、ドリームパークなど売却<br>
<br>
コーポレートロゴも変え、スローガンも「ごはんがおいしくなるスーパー」として、野菜新鮮宣言を出し、２００５年年末にはテレビＣＭを打って、薄利多売の小売業ではありえない５，０００円以上の買い物に５００円（最高１０％の割引）のお買い物券を出し、思い切った策で集客を拡大した。<br>
<br>
積極策に出る一方で、樋口さんは一人で閉鎖店舗にも足を運び、誠意を示して説明した。泥沼の苦闘のなかで、悟ったことが、この本に書かれているリーダーに必要な３つの力だ。<br>
<br>
<u><b>１．現場力</b></u><br>
<br>
組織は現場こそがすべてだと樋口さんは語る。「現場１００回」つまり、問題の答えは現場にあるというものだ。樋口さんは２００人以上の店長に直接電話を掛け、店長と「ノミニケーション」を図り、２週間に１度電話で店長会議を行い、店長からのダイエー改革をめざした。<br>
<br>
ダイエーには売上目標はあったが、利益目標はなかったのを、収益面でのコミットメントを店長に植え付けた。<br>
<br>
基本動作ができていなかったのもダイエーの人気がなかった理由だ。店員はお客に挨拶をせず、品切れが出ていても補充しない。社員に基本動作を徹底させるために、口酸っぱく説明し、林会長が中心となってハンディな「新生ダイエーミッションBOOK」をつくって全員に配布したりした。<br>
<br>
現場の社員が基本動作の意味をどれだけ腹落ちできるか、それが組織のＤＮＡとなって刻み込まれているかが決め手だと樋口さんは語る。<br>
<br>
樋口さんは本部と店舗から２０人を選び、野菜改革に乗り出した。社長みずから会議にも積極参加し、メンバーの発言や提案を促した。まさに日産のゴーンさんの「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%AA%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3">クロスファンクショナルチーム</a>」と同じだ。<br>
<br>
野菜は店頭入り口に陳列されているので、いわばその店の顔で、お客は野菜を見て、その店を判断する。<br>
<br>
だから野菜はロス・リーダーと呼ばれ、採算を度外視した値段ででもお客を引きつけ、他の物も買ってもらいトータルで収益を上げるという考え方だ。だから野菜が重要なのだ。<br>
<br>
新鮮な野菜を安く、収穫から１日で店頭に並べるために、セントラルバイイングの比率を８０％から５０％に落とした。<br>
<br>
店舗での仕入れを５０％に上げ、仕入れ要員を増員し、仕入れネットワークをつくった。頻繁に野菜を補充するため売り場の人員も２０％増やし、専門の巡回員も配置し、しくみをつくった上で、マスコミを呼んで林会長と一緒にオレンジのハッピ姿で、ダイエーの野菜新鮮宣言を行った。<br>
<br>
<br>
<u><b>２．戦略力</b></u><br>
<br>
成果を上げるには、戦略を構築する力が必要となる。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/MECE">ＭＥＣＥ</a>とかロジック・ツリーのようなアカデミックな戦略論も状況分析や問題解決の手だてを探る上で役立つが、リーダー自身が現実のビジネスにどれだけ真剣に向き合って格闘してきたかが戦略にすごみを加えると樋口さんは語る。<br>
<br>
樋口さん自身、ハーバードＭＢＡ留学時代は、毎日２－３時間（！）の睡眠時間以外はテキストを読みふけり、５００以上のケースを学び、フレームワークや思考法を身につけ、頭にたくさんの引き出しを持っているが、それを生かすのが経験である。<br>
<br>
経験を通してより広い視野で全体像が把握でき、変化を察知する力、問題の本質を見極める力が鍛えられていくのだ。<br>
<br>
<br>
<b>ＧＭＳの「目の前の危機」</b><br>
<br>
小売業が厳しい環境に置かれている理由は、人口減少、過当競争、固定比率の高さの３点だ。これらの要因によりＧＭＳの再編は想定内の流れであり、２００７年３月ダイエーはイオンと資本・業務提携することで合意した。ダイエー・マルエツ両方ともイオングループに入ったのだ。<br>
<br>
筆者がよく引用する人口動態調査のグラフを示しておく。日本の国としての急激な変化が読み取れるグラフである。<br>
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<a href="http://image.blog.livedoor.jp/yaori/imgs/4/a/4a9ef0eb.gif" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/yaori/imgs/4/a/4a9ef0eb-s.gif" width="160" height="134" border="0" alt="人口動態調査" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><br>
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樋口さんはマクロ戦略こそ企業の生命線だと語る。<br>
<br>
技術の進歩、グローバル経済の動向、人口動態、景気動向、規制緩和、消費者トレンド、競合他社動向など、必要なマクロの情報はいろいろあるが、樋口さんが最も重視しているのは、現場の社員から生の情報を得ることだという。<br>
　<br>
全体像、ビッグピクチャーを描くために、マッキンゼーの創始者のマービン・バウアーの言う"Force at Work FAW"を見つけ（<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51026278.html">大前研一氏の「ビジネス力の磨き方」参照</a>）、事象がなぜそれが発生したのかを突き止め、将来にわたる競争環境や経済環境を分析する。<br>
<br>
それとともに、できるだけ多くの関係者の意見に耳を傾け、ビッグピクチャーを描くのだ。そして出てきた問題点を自分一人で因数分解し、マッピングして優先順位をつける。<br>
<br>
戦略をいかに伝えるかも重要だ。人を動かすために熱意を持って説明するリーダーの人間力が問われる。つまり戦略を現場に効果的に落とし込む力である。<br>
<br>
戦略力はその人がどれだけの経験を積んだかによって決まると樋口さんは語る。米国で「バンドウィッズ」＝帯域幅と言われるそうだが、その人がどれくらい幅広い経験や知識を備えているかを示す言葉である。<br>
<br>
米国人では意識的に変化をつけたキャリアを歩んでいる人が多い。たとえば大学で医学部を出て、ＭＢＡを取り、コンサルティング会社に勤めてから実業界に転身するというようなハイブリッドな人材で、ヘッドハンターもこういった人材を高く評価する傾向が強いという。<br>
<br>
戦略力を磨くためには、こういった多面的な経験が一番の鍵になる。いくつもの視点から仮説を構築・検証できるようになるからだ。異質の人とつきあうのも役に立つ。<br>
<br>
樋口さんは同業の経営者を訪ねまわったそうだが、或る経営者から次のように言われたという。<br>
<br>
<b>「一番効くのは、競合店との比較を価格とか商品などで毎日毎日徹底的にやることです。結局お客さまは比較競争力があれば買いに来て頂ける。お店に定着してくださる。これがすべてです。１０年掛かってやっとわかったことなんですよ」</b><br>
<br>
簡単ではあるが、まさに金言だと思う。<br>
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<u><b>３．変人力</b></u><br>
<br>
周囲がなんと言おうと自分の信念を貫き通す力、変革をやり遂げる力、それが変人力だという。この本のタイトルである。<br>
<br>
多数から見れば変人と思える人が、実はまともとで、多数が変だったことも歴史上多々ある。樋口さんは江戸時代の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E7%94%B0%E5%89%9B%E7%AB%8B">麻田剛立</a>という豊後杵築藩出身の天文学者のことを挙げている。世間が天動説だったのを地動説を唱えたからだ。<br>
<br>
樋口さんがダイエーに着任したときにも、社員の考え方や行動に違和感を覚える事ばかりだったという。しかも自分たちがズレていることに問題意識を感じ、行動に移す社員はいなかった。<br>
<br>
樋口さんのいう変人力の資質は「ぶれない軸を持つ」ことと、「異様なほどの実行力を持つ」の２点だ。ＧＥの<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%81">ジャック・ウェルチ</a>、日産のカルロス・ゴーン、ＩＢＭの<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/50570878.html">ルイス・ガースナー</a>、松下電器の中村会長もそうだ。<br>
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行動力の例は郵政民営化を成し遂げた小泉純一郎元首相であると。そして樋口さんはチェンジ・リーダー（変革期のリーダー）は変人たれと檄を飛ばす。<br>
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変人力の原点は多様性で、多様な経験が客観性を生む。<br>
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樋口さんは"Ｔ"型人間を目指せと語る。特定領域に深堀しながらも、幅広い領域にも目を向けているという意味だ。<br>
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孤独な変人で終わらないために、真摯なコミュニケーションを繰り返し、サポーターをつくれという。小泉首相は小泉チルドレンをつくり、松下の中村会長は海外で経験を積んだ幹部を呼び寄せて周りを固めた。<br>
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樋口さんはダイエーにいるときは、社員の集まりにはできるだけ顔を出し、１日に５カ所忘年会のはしごをしたこともあるという。<br>
<br>
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<u><b>エピローグ</b></u><br>
<br>
丸紅が産業再生機構の持つダイエー株をすべて購入し４４％の持ち株になったときに、樋口さんは社長退任を決意した。<br>
<br>
社長１年目の２００６年度の決算は４０億円の黒字という予算を達成できず、６２億円の営業損失となったが、退任した後ではあるが２年目は黒字化を達成できた。<br>
<br>
樋口さんがダイエーの経営を引き受けたとき、経営の諸先輩からは「樋口さん、とにかく数字は気にするな。社員を大切にして、現場に軸足を置いて、判断・実行すれば、数字は必ず後からついてくるから」と言われ、その通りに実行してきたという。<br>
<br>
ダイエー再生の経験そのものも貴重だが、プライドをズタズタにされながら、それでも会社のために自己変革をしてくれたダイエー社員たちと出会えたことが一番の財産になっていると樋口さんは語る。<br>
<br>
構成もわかりやすく、現場で人を動かすぎりぎりの戦いをしてきた人のみが持つ言葉の重みがある。ＭＢＡそしてコンサル経験で「フレームワーク」という基本をきっちり押さえ、そして現場で社員を動かすべく「変人」と思われながらも悪戦苦闘した成果だろう。<br>
<br>
大変参考になる本であり、コミュニケーション力が経営者の最も重要な資質であるということが、樋口さん自身の言葉で言うと「腹落ち」する形でよくわかる。<br>
<br>
是非一読をおすすめする。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92365.html">
<title>愚直論　マイクロソフト社長樋口泰行さんの自伝的ビジネス論</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92365.html</link>
<description>「愚直」論  私はこうして社長になった著者：樋口 泰行販売元：ダイヤモンド社発売日：2005-03-04おすすめ度：クチコミを見る

元ダイエー社長で、２００７年４月１日にマイクロソフトジャパンの社長に就任した樋口泰行さんの日本ＨＰ社長時代の最初の著書。このブログでは...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-11-04T12:48:35+09:00</dc:date>
<dc:subject>ビジネス</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E6%84%9A%E7%9B%B4%E3%80%8D%E8%AB%96-%E7%A7%81%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F-%E6%A8%8B%E5%8F%A3-%E6%B3%B0%E8%A1%8C/dp/4478733066%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4478733066"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DNMQCJGHL._SL160_.jpg" alt="「愚直」論  私はこうして社長になった" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E6%84%9A%E7%9B%B4%E3%80%8D%E8%AB%96-%E7%A7%81%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F-%E6%A8%8B%E5%8F%A3-%E6%B3%B0%E8%A1%8C/dp/4478733066%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4478733066">「愚直」論  私はこうして社長になった</a><br />著者：樋口 泰行<br />販売元：ダイヤモンド社<br />発売日：2005-03-04<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4478733066/" title="「愚直」論  私はこうして社長になった">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
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元ダイエー社長で、２００７年４月１日にマイクロソフトジャパンの社長に就任した<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%8B%E5%8F%A3%E6%B3%B0%E8%A1%8C">樋口泰行</a>さんの日本ＨＰ社長時代の最初の著書。このブログでは樋口さんの著書<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92379.html">「変人力」のあらすじを</a>紹介している。<br>
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２００５年の本だが、アマゾンではむしろ最新の「変人力」より売れている。<br>
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<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51038313.html">「変人力」</a>には、現場で人を動かすぎりぎりの戦いをしてきた人のみが持つ言葉の重みがあり大変良かったので、この本も読んでみた。<br>
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樋口さんは文才があり、わかりやすく頭にスッと入る。<br>
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この本は樋口さんの経験に基づく自伝的経営論だ。<br>
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<u><b>ビジネスで成功するには</b></u><br>
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樋口さんはビジネスで成功するには、次の３つが重要だと語る。<br>
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<b>１．ハングリー精神</b><br>
樋口さんの家は裕福ではなかった。毎日食パンを買うだけのお金を持って、お使いに行っていたが、ある日余計にお金を貰ったので食パンと一緒に菓子パンを買ってきたところ、お母さんに「うちにはそんなものを買うお金はないのよ。早く返して来なさい！」と言われたという。<br>
<br>
その時自分の欲しい物は自分で努力して手に入れるしかないと思ったという。<br>
<br>
<b>２．熱意と経験が成長を決める</b><br>
仕事は苦しいからこそ、それを乗り越えた時の喜びも大きい。失敗であれ成功であれ、熱意を持って取り組んだ経験の積み重ねが成長につながる。<br>
<br>
<b>３．仕事のスコープを広げる</b><br>
樋口さんは「Ｔ」型人間を目指せという。自分の専門分野を深く知っていながら、製造、開発、マーケティング、営業、経理、財務、人事などの様々な分野でも広く理解できることで仕事のスコープを広げるのだ。<br>
<br>
樋口さんは自身の経験を、長い時間をかけて認められるような「愚直な」生き方と呼んでおり、ケーススタディとして活用して欲しいという。<br>
<br>
<br>
<u><b>社会人としてのスタート松下電器時代</b></u><br>
<br>
樋口さんは１９５７年兵庫県生まれ。兵庫県出身だったことから、ダイエーの再建を引き受けた話は<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51038313.html">「変人力」で紹介した</a>。大阪大学の工学部に進学したが、アルバイトに明け暮れた。ほとんど授業には出席していなかったが、教授推薦で松下電器に就職する。<br>
<br>
松下電器では８ヶ月の新人研修の後、子会社の松下産業機器で溶接機事業部に配属され、パチパチっと火花が出るアーク溶接の電源装置を作っていた。業界シェアＮＯ．１とはいえ、いわゆる３Ｋ（きつい、きたない、危険）の職場で、閉塞感を感じ技術者として焦燥を感じていた。<br>
<br>
そのころ新人研修の時に聞いた「Ｔ」型人間になれという言葉を思い出し、技術者として専門分野を極める一方、自分の幅を広げるために休日を利用して英語や情報処理を学び、異業種交流会を開催するようになった。<br>
<br>
専門を深く追求した成果が出て、特許を６件取得した。自分のスコープを広げ、なによりもコミュニケーションの重要性を溶接機事業部で学んだという。<br>
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<br>
<u><b>コミュニケーションはなぜ重要か</b></u><br>
<br>
仕事をする上でコミュニケーションの重要性を述べる人は多いが、樋口さんのコメントは秀逸なので紹介しておく。<br>
<br>
<b>樋口さんは典型的な理系人間で、答えは一つしかないという世界に慣れていたが、現実のビジネスの世界では多様な価値観の人がいて、答えは一つではない。<br>
<br>
自分の出した「たくさんある中の一つの答え」に基づいて人を動かそうとするとコミュニケーションが非常に大事なことを樋口さんは学んだという。</b><br>
<br>
その通りだと思う。所詮たくさんある中の一つの答えをみんなに納得して貰うにはコミュニケーションしかないという考えは、実に説得力がある。<br>
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松下電器ではすばらしい経験をさせてもらい、社会人としての基礎を教えてもらった溶接機事業部には感謝の気持ちで一杯であると。<br>
<br>
溶接機事業部での５年間の後、ＩＢＭのＯＥＭを担当している特別プロジェクト室に異動し、入社当時からあこがれていたデジタル技術の分野を担当する。<br>
<br>
米国ＩＢＭの社員と仕事をし、技術者としてトラブルやクレームに対応する中で、コンピューター製品や技術の理解を深めると同時に、米国流のマネージメントや仕事の進め方を学ぶ。<br>
<br>
樋口さんは、ビジネスの基本、企業人の基本はすべて松下電器で学んだと語る。米国でもＩＢＭやＰ＆Ｇの出身者は「<b>企業人としての基本がでてきているから、転職後も活躍できる</b>」という話を聞くが、大企業の長い歴史で培われた精神的・文化的な土壌にふれることで、学べることは多いのではないかと。<br>
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たしかに大企業でみっちり新入社員教育を受けた人材は基礎ができている。なるほどと思う。<br>
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<u><b>ＭＢＡ留学試験に挑戦</b></u><br>
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その後松下が毎年２０名前後のエンジニアを派遣している<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/MIT">ＭＩＴ</a>への技術留学を考えるが、上司の薦めでＭＢＡ留学に方向転換する。集中的に英語を勉強して、最初５５０点だった<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/TOEFL">ＴＯＥＦＬ</a>スコアをアップさせる（当時の満点は６７７点）。<br>
<br>
別ブログでも<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51045419.html">「ドラゴン桜」</a>や<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/50984818.html">「レバレッジ時間術」</a>などの受験技術を紹介しているが、樋口さんのＴＯＥＦＬ対策は次の３点だ。<br>
<br>
１．問題のひっかけにはパターンがある。３択の過去問を勉強していくうちに、クセがわかったという。<br>
<br>
２．音響設備の良い試験場を調査し、ヒアリング問題の聞きやすい試験場を選択した。<br>
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３．問題を朗読する人によって個性があるが、ＴＯＥＦＬ本試験は毎年３人の朗読者だった。その３人の過去問のテープをできるだけ集めて、その３人の声ばかりを聴く様にした。<br>
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この３つの対策で、６５０点を取ったときはまさに「してやったり」という気持ちだったという。<br>
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ビジネススクールの合否を大きく左右するエッセーには自分史を書いて第一志望のＭＩＴの面接試験で合格し、ハーバードにも電話面接で合格する。松下はＭＩＴと技術留学で関係が深く選択に悩んだが、<b>奥さんの「男なら挑戦しないと」とのひと言</b>で、ビジネススクールのトップのハーバード留学を決心する。<br>
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<u><b>ハーバードの人格改造講座</b></u><br>
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樋口さんは英語が得意ではなかったので、ボストンに着いていきなり自信喪失し、落第候補生になってしまう。しかし深夜の３時か４時に寝て８時に起きるという生活を毎日続け、<a href="http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/061019/index.html">ローソンの新浪さんなどの</a>勉強会仲間の協力も得て、なんとか進級できる。<br>
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ハーバードが元祖のケーススタディを週１３回こなす。それぞれが４ー５時間の予習と解答準備が必要なので、１日３ケースとすると毎日１２時間の予習をしなければならなかった。結局１年次に学外に出たのは３回だけだったという。<br>
<br>
ビジネススクールでは発言しないと評価されない。技術屋の樋口さんは授業での発言が苦痛だった。「今日は発言できた？」というのが仲間うちの挨拶だったという。<br>
<br>
それまで完璧主義者の技術者だった樋口さんは、毎日限られた時間内に決断を迫られるケーススタディを大量にこなすことで、「ビッグ・ピクチャー」を捉え全体最適な解答を探す現実的なスタイルに転換できたのだ。<br>
<br>
ハーバードの２年間は樋口さんにとって「人格改造講座」だったという。<br>
<br>
ＭＢＡ取得に価値はあるかと問われれば、就職や転職の通行手形になり、キャリアの選択肢が広がり、人的ネットワークができるというメリットがある。<br>
<br>
しかし入社してしまえば結果がすべてだし、他に代替手段もある。樋口さんはやはりビジネススクールは２年間プレッシャーの中で、質の高い教育をうけることが価値だと語る。<br>
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<u><b>実力主義の世界…ボストンコンサルティンググループ</b></u><br>
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松下に帰任した樋口さんは、松下が８，４５０億円をかけて買収した<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB">ＭＣＡ</a>事業を検討するＡＶソフト室に配属された。<br>
<br>
しかしクリエイティブな世界に生きるＭＣＡは「親会社の言うことを聞け」という資本の論理など通用しない相手だった。樋口さんは伝書鳩としての自分の限界を感じ、帰国半年で退社を決意し、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97">ボストンコンサルティンググループ</a>（ＢＣＧ）に転職する。<br>
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ＢＣＧの面接では、面接官一人１時間の面接を連続して５回行い、樋口さんは疲れ切ったが、その場で内定を貰った。「やりがいだけはある」という面接官のひと言が決め手だったという。<br>
<br>
ＢＣＧに入社し、製造業のプロジェクトに配属された。上司は８歳年下で２０代半ばの大学卒のマネージャーだった。<br>
<br>
ひとたび仮説を構築すると、事実とロジックをつなぎ合わせてプロジェクトを進行させていく彼の仕事ぶりには驚かされたという。<br>
<br>
技術者である樋口さんは気になることがあるととことんまで追求してしまう追求癖があるので、アウトプットで評価されるアウトプット主義にはなかなか感覚がつかめなかった。<br>
<br>
身体の限界まで頑張っているのに、アウトプットの質が高まらない苦しみを最初の１年強は味わったという。<br>
<br>
徹夜が続き、会議で失神し、「過換気症候群」と診断されたにもかかわらず、病院からまたオフィスに戻って仕事をした時もあったという。<br>
<br>
仕事に成功を収めるが、だんだんクライアントから「後は我々に任せて下さい」と言われ、提言だけして、あとはいなくなるコンサルタントの仕事に飽き足らないものを覚える。<br>
<br>
ＢＣＧの仕事はいわば短い時間と大きな期待という圧力釜の中での仕事で、生き残り競争も過酷だったが、ハーバードで習った経営者としての疑似体験を、リアルなビジネスの現場で直接体験し、戦略立案の頭の使い方が骨の髄までたたき込まれたという。<br>
<br>
自分の伝えたいメッセージを、１時間ならこう、２０分ならこう、エレベーターで乗り合わせた相手ならこうと、自由自在に加工できるように、何がポイントで本質はどこにあるかを常に意識し、仮説に基づいて問題を構造化し、整理できていなければならない。いわゆるフレームワークだ。それが戦略立案の仕事であり、ＢＣＧで徹底的に鍛えられたという。<br>
<br>
別ブログで<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/50645697.html">「仮説思考」</a>を紹介しているＢＣＧでの樋口さんの上司、内田和成さんが、<a href="http://uchidak.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_a446.html">当時の樋口さんのことをブログで書いているので</a>、紹介しておく。<br>
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<u><b>テクノロジー業界への回帰</b></u><br>
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ＢＣＧには「アルムナイ」というＯＢ組織があり、現役組と強いつながりを持っている。ＢＣＧの平均在職年数は３年で、或る意味３年で卒業する学校の様な風土があるという。<br>
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ＢＣＧで２年ほど経験をつんだ樋口さんは、ＢＣＧを退社してアップルに入社した。パイオニア製などのマック互換機を日本市場で売り出すことをキヤノン販売の協力を得て成功させたが、互換機が売れるとアップル本体の製品が売れなくなると考える米国本社との板挟みという問題を抱えていた。<br>
<br>
いわばパソコンのハーレーダビッドソンのアップルでの仕事は楽しかった。<br>
<br>
アップルで２年間働き、いずれは社長になりたいという気持ちを抱き、転職先を考えていたところ、コンパックに転職していたアップルの元上司から誘われ、１９９７年当時売上Ｎｏ．１で世界シェア１０％のコンパックに入社する。<br>
<br>
しかしコンパックは米国では好調だったが、日本法人は苦戦しており赤字と黒字を行ったり来たりしていた。ビジネス向けは一定の売り上げがあったが、コンシューマー向けは年間３万台前後、シェア１％以下だった。<br>
<br>
そういえばあのころのコンパックを思い出す。<br>
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筆者自身は１９９４年頃から１９９７年までコンパックに買収された<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/DIGITAL_HiNote">ＤＥＣのラップトップ</a>（ポインティングデバイスはトラックボールで大変使いやすかった）を使っていた。コンパックというとＩＢＭ　ＰＣとほぼ同価格で、高価格・高性能という印象があった。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/1/c/1c822092.jpg" width="253" height="289" border="0" alt="1c822092.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：Wikipedia<br>
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日本コンパックの社員約２００人のうち１０名が樋口さんのコンシューマー部門の部下だったが、マニュアルの翻訳などを除くと自由に動けるのは５名程度だった。世界共通デザインの、つくりが大ざっぱなモデルの輸入販売で、日本コンパックはコンパックグループでも全く発言力がなく、覇気がなかった。<br>
<br>
樋口さんは、アップル時代につきあいのあったキヤノン販売を実質エクスクルーシブの販売チャネルとして起用し、強硬な米国本社との間を玉虫色で調整し、１９９８年に新モデルを売り出し大成功を収めた。元々コンパックは世界ＮＯ．１ＰＣメーカーなので、品質も良くコスト競争力もあったのだ。<br>
<br>
続いてデザイン性に優れた日本独自仕様のＰＣをマス・マーケティングで販売するために、独自の台湾のＯＥＭ工場を見つけ、ヒューストン本社に乗り込み「ＹＥＳと言うまで日本に帰らない」と宣言して交渉した。<br>
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３週間ほどで本社のＯＫが出た。本社は一切サポートしないことと、うまくいかなかったらすぐに撤退し、樋口さんがやめるという２つが条件だったという。<br>
<br>
そうして生まれたのがスリムタワー型で、今までのモデルより体積比で６０％小型化したプレサリオ３５００シリーズだった。ＴＯＫＩＯを使ったＴＶコマーシャルを打って大ヒットし、２０００年には販売台数が３０万台を超えた。<br>
<br>
ＴＯＫＩＯのＣＭは２０００年のものなので、メンバーも皆若い。<br>
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マーケティングの４大要素といわれる製品、価格設定、広告宣伝、販売チャネルのすべてがそろっての成功事例だ。<br>
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イメージキャラクターがＴＯＫＩＯに決まる前に、当時の高柳社長から茶髪とピアスはダメだぞと厳命が下っていたが、現場がＴＯＫＩＯで行かせてくれというので、現場の意向に上層部のＯＫを取った。<br>
<br>
みんなが能力を発揮しあって、楽しく働け、実績にも結びつくという職場づくりの理想型に近いものだったという。<br>
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この業績で樋口さんは日本コンパックの取締役に昇進した。<br>
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<u><b>社長という職業</b></u><br>
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コンパックは大型コンピューターに強いタンデムコンピューター、企業向けワークステーションに強い<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3#.E3.83.91.E3.83.BC.E3.82.BD.E3.83.8A.E3.83.AB.E3.82.B3.E3.83.B3.E3.83.94.E3.83.A5.E3.83.BC.E3.82.BF">ＤＥＣ</a>を買収し、２００１年９月にＨＰによる２５０億ドルという巨額の合併を発表する。<br>
<br>
樋口さんはそのとき米国コンパック本社で１０ヶ月のエクゼクティブトレーニングを受けている最中だった。ＨＰの創業家は反対を表明し、コンパック社内でも動揺が走るが、すぐに"Business as usual"という指令が出され、翌２００２年３月の正式合意、５月の正式合併に至る。<br>
<br>
受付嬢からＣＥＯになった女性経営者として有名なＨＰ<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A">カーリー・フィオリーナ</a>と、コンパックマイク・カペラスの指導力の成果だ。フィオリーナはＨＰにスカウトされて着任以来、世界で８７あった事業部を１２に再編し、強力な中央集権体制をつくってＨＰを再建した。<br>
<br>
両者の単純合計で売上高８７４億ドル、利益３９億ドル、従業員１４万５千人、世界１６０カ国の事業拠点を持つ巨大企業となった。両者の得意とする事業領域は異なり、理想的な合併といわれた。<br>
<br>
ＨＰの伝統的なクレド、ＨＰウェイは「<a href="http://h50146.www5.hp.com/info/company/globalcitizenship/">＋ＨＰウェイ</a>」となった。<br>
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ＨＰウェイは、１９３９年のＨＰ設立時につくられたもので、「企業は社員によって成っており、両者は共有関係にある」という企業と社員の間の共有を柱としている。ＭＢＯ（Management by Objective＝目標管理）や「良き市民であること」というＣＳＲの考え方など、現代にも十分通用する先進的なものだった。<br>
<br>
樋口さんは米国研修から戻って新生ＨＰのＰＣサーバーのラインを任される。新生日本ＨＰは従業員６，０００人で、樋口さんが入社したときの日本コンパックの２４倍になった。<br>
<br>
樋口さんのプロライアントＰＣサーバー部門はＤＥＬＬの攻勢を受け、シェアを徐々に失っていった。そこで樋口さんは低価格サーバーと高付加価値サーバーの２本立ての商品構成とし、１ヶ月で２億円使った広告を打って一挙にシェアを盛り返し、５位だったシェアを２位にまで回復させた。<br>
<br>
２００３年３月にＨＰ本社から日本の社長候補に選ばれたという連絡があり、３月末に寺澤会長から「君に内定したぞ。君に断るオプションはないからな」と言われる。<br>
<br>
２０人弱の日本ＨＰの取締役会の中で２番目に若い４５歳の平取締役が社長になったのだ。それまで最大で３０人の部下しか持ったことのない樋口さんが社員６，０００人の企業の社長となったのだ。<br>
<br>
樋口さんは肩の荷が重いと感じたが、なぜ自分が選ばれたかを考えると、「正義感の強さ」と「馬力の強さ」だと思い、これまで以上に頑張ることを決意する。<br>
<br>
まずは外見から揃えようと、社長就任後、分刻みとなったスケジュールの合間に、デパートに飛びこみメガネとオーダーメードのスーツ、シャツとネクタイそして靴、ワニ皮ベルトの時計と、それまで使ったことのなかったカフスボタンを買い、１時間で数十万円散財したという。<br>
<br>
いかにも等身大の社長、樋口さんらしい話だ。折角買った３０万円のメガネは誰にも気づかれなかったのでがっかりしたそうだ。<br>
<br>
社長就任早々、樋口さんの出したビジョンは次の５点だ。<br>
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１．お客様第一主義<br>
２．スピード<br>
３．結果重視<br>
４．オープン<br>
５．日本市場に根ざす<br>
<br>
樋口さんは「不謹慎な言い方だが、社長の仕事は皿回しみたいなものだ」と語る。両手に何本も棒を持って数え切れないほどの皿を落ちないように回す。すべての皿を見ながらバランス良く皿を回すのだと。<br>
<br>
樋口さんは外資系企業の日本法人のトップだが、外資の最先端のテクノロジーを駆使して、日本の発展に貢献し、日本を素晴らしい国に変えていきたいと語る。<br>
<br>
<br>
樋口さんは、大学卒業から今まで一貫してハードワーカーだった。熱心に働いてビジネスで自己実現するんだという志を持って努力することで、思い通りの人生が描けるのではないかと語る。成果は後からついてくると。<br>
<br>
樋口さんの経験に基づき、次のように語っている。<br>
<br>
１．仕事は自ら創るもの　これが短期間に成長するコツだ　<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E7%A7%80%E9%9B%84">電通の鬼十則</a>を思わせる<br>
２．「現場百回」の姿勢を持つ　答えは現場にある<br>
３．勝負どころを見極める<br>
４．価値観の異なる人とあえて交わる<br>
５．身近な助言者を見つける<br>
６．普遍的な実力を身につける<br>
７．「Ｔ」字型人間になれ<br>
８．マインドがすべて　マインドとは、パッション、オーナーシップマインド、コラボレーティブマインド、スピード感の４つだと。<br>
<br>
リーダーに求められる役割は、メンバー一人一人がやりがいを感じ、成長できるような環境を創造することであると。<br>
<br>
そのためにはリーダー自身がどれだけビジネスの現場で格闘してきたかが重要である。経験に裏打ちされた言葉にメンバーは共感する。<br>
<br>
リーダーには高いマインドも求められる。皆が自分たちの共通の目標として捉えることができる方針を、哲学を持って打ち出し、コミュニケートできなければならない。<br>
<br>
リーダーは大変な役割だが、リーダー自身が困難を乗り越えて成長することで、その背中を見ているメンバーも成長していく。こうして良質な人材が育ち、組織は拡張するのだと。<br>
<br>
樋口さんは自分は不器用で変わり者だという。樋口さん自身ももっと成長しないといけないと。<br>
<br>
日本ＨＰ社長、ダイエー社長、マイクロソフトジャパン社長を歴任という輝かしい経歴を持ついわば雲の上の人が、大変身近に感じられる。等身大のビジネス奮闘記で、面白く参考になる。<br>
<br>
是非一読をおすすめする。<br>
<br>
<br>
<br>
参考になれば次クリックお願いします。<br>
<br>
<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92290.html">
<title>サラリーマン再起動マニュアル　自分を差別化する「再起動」</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92290.html</link>
<description>サラリーマン「再起動」マニュアル著者：大前 研一販売元：小学館発売日：2008-09-29おすすめ度：クチコミを見る
大前研一氏の自分を差別化する「再起動」のすすめ。

週刊ポストでの連載コラムを集めたものだが、次の目次のテーマに編集されており、ばらばらのコラムを集...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-10-27T12:26:30+09:00</dc:date>
<dc:subject>ビジネス</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%80%8C%E5%86%8D%E8%B5%B7%E5%8B%95%E3%80%8D%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB-%E5%A4%A7%E5%89%8D-%E7%A0%94%E4%B8%80/dp/4093794545%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4093794545"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41oMfDSsJpL._SL160_.jpg" alt="サラリーマン「再起動」マニュアル" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%80%8C%E5%86%8D%E8%B5%B7%E5%8B%95%E3%80%8D%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB-%E5%A4%A7%E5%89%8D-%E7%A0%94%E4%B8%80/dp/4093794545%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4093794545">サラリーマン「再起動」マニュアル</a><br />著者：大前 研一<br />販売元：小学館<br />発売日：2008-09-29<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/3.5.gif" width="64" height="12" alt="3.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4093794545/" title="サラリーマン「再起動」マニュアル">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
大前研一氏の自分を差別化する「再起動」のすすめ。<br>
<br>
週刊ポストでの連載コラムを集めたものだが、次の目次のテーマに編集されており、ばらばらのコラムを集めたという印象はない。<br>
<br>
イントロダクション　志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない<br>
<br>
第１章　｛現状認識｝なぜ今「再起動」が必要か？<br>
<br>
第２章　｛基礎編｝　「再起動」のための準備運動<br>
<br>
第３章　｛実践編｝　「中年総合力」をつける<br>
<br>
第４章｛事業分析編｝”新大陸エクセレントカンパニー”の条件<br>
<br>
第５章　｛ﾒﾃﾞｨｱ編｝　「ウェブ２．０」時代のシー・チェンジ<br>
<br>
エピローグ　　　　　新大陸の”メシの種”はここにある<br>
<br>
<br>
最初に２００８年春の日本電産永守社長の「休みたいならやめればいい」という物議をかもした発言が紹介されている。<br>
<br>
「日本電産では創業から３５年一度も人員整理はない」と雇用の維持が優先される考えを示した上で、「うちはまだ三，四合目。ワークライフバランスでゆっくりしたい人は他の会社へ行ったらいい」という発言だ。<br>
<br>
「連合」などがこの発言に噛み付いたというが、大前さんはなぜこの発言が非難されるのかさっぱりわからないと語る。<br>
<br>
<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/29811175.html">永守さんの「人を動かす人になれ！」</a>は、このブログでも紹介しているが、サラリーマン経営者にはないバイタリティある経営者だ。大前さんも講演をしばしばお願いしており、アンケートを取ると常に「もう一度話を聞きたい経営者」の上位にいるという。<br>
<br>
永守さんは多くの会社を買収して、経営再建を実現しているが、永守流経営を導入することで最初はどこの会社も仕事は厳しくなるが、結果的に利益が上がり、それを社員に還元して給料を上げることで社員みんなから感謝されているという。<br>
<br>
しかし仕事がきついところが、連合とかマスコミの非難を浴びている。<br>
<br>
これが現代の風潮である。<br>
<br>
今の日本の社会の中核である日本の３０代ー４０代の人口は男女あわせて３，５００万人くらいいる。しかし大前さんはトラクション（駆動力）を感じないと語る。現状に危機感を抱いて戦闘意欲を持っている人は、１５万人程度ではないかと。<br>
<br>
「トラクション」という言葉を使う人は初めてだが、まさに適切な言葉だと思う。<br>
<br>
バブル崩壊後日本はぬるま湯につかっていたせいで政府・企業・個人もたるんでおり、「フリーズ」状態だ。だから志あるサラリーマンにはチャンスであり、「再起動」してグローバルに通用する人材になれば世界中の企業で活躍できるのだと。<br>
<br>
２１世紀は見えない新大陸、バーチャルな世界での新しい経済が出現した。企業も個人もこの新大陸で生き残れなければ明日はない。そのための戦闘準備として、大前さんは様々な提案をしている。<br>
<br>
特に印象に残ったものをいくつか紹介しておく。<br>
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<br>
<u><b>できる人の共通点は「ハングリーでリスクテイカー」</b></u><br>
<br>
マッキンゼー風採用は、面接官全員「○」でも不採用で、誰か一人でも「◎」（絶対に採用すべし）をつけていれば、他が全員「×」でも採用になるという。<br>
<br>
大前さん自身が受けた採用面接でも一人だけ「◎」で、他は「×」や判定不能だったという。<br>
<br>
大前さん自身が「◎」をつけて採用した人は<a href="http://www.dena.jp/">ディー・エヌ・エー</a>の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E5%A0%B4%E6%99%BA%E5%AD%90">南場智子</a>社長など、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC">マッキンゼー</a>を卒業して成功している人が多い。<br>
<br>
<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/50570878.html">このブログでも紹介しているＩＢＭのルイス・ガースナー元会長</a>もそうだが、彼らはみなハングリーでリスクテイカーだという。<br>
<br>
彼らは安住の地を見つけることよりも、死ぬまで自分の可能性をためすタイプであり、たとえ失敗しても「面白かった」といえる人生を求めている。<br>
<br>
こういったタイプの人に<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51140744.html">安藤忠雄</a>さん、デルのマイケル・デル会長などがいる。<br>
<br>
これからの日本企業に必要な人は、構想力があり、将来の絵をはっきり描いて実行できる人である。事業構想が必要なのは５年後のライフスタイル像を考えて仕事をするためだ。<br>
<br>
大前さんはブルーレイディスクには５年後の姿は見えないと語る。シネコンは生き残るが、家庭ではホームサーバーが５年後は主流となるだろうと。<br>
<br>
構想力の話をするときに、大前さんはウォルトディズニーがフロリダのＥＰＣＯＴセンター構想を説明するビデオを見せるという。そのビデオがYouTubeで見られるので、紹介しておく。<br>
<br>
２４分強と長いが、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%8B%E3%83%BC">ウォルト・ディズニー</a>が楽しそうに構想を説明している。<br>
<br>
筆者が子どもの頃は、ウォルト・ディズニーは存命で、毎週金曜８時のディズニーアワーの初めと終わりにウォルト・ディズニー自身が登場して、ストーリーを紹介していたことを思い出す。<br>
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<object width="320" height="264"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/u9M3pKsrcc8"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/u9M3pKsrcc8" type="application/x-shockwave-flash" allowfullscreen="true" width="320" height="264"></embed></object><br>
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<br>
<u><b>「再起動」のための準備運動</b></u><br>
<br>
「再起動」のためには、新大陸で生き残る３つのスキルのＦＴ（財務力），ＩＴ，ＬＴ（語学力）をつける必要がある。<br>
<br>
時間のリストラをして「再起動」のための時間をつくり、３０－４０代が弱い英語力をＴＯＥＩＣ８６０点以上にするためのアイデアを紹介している。<br>
<br>
海外旅行は「脳の筋トレ」なので、インターネットで事前調査を十分行ってから訪問することをすすめている。ただし先入観を持たずに現地を見ることが重要で、これにより見えなかったものも見えてくるのだ。<br>
<br>
住居費、教育費、マイカーの三種のコストを削減する方法も提案している。<br>
<br>
<br>
<u><b>マッキンゼーの人材育成グリッド</b></u><br>
<br>
マッキンゼーでは人材育成用に、横軸に勤続年数、縦軸に要求されるスキルを書いて年毎に育成していく人材育成グリッドを書いて管理するという。<br>
<br>
たとえば縦軸にはコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、交渉力、チームをマネージする能力、部下を育てる能力などだ。<br>
<br>
そして入社時に５年後にも在籍する可能性は２０％であることを告げられるという。毎年２０％の人員がカットされるのだ。<br>
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<br>
<u><b>「中年総合力」をつける</b></u><br>
<br>
この本の中心テーマである「再起動」のために、大前さんは「中年総合力」をつけろと提案する。<br>
<br>
「インプット力」ではGoogleの時価総額が１７兆円になったことを紹介し、インプット力の重要性を語る。<br>
<br>
大前さんの３つのインプット術は１．ネットに掲載されている新聞記事のＲＳＳによる収集、２．<a href="http://www.ohmae.ac.jp/">ＢＢＴ大学院大学</a>のクラスディスカッションなどを通じての様々な人からのインプット、３．自分の足で歩き回るインプット、ＭＢＷＡ（＝Management By Walking Around）である。<br>
<br>
できる人になるためには、アンテナを全方位に張っておいて、頭の中に<b>ワインセラー</b>のような情報の整理だなを構築するのだ。これが出来る人は、「おぬし、やるのう」という感じだと。<br>
<br>
頭の中のワインセラーとは面白い表現で、言いえて妙である。<br>
<br>
「中年総合力」とはゼネラリスト能力であり、大前さんはＴ型人間、あるいはΠ（パイ）型人間となれと語る。つまり一本あるいは二本深い専門分野と、広いゼネラリストとしての知識の総合力だ。<br>
<br>
世の中の森羅万象に興味を持って常に勉強する努力が重要だ。<br>
<br>
そして自分の前後１５歳の年代を研究する。プラス１５歳はなりたくないモデル、マイナス１５歳は新大陸時代の若者とつきあい、いかに戦力化していくかを考えるためだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>発想力向上には右脳を刺激せよ</b></u><br>
<br>
大前さんはいつも進行方向に向かって左側の窓際の席に座って、窓の外の光が左目に入って右脳を刺激して、良いアイデアが浮かぶのだと。<br>
<br>
今までこんなことを意識したことがなかったが、これからは左目で見ることを意識してやってみようと思う。<br>
<br>
<br>
<u><b>新大陸エクセレントカンパニー</b></u><br>
<br>
新大陸エクセレントカンパニーとして、多くの会社の例が紹介されている。<br>
<br>
ＩＢＭのパソコン事業のレノボへの売却は象徴的だという。<br>
<br>
コモディティ化したビジネスにはうまみはない。既存のものを"do more better"（改善）するのでなく、現状を否定してブレークスルーを見つける能力が求められているのだと。<br>
<br>
１．デル　<br>
　　デルを訪問して大前さんは驚いたという。会社のためにシステムがあるのではなく、システムの上に会社がある。それらは<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%A7%E5%AE%A2%E9%96%A2%E4%BF%82%E7%AE%A1%E7%90%86">ＣＲＭ</a>＋<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88">ＳＣＭ</a>＋<a href="http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/erp.html">ＥＲＰ</a>だ。カスタマーサービスオペレーターが苦情受付のみならず、注文受付そして発注まで行うすべての贅肉をそぎ落としたシステムである。<br>
<br>
２．シスコ<br>
　　シスコ製品の故障は７－８割がソフトウェアなので、オンラインで自動診断して、ネット経由で修理してしまうシステムをつくっている。これによりサービス要員は最小限に抑えられている。<br>
<br>
他も贅肉をそぎ落としており、１４，０００人の従業員に対し、総務部は数人で、経費精算などもアメックスにアウトソーシングしているという。<br>
<br>
３．スペインのZARAブランドのインディテックス<br>
　　本社の隣の工場と倉庫で、世界２，０００店向けに注文を受け付けたら４８時間以内に出荷する体制をとっているので、店の在庫は持たなくて良い。<br>
<br>
新製品は２週間で店まで届けるので、その時点で流行しそうな商品、流行している商品をつくればよいので、流行を予測する必要がないという。<br>
<br>
　　アパレル界のデルと大前さんは呼ぶ。これに比べれば中国での大量生産が主体のユニクロはまだWeb 1.0企業だと。<br>
<br>
４．中堅スーパーのヤオコー、イズミ、ヨークベニマルなど<br>
　　経営者の現場感覚がすぐれており、消費者の金の使い道をするどくキャッチし、それに応じて地域別、店舗別に商品をクリエートする「生活提案力」をつけ、高収益を達成している。<br>
<br>
　　世界の流通業では、ウォルマートとカルフールが電子調達に熱心で、世界各地から直接仕入れている。<br>
<br>
電子調達を駆使すれば製品の仕入れコストは半額以下になることもあるが、見えない相手から買うことは信用情報やパフォーマンスで相当のノウハウを持っていないとできない。<br>
<br>
５．iPodもWiiも独占製造する台湾の「鴻海＝ホンハイ」<br>
　　世界最大の<a href="http://kaden.yahoo.co.jp/dict/?type=detail&id=2294">ＥＭＳ</a>「鴻海」はiPod、Wii、iPhone、パソコンから携帯電話まで話題の商品をみんなつくっている。<br>
<br>
鴻海は金型技術に優れ、金型製造設備と技術者を大量に社内に保有して２４時間体制で運用している。自社で設計から製造まで手がけ、客先がコンセプトを持ち込めば、普通なら数ヶ月掛かる試作品を１週間で仕上げてくるという。<br>
<br>
台湾企業は日本、台湾、韓国、中国を知り尽くし、日本語、英語、そして中国語ができるので電機業界では世界最強だ。情報家電では日本が材料の2/3、製造設備の1/2、基幹部品も1/3抑えているので、日本企業を知る必要があり、まだまだ中国企業は台湾企業には追いつけないという。<br>
<br>
６．パナソニックは２００７年４月から３万人が在宅勤務<br>
　　方向性としては良いが、情報セキュリティ・個人情報保護の問題が指摘されている。この金融危機後は、在宅勤務がどうなるか注目されるところである。<br>
<br>
７．ヨーロッパのライアンエアー<br>
　　ヨーロッパのライアンエアーは予約はネットのみ、着陸料の高い空港は避ける、預ける荷物は１５キロまで、超過分は１キロ当たり８ユーロといった徹底的なコスト削減により、最安値は税金・諸費用除いて片道１ポンド（地下鉄よりも安い）を実現しているという。<br>
<br>
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<u><b>ウェブ２．０時代のシー・チェンジ</b></u><br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/b/9/b9c62362.jpg" width="140" height="596" border="0" alt="b9c62362.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
シー・チェンジとはホーン岬を抜けて、荒れた大西洋から静かな太平洋に出たマゼランが叫んだ言葉ではないかと大前さんは言う。同じ海だが、全く異なる。これをシー・チェンジと呼ぶ。<br>
<br>
ウェブ２．０も使っている機器は同じだが、利用法・ボリュームが異なる。<br>
<br>
大前さんはデジタル化でテレビ局は死を急いだと語る。民放の広告費依存ビジネスが崩壊する可能性が高いからだ。<br>
<br>
米国では<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%9C">TiVo</a>が普及し、２割以上の家庭が使っているという。ＣＭスキップ機能があり、ＨＤＤに録画するので、月額１３ドル弱でいつでも見たいときに見られるのだ。<br>
<br>
デジタル時代にテレビが生き残る形はGyaoのような広告モデルか、オンデマンドの有料モデルだが、無料のYouTubeに放送直後から紅白歌合戦のビデオがアップされる時代なので、デジタル時代に有料化で大きく儲けることは難しい。<br>
<br>
ＮＨＫオンデマンドも放送翌日から最大１０日間配信するというが、放送直後からYouTubeに載るので、まったく意味がない。<br>
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日本のデジタル化投資の１兆円、総工費５００億円の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%84%E3%83%AA%E3%83%BC">東京スカイツリー</a>もYouTubeの前に無用の長物、バベルの塔となるだろうと大前さんは予測している<br>
<br>
５６社が参加し、３００億円を掛ける日の丸検索エンジン（<a href="http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/daikoukai/">情報大航海プロジェクト</a>は笑止千万であると。５６社もいると身動きがとれないし、「Ｂ２９を竹やりで落とす」ようなものであると酷評している。だいたい官民相乗りプロジェクトは死屍累々なのだと。<br>
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<u><b>あらゆる企業は広告宣伝戦略を変えよ</b></u><br>
<br>
テレビ、ラジオ、新聞など既存媒体広告の費用対効果は悪い。<br>
<br>
ネット広告も検索上位に打つ検索連動型広告や成果報酬型ならともかく、バナー広告などのクリック率は落ちてきているという。<br>
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このブログでも<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/cat_11930.html">サイバーエージェントの藤田晋さんの本</a>を紹介しているが、大前さんはこのままでは、伝統的な広告代理店の業務をネット化しただけのネット広告代理店の将来はないだろうと予測する。<br>
<br>
ウェブ２．０時代では、すべての会社が自分でネットの世界から<a href="http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%EF%BC%B3%EF%BC%A5%EF%BC%AF&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=02162821225700">ＳＥＯ</a>等でお客さんを見つけてくる努力をしなければならない。<br>
<br>
売上げを伸ばすには、過去に自分の会社を利用したお客さんをデータベース化して、属性を分析し、対象を絞り込んでナローキャスティング、ポイント・キャスティングすればよいのだと。<br>
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グーグルはダブルクリック買収などから見ても広告ビジネスを独占することを狙っていると思われ、ショッピングもグーグルチェックアウトを利用してＡＰＩを公開して拡大する戦略のようだ。<br>
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検索サイトがショッピングサイトになることを目指しているのだ。これに対抗してアマゾンが総合サイト化を目指しているが、その狙いはグーグル対策だ。<br>
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米国では楽天のようなモールはなく、個別マーチャントのサイトが巨大化している。アマゾンも様々な商品のポータルを作って、巨大化することでモール化しようとしている。<br>
<br>
<br>
<u><b>新大陸のメシの種</b></u><br>
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新大陸のメシの種として、健康な高齢者向けのビジネス、一人暮らしの孤独（３割が独身）を癒すビジネス、死にまつわる産業などが伸びることを予測している。<br>
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クルマも高級ブランドにも興味のない「物欲喪失世代」にモノを売るのは至難の業なので、健康な高齢者がターゲットとなってくるのだ。<br>
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<br>
アイデアの使いまわしがなく、新鮮なアイデアがとめどなく出てくるには感心する。簡単に読めるので、まずは手にとってページをめくって欲しい。<br>
<br>
<br>
参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92404.html">
<title>亜玖夢博士の経済入門　裏経済もわかる経済小説</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92404.html</link>
<description>亜玖夢博士の経済入門

小説「マネーロンダリング」でデビュー、別ブログでも紹介している「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」で、独自の境地を開き「永遠の旅行者＝パーペチュアルトラベラー（どこの国の所得税もかからない旅行者）」を提唱している作家　橘玲さんの...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-10-19T12:40:57+09:00</dc:date>
<dc:subject>経済</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%9C%E7%8E%96%E5%A4%A2%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/4163265201%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4163265201"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Mgc2eWdGL._SL160_.jpg" border="0" align="left" style="margin-right:5px;" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%9C%E7%8E%96%E5%A4%A2%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/4163265201%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4163265201">亜玖夢博士の経済入門</a><br clear="all" /><br>
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小説「マネーロンダリング」でデビュー、<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/cat_50011800.html">別ブログでも紹介している</a>「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」で、独自の境地を開き「永遠の旅行者＝パーペチュアルトラベラー（どこの国の所得税もかからない旅行者）」を提唱している作家　橘玲さんの小説仕立ての作品。<br>
<br>
橘玲さんの本を２冊紹介したが、この本も大変面白いので、あらすじを紹介しておく。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E9%87%91%E6%8C%81%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%82%8B%E9%BB%84%E9%87%91%E3%81%AE%E7%BE%BD%E6%A0%B9%E3%81%AE%E6%8B%BE%E3%81%84%E6%96%B9-%E2%80%95-%E7%9F%A5%E7%9A%84%E4%BA%BA%E7%94%9F%E8%A8%AD%E8%A8%88%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/4344002628%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4344002628"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51BPX3ABT1L._SL160_.jpg" border="0" align="left" style="margin-right:5px;" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E9%87%91%E6%8C%81%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%82%8B%E9%BB%84%E9%87%91%E3%81%AE%E7%BE%BD%E6%A0%B9%E3%81%AE%E6%8B%BE%E3%81%84%E6%96%B9-%E2%80%95-%E7%9F%A5%E7%9A%84%E4%BA%BA%E7%94%9F%E8%A8%AD%E8%A8%88%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/4344002628%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4344002628">お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門</a><br clear="all" /><br>
<br>
元々別冊文藝春秋（月刊）に連載されていたシリーズだ。<br>
<br>
新宿歌舞伎町に事務所を持つ身長１５０センチの老人 亜玖夢（あくむ）博士の経済相談所が舞台だ。<br>
<br>
亜玖夢博士は小学生で論語を暗唱、神童と呼ばれる。１６歳の時にアメリカに密航し、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3">アインシュタイン</a>、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%B3">フォン・ノイマン</a>と会う。青年の時にサンフランシスコの大学に招聘され、様々な心理学テストを経験し、「南極のペンギンに氷を売る」セールス技術を生み出したという設定だ。<br>
<br>
事務所には中国人の超美人ファンファンと、彼女の弟で少女漫画に出てくる様なハンサムガイ リンレイが亜玖夢博士のアシスタントとして働いており、博士の指示に従い、中国人マフィアなどを使って数々の処置を行う。<br>
<br>
筆者のポリシーとして小説のあらすじは詳しく紹介しないが、次の様なストーリーが取り上げられている。<br>
<br>
<b>１．債務者をさらにヤミ金融から借金を借りまくらせて自己破産させる（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%9E%E3%83%B3">カーネマンの行動経済学</a>）</b><br>
<br>
運転免許証と実印、それに戸籍謄本、住民票、印鑑証明の３種の神器を５０通用意させる。<br>
<br>
<a href="http://www.fcbj.jp/">全情連（全国区信用情報センター</a>）の加盟店でないのでオンラインでクレジット情報が取れないヤミ金融をはしごさせ、それぞれから３０万円から５０万円づつ借りさせる。<br>
<br>
親の職業は教師というと信用されると。「日本は人権の国だから、親に子どもの借金を返済する義務はないだろ。最近の親子関係は薄情だから、下手に取り立てに行くと違法だって怒鳴られて、すぐに警察を呼ばれる。だから、親の職業が大事なのだ」という。<br>
<br>
合計１，０００万円借りさせて、半年逃げ回らせ、自己破産させる。なんなら戸籍も買ってきて、別人にならせてあげるというところでストーリーは終わる。<br>
<br>
<b>２．覚醒剤を資金源とするヤクザの利権争い（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E7%90%86%E8%AB%96">ノイマンのゲーム理論</a>）</b><br>
<br>
手打ちをするか、抗争かで悩むヤクザを<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9A%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%9E">囚人のジレンマ</a>で戦略を検討。中国マフィアがやたら拳銃をぶっ放すところが、小説らしい。<br>
<br>
<br>
<b>３．学校でいじめられている小学生の対抗策（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E7%8F%BE%E8%B1%A1">ワッツとストロガッツのネットワーク理論</a>）</b><br>
<br>
「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%81%AE%E5%A5%B3">マルタイの女</a>」の一場面でもあったが、動物の生首がやたら出てくるのが、これまた非現実的で小説らしい。<br>
<br>
<b>４．水道水を奇跡の水として売るマルチ商法（チャルディーニの<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6">社会心理学</a>）</b><br>
<br>
全身の体液をスーパー・バイオニック・ウォーターに入れ替えれば、どんな病気も治るとして、特殊浄水器を売るマルチ商法。<br>
<br>
中国に展開し、日本では詐欺になって訴訟が続発するが、大気汚染、水源汚染のひどい中国では、日本の水道水でも大丈夫だというところが小説らしい。<br>
<br>
「長崎あたりから漁船で沖に出て、高速船に迎えにこさせたらすぐにチンタオだ」という。<br>
<br>
どんな過去を持ち、ヤクザに追われている者でもやり直せるのだというが、フィクションなのか、現実でありえるのか不明なところだ。<br>
<br>
<b>５．自分探し（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%8D%E5%AE%8C%E5%85%A8%E6%80%A7%E5%AE%9A%E7%90%86">ゲーデルの不完全性定理</a>）</b><br>
<br>
「あたしってウソつき」という女の子は正直かウソつきか、と言うパラドックスが紹介される。<br>
<br>
<br>
筆者自身もここに紹介されている経済原理を正確に理解している訳ではないが、小説ながらも、経済原則の事例勉強にもなるという設定は面白い。<br>
<br>
オーソドックスな「日本国債」とか「タックスシェルター」とかの幸田真音さんの本格的経済小説とは、全くテイストが異なるが、読み物として面白い。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E5%82%B5%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B9%B8%E7%94%B0-%E7%9C%9F%E9%9F%B3/dp/4062738864%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062738864"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/619W7NKFANL._SL160_.jpg" border="0" align="left" style="margin-right:5px;" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E5%82%B5%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B9%B8%E7%94%B0-%E7%9C%9F%E9%9F%B3/dp/4062738864%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062738864">日本国債〈上〉 (講談社文庫)</a><br clear="all" /><br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC-%E5%B9%B8%E7%94%B0-%E7%9C%9F%E9%9F%B3/dp/4022502207%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4022502207"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51S4VSRWZTL._SL160_.jpg" border="0" align="left" style="margin-right:5px;" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC-%E5%B9%B8%E7%94%B0-%E7%9C%9F%E9%9F%B3/dp/4022502207%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4022502207">タックス・シェルター</a><br clear="all" /><br>
<br>
簡単に読め、参考になる。一読をおすすめする。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<br><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?96791"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/yaori/imgs/c/1/c12033b2.gif" width="88" height="31" border="0" alt="人気ブログバナー" hspace="5" class="pict" align="left"/><br>
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]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92329.html">
<title>臆病者のための株入門　プロにカモられないために知っておくべきこと</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92329.html</link>
<description>臆病者のための株入門 (文春新書)著者：橘 玲販売元：文藝春秋発売日：2006-04おすすめ度：クチコミを見る

前回「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」のあらすじを紹介したら、アクセスする人が増加したので、橘玲さんの２００６年の著作も紹介しておく。

投資の入門本...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-10-15T12:53:19+09:00</dc:date>
<dc:subject>橘玲</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%87%86%E7%97%85%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%A0%AA%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/4166605143%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4166605143"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41S9HA8DP2L._SL160_.jpg" alt="臆病者のための株入門 (文春新書)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%87%86%E7%97%85%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%A0%AA%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/4166605143%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4166605143">臆病者のための株入門 (文春新書)</a><br />著者：橘 玲<br />販売元：文藝春秋<br />発売日：2006-04<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4166605143/" title="臆病者のための株入門 (文春新書)">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
<br>
前回<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92317.html">「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」</a>のあらすじを紹介したら、アクセスする人が増加したので、橘玲さんの２００６年の著作も紹介しておく。<br>
<br>
投資の入門本としてベストセラー作家の勝間さんの<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51033028.html">「お金は銀行に預けるな」</a>を別ブログで紹介したが、勝間さんの本は机上の議論という感じが強い。<br>
<br>
これに対して橘さんは、１ヶ月で１００万円を１億円に増やすべく自ら実行したり、実践の裏付けがあるので、説得力がある。<br>
<br>
この本は「投資の専門家」とはどういう人たちかなど、独自の見方で解説しており、目からうろこの素人向け入門書である。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%AF%E9%8A%80%E8%A1%8C%E3%81%AB%E9%A0%90%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%AA-%E9%87%91%E8%9E%8D%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E3%81%A8%E5%AE%9F%E8%B7%B5-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%8B%9D%E9%96%93-%E5%92%8C%E4%BB%A3/dp/433403425X%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D433403425X"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31HNjoN4EPL._SL160_.jpg" alt="お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%AF%E9%8A%80%E8%A1%8C%E3%81%AB%E9%A0%90%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%AA-%E9%87%91%E8%9E%8D%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E3%81%A8%E5%AE%9F%E8%B7%B5-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%8B%9D%E9%96%93-%E5%92%8C%E4%BB%A3/dp/433403425X%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D433403425X">お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)</a><br />著者：勝間 和代<br />販売元：光文社<br />発売日：2007-11-16<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.0.gif" width="64" height="12" alt="4.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/433403425X/" title="お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
アマゾンのなか見検索に対応していないので、目次を紹介しておく。<br>
<br>
はじめに　臆病者には臆病者の投資法がある<br>
<br>
第１章　　株で１００万円が１００億円になるのはなぜか？<br>
<br>
第２章　　ホリエモンに学ぶ株式市場<br>
<br>
第３章　　デイトレードはライフスタイル<br>
<br>
第４章　　株式投資はとういうケースか<br>
<br>
第５章　　株で富を創造する方法<br>
<br>
第６章　　経済学的に最も正しい投資法<br>
<br>
第７章　　金融リテラシーが不自由な人たち<br>
<br>
第８章　　ど素人のための投資法<br>
　　　１．アセットアロケーション<br>
　　　２．国際分散投資<br>
　　　３．為替リスク<br>
　　　４．トーシロ投資法<br>
　　　５．世界市場ポートフォリオ<br>
　　　６．トーシロ投資法ＶＳプライベートバンク<br>
<br>
あとがき　追証がかかった日<br>
<br>
<br>
<u><b>株の本を読んでもわからない</b></u><br>
<br>
筆者の橘玲さんは「<a href="http://www.alt-invest.com/">海外投資を楽しむ会</a>」の創設メンバーの一人で、Perpetual traveler（常に海外を渡り歩き、一つの国に半年以上滞在しないので税金も納めなくて良い？ライフスタイル）を追求している。<br>
<br>
橘さんは元々サラリーマンだったが、阪神淡路大地震があった年にビルゲイツの「ビル・ゲイツ未来を語る」を読んで感銘を受け、マイクロソフトの株を買いに行ったら売ってくれなかったことから、それなら自分でやると決心して、株研究本を何十冊も読み株で大もうけしようとたくらむ。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%84%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B-%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%84/dp/475610231X%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D475610231X"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MW50DK97L._SL160_.jpg" alt="ビル・ゲイツ未来を語る" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%84%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B-%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%84/dp/475610231X%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D475610231X">ビル・ゲイツ未来を語る</a><br />著者：ビル・ゲイツ<br />販売元：アスキー<br />発売日：1995-12<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/5.0.gif" width="64" height="12" alt="5.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/475610231X/" title="ビル・ゲイツ未来を語る">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
<br>
しかし何冊読んでも全くわからなかったという。それぞれが違うことを言い、ファンドマネージャーは神のお告げの様に語り、ファイナンシャルプラナーはハイパーインフレが来ると脅す。<br>
<br>
結局、株の本は理解できないように作られていることが分かったという。<br>
<br>
株は欲望が生み出した迷宮で、次になにが起こるか誰にもわからない。だから臆病なしろうと向けにこの本を書いたのだと。<br>
<br>
<br>
<u><b>１００万円を１億円に</b></u><br>
<br>
最初に橘さんの経験談がある。<br>
<br>
１９９９年のインターネットバブルの時に一念発起して１ヶ月で１００万円を１億円に増やすという計画を思いつき、ＮＡＳＤＡＱの株価データを統計解析し、インターネットでアメリカの先物会社に口座を開き１９９９年１０月に投資ポジションをつくった。<br>
<br>
明らかなトレンドが存在するときに、上がり相場は買いまくり、下がり相場は売りまくるという「モメンタム戦略」を採れば、平均的な運用成績を１０％以上上回れるという研究を知り、１００万円をレバレッジ２０倍で約２０万ドルにしてシカゴの株先物で運用し、利益が出ればさらにポジションを積み増すという戦略で投資を開始した。<br>
<br>
アメリカの証券会社を選んだ理由は、投資で損失が発生してもアメリカから日本まで追証を取り立てにくるわけないし、たとえ裁判に訴えられても家もマイカーもないので、儲けは無限大で、損失は最初の１００万円に限られると思ったからだと。今から思えば恥ずかしいと橘さんは告白している。<br>
<br>
当初の予定では儲かっていればシカゴの大引け前に追加で買い、損していれば自動的にストップロスを発動するというものだった。<br>
<br>
空前の上がり相場の時だったので、利益が出ては、さらに信用買いで先物を積み増して買うということを続けて投資金額も順調に拡大したが、もしストップロスが発動しないと破産するとの強迫観念で眠れなくなった。<br>
<br>
そして一晩中株価ボードを見つめ、１時間程度の仮眠の後会社に出るという生活を２週間続けていたら突如色彩のない白と黒の世界になって、このままでは死んでしまうと思ったので、結局その日のうちにポジションを手じまった。<br>
<br>
そのまま続けていれば１２月３１日に運用額は８０億円に達し、４億円近い利益を手にして、そして１月３日にはさらに２億円儲け、ポジションは１００億円に達するが、翌１月４日の暴落で結局７億円損したはずだという。<br>
<br>
筆者もちょうど１９９９年ー２０００年に米国でインターネット関係で投資したことがあるので、この頃のことを思い出す。<a href="https://ww3.janus.com/Janus/Retail/StaticPage?jsp=jsp/umbrella/UmbrellaPage.jsp">Janus</a>のインターネットミューチュアルファンドを買い、インターネット株をIPOで取得したのだ。<br>
<br>
ミューチュアルファンドは完全な高値づかみだった。結果的にピークで買ったので、それまでは年率４０－５０％のリターンだったものが、２０００年は一挙にマイナスに転じ、結局平均３０％のロスだった。<br>
<br>
IPO株は約４０ドルで買ったものが、１ヶ月弱でピークは３００ドル超、半分は２００ドル強で売り抜けたが、半分はそのまま持っていたので１０ドル台となった。まさにローラーコースターである。<br>
<br>
<br>
<u><b>無職・無資産でないとできないこと</b></u><br>
<br>
２００５年１２月のジェイコムの誤発注で２０億円を儲けたジェイコム男は２７歳無職男性だという。<br>
<br>
要は最悪無一文になってもかまわない無職の若者でないとレバレッジをかけたハイリスク投資はやれないし、ハイリスク投資で勝ち残るのはほんの一握りだということだ。<br>
<br>
ジェイコム男がプロを上回る実績を出せたということは、たまたまそうなったからであり、株式はじゃんけんと同様に本来プロもアマも同じだ。<br>
<br>
多くの失敗した人は表に出てこないが、成功した人は珍しいので本を書けるまでになる。そうするとあたかも誰でも成功できるような錯覚に陥るので、またカモネギが増える。<br>
<br>
本来「金融のプロ」なんていない、単なる確率の世界なのだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>ホリエモンの冒険</b></u><br>
<br>
しかし単なる確率の世界でも、降ってわいた儲け話もある。金融システムの欠陥を追求するのだ。<br>
<br>
ホリエモンがやったのは、株式を１００分割すると新たにつくられる９９株は信用買いはできても、空売りはできないという規制を逆手に採った手法で、残りの１株は自動的に高値になるというシステムの欠陥を突いたものだ。<br>
<br>
自社株買いは厳しく制限されているが、投資組合に適当な会社を買収させ、ライブドアの自社株と相手企業の株を交換すると、いくらでも自社株が発行できる。これはいわばお札を印刷しているようなものだ。<br>
<br>
これは株式市場の歪みであり、彼らはこれを利用しただけなのだ。<br>
<br>
<a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp:80/article/Interview/20080910/314505/">ところでホリエモンが情報発信をを再開している</a>。「<a href="http://ameblo.jp/takapon-jp/">六本木で働いていた元社長のアメブロ</a>」というブログを再開している。<br>
<br>
昔のようにアクセスNo.1になるはずもないが、何を書くつもりなのか、彼の人間性が判断できるだろう。<br>
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<u><b>株式市場はゼロサムゲーム</b></u><br>
<br>
株式市場はゼロサムゲームだ。誰かが得すれば、誰かが損する。<br>
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たとえばひところ株価が１００円以下になると、機関投資家はストップロスの内規により自動的に売るので、必ず翌日は下落するという現象があった。いわばオンラインゲームのように、みんながインターネットで情報交換してターゲットを撃沈することをやっていたところ、機関投資家が裏をかく行動に出て、個人投資家を食い物にしだしたという。<br>
<br>
債券投資は将来の金利を予想するゲームで、株式投資は会社の将来の利益を予想するゲームなのだ。だから使われる指標はＥＰＳ（一株利益）とＰＥＲ（株価収益率）だ。<br>
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このゼロサムゲームというのは、筆者自身もふくめて株をやるうえで頭にたたき込んでおくべき事だろう。<br>
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<u><b>バフェットの法則</b></u><br>
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オマハの賢人ウォレン・バフェット氏は昨日（９月２４日）今の金融危機は「<a href="http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=aRef_DUx6AcU&refer=worldwide">経済のパールハーバー（economic pearl harbor)」</a>だから、政府も議会も一致団結して金融システムを守らなければならないとテレビで訴えていると<a href="http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2008/564.html">豊島逸夫さんのブログに書いてあった</a>。<br>
<br>
バフェット氏は２０００年のインターネットバブルの時も、ネット企業に全く投資しておらず、その先見性で名声を高めたが、今回の中国株や新興国株の下落でも、１１－１４％保有していた中国最大の企業ペトロチャイナの全株をピークの２００７年１０月の直前の９月と７月に売りぬけ、またもや名声を高めた。<br>
<br>
（もっともバフェットのペトロチャイナへの投資は<a href="http://wizardfkap.blogspot.com/2007/04/divest-warren-buffett.html">、ペトロチャイナがスーダンのダルフールの石油開発に携わっている</a>ので、バフェットも２０万人もの虐殺や強姦を支援していると非難されていたので、ある意味手を引く時期だったのかもしれない）<br>
<br>
<br>
そのバフェットの法則は次の通りだという。<br>
<br>
１．企業に関する原則<br>
　・その事業は簡明で理解しやすいか<br>
　・安定した業績の記録があるか<br>
　・長期の明るい展望があるか<br>
<br>
２．経営に関する原則<br>
　・合理性を尊重できる経営者であるか<br>
　・株主に対して率直で誠実か<br>
　・横並びの強制力に負けないか<br>
<br>
３．財務に関する原則<br>
　・１株当たり利益ではなく株主資本利益率を重視する<br>
　・「フリーキャッシュフロー（オーナー収益）」を計算する<br>
　・売上高利益率の高い企業を探す<br>
　・留保資産１ドル当たり、少なくとも１ドルの割合で株価に反映していることを確認する<br>
<br>
４．マーケットに関する原則<br>
　・企業の真の価値を確定する<br>
　・企業の価値に対し大幅に割安な価格で買えるか<br>
<br>
どれもオーソドックスなものばかりだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>金融のプロとは</b></u><br>
<br>
バフェットのもっとも嫌っているのが「金融のプロ」のアナリスト達であるという。彼らが投資家に損をさせているからだと。儲かる銘柄を知っている人は、人に教えたりせず、黙って自分で買う。<br>
<br>
橘さんはバフェットのようにアナリスト達を全否定はしないが、彼らの機能は安心を売ることだ。だから「買い」と「中立」ばかりで、「売り」はほとんどないのだと語る。<br>
<br>
カリスマ評論家になるには、当たったケースばかりを並び立て、はずれた予想は無視するのだ。そのうち人は忘れるからだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>経済学的に最も正しい投資法</b></u><br>
<br>
経済学的に最も正しい投資法について、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%84">マーコウィッツ</a>、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3">ジェームズ・トービン</a>、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%97">ウィリアム・シャープ</a>などの歴代ノーベル賞受賞者の説を紹介している。<br>
<br>
結論は簡単でインデックスファンドを買えというものだ。<br>
<br>
橘さんは過去のデータを統計解析してノーベル賞学者の理論が正しいことを確認したという。市場平均を上回れるファンドは３－４割しかないのだ。<br>
<br>
これに対してウォール街の金融マン達は、効率的市場仮説などはありえない、株式市場の歪みを利用して６兆円を稼いだバフェットがいるではないかと当然反論した。しかし運用実績の話になると、とたんに黙ってしまう。<br>
<br>
手数料の差もあり、長期にわたってインデックスファンドを上回るファンドはほとんどないのだ。<br>
<br>
日本の株式市場はバブルのピークに近づくことすらない。これは一国の株式市場だけに投資していてはダメなことを物語っている。<br>
<br>
経済学的に最も正しい投資法は、世界市場全体に投資することだと。<br>
<br>
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<u><b>銀行・生保にも気を付けよう</b></u><br>
<br>
銀行の外貨預金や投資信託キャンペーンなども銀行に販売手数料が継続的に入る商品ばかりで、「ぼったくり」を目的としている商品ばかりだと橘さんは語る。だから金融リテラシーが必要だと。<br>
<br>
元本保証型ファンドも手数料でがっぽり稼いでいる。ヘッジファンドは成功報酬制でプラスのパフォーマンスに対して通常２０％の報酬が請求され、利益は実現していなくても良い。<br>
<br>
生命保険も「家族の愛情」とか称して非常に分が悪い保険を売ると橘さんは語る。<br>
<br>
筆者も生命保険では驚いたことがある。筆者は掛け捨ての生命保険しか掛けない主義だが、米国に駐在していたときに取った生命保険の見積もりでは死亡保障５０万ドル、３０年間料率固定で月々１１０ドル、３０年間の保険料合計が３７，５００ドルというものだった。<br>
<br>
当時アメリカの保険会社は空前の好決算を迎えていたので、こんな長期低料率の保険が出せたらしく、そのうちに最長でも１０年までしか料率が固定できなくなったが、７８歳まで同じ料率で、しかも漸増する追加料金を払えば９５歳（！）まで延長可能というものだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/6/7/67d730c8.JPG" width="480" height="640" border="0" alt="67d730c8.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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たぶん９５歳までには死ぬと思うし、７８歳までに死ぬ確率も結構あるのではないかと思うが、７８歳までに死亡すると５０万ドルが支払われる。<br>
<br>
合計４万ドル弱の保険金で５０万ドルの保障が得られるのである。<br>
<br>
本当は現在価値に置き換える必要があるが、単純計算だと７８歳までに死ぬ確率が７．５％を上回ると保険会社は損をするという計算になる。<br>
<br>
日本人男性の平均寿命は７９歳。平均余命だと２年ほど伸びるがそれでも７８歳までには１０％を超える人は亡くなっていると思う。筆者の高校の同級生でも５０人のうち２人（４％）が亡くなっている。<br>
<br>
喫煙者の場合は保険料は倍だった。それだけ喫煙者の死亡率が高いということだ。<br>
<br>
日本の場合には高齢者になると死亡保険は掛けられなくなり、料率も極端に高くなる。最近ネットで生命保険の料率を見積るサービスもあるが、５千万円で７０歳までの保障とすると保険料は月々５万円を超える。<br>
<br>
「ぼったくり」とは言わないが、掛け捨てでも高すぎる様な気がしてならない。ましてや満期割り戻し保険をやだ。<br>
<br>
世の中にフリーランチはない。誰かが得すれば誰かが損するのだ。<br>
<br>
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<u><b>トーシロ投資術</b></u><br>
<br>
最後にトーシロの投資法として、サラリーマンは自分自身が最大の資産なので、いわば数億円のサラリーマン債券を保有しているのと同じである。だから無鉄砲に上司と喧嘩して飛び出したり、痴漢や飲酒運転でクビになったりしてサラリーマン債券の価値を毀損してはいけないと橘さんは語る。<br>
<br>
また新築マイホームは買ったとたんに値段が１－２割下がる非常に分が悪い不動産投資であると。<br>
<br>
だから結論としては世界ポートフォリオに投資することだと。<br>
<br>
橘さんの「黄金の黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」に詳しく手法が書いてあるので今度紹介するが、<a href="http://www.ishares.co.jp/product/stocks/tok.html">ＭＳＣＩコクサイ・インデックス</a>と<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E8%A8%BC%E6%A0%AA%E4%BE%A1%E6%8C%87%E6%95%B0">ＴＯＰＩＸ</a>を８５：１５で組み合わせるか、信託コストを下げるなら<a href="http://www.alt-invest.com/pl/book/usa_manual/etf.htm">ＥＦＴでＳＰＹとＥＦＡを組み合わせる</a>ことを勧めている。<br>
<br>
もっとも橘さん自身は「経済学的に最も正しい」インデックスファンド投資をやっていないという。たしかにインデックスファンドでは投資の興奮は味わえないので、橘さんの言うこともわかる。<br>
<br>
人には正しくないことをする自由もあるからだと。<br>
<br>
<br>
みずから実践した者のみが語れる迫力があって面白い。目からウロコの投資入門書である。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92317.html">
<title>黄金の扉を開ける賢者の海外投資術　目からウロコのオルタナティブ投資指南</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92317.html</link>
<description>＋＋＋今回のあらすじは長いです＋＋＋

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術著者：橘 玲販売元：ダイヤモンド社発売日：2008-03-07おすすめ度：クチコミを見る

軽妙なタッチと独特の視点で、資産運用・投資についての面白い本をいくつも出している、「海外投資を楽しむ会...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-10-08T12:46:50+09:00</dc:date>
<dc:subject>橘玲</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[＋＋＋今回のあらすじは長いです＋＋＋<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%BB%84%E9%87%91%E3%81%AE%E6%89%89%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E8%B3%A2%E8%80%85%E3%81%AE%E6%B5%B7%E5%A4%96%E6%8A%95%E8%B3%87%E8%A1%93-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/447800384X%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D447800384X"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Ze3uHGzfL._SL160_.jpg" alt="黄金の扉を開ける賢者の海外投資術" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%BB%84%E9%87%91%E3%81%AE%E6%89%89%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E8%B3%A2%E8%80%85%E3%81%AE%E6%B5%B7%E5%A4%96%E6%8A%95%E8%B3%87%E8%A1%93-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/447800384X%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D447800384X">黄金の扉を開ける賢者の海外投資術</a><br />著者：橘 玲<br />販売元：ダイヤモンド社<br />発売日：2008-03-07<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/447800384X/" title="黄金の扉を開ける賢者の海外投資術">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
<br>
軽妙なタッチと独特の視点で、資産運用・投資についての面白い本をいくつも出している</a>、「<a href="http://www.alt-invest.com/">海外投資を楽しむ会</a>」のメンバーの橘玲（たちばなあきら）さんの２００８年３月の作品。<br>
<br>
別ブログで紹介している<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51110024.html">「臆病者のための株入門」</a>の続編である。<br>
<br>
橘さんは世界金融危機のあと、「貧乏はお金持ち」という本を今年出しているが、実現性の薄いサラリーマン法人化の効用が中心で、この本の方が参考になると思う。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%B2%A7%E4%B9%8F%E3%81%AF%E3%81%8A%E9%87%91%E6%8C%81%E3%81%A1%E2%94%80%E2%94%80%E3%80%8C%E9%9B%87%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%80%8D%E3%81%A7%E6%A0%BC%E5%B7%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%92%E9%80%86%E8%BB%A2%E3%81%99%E3%82%8B-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/4062153580%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062153580"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XQj7IEM3L._SL160_.jpg" alt="貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%B2%A7%E4%B9%8F%E3%81%AF%E3%81%8A%E9%87%91%E6%8C%81%E3%81%A1%E2%94%80%E2%94%80%E3%80%8C%E9%9B%87%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%80%8D%E3%81%A7%E6%A0%BC%E5%B7%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%92%E9%80%86%E8%BB%A2%E3%81%99%E3%82%8B-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/4062153580%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062153580">貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する</a><br />著者：橘 玲<br />販売元：講談社<br />発売日：2009-06-04<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.0.gif" width="64" height="12" alt="4.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4062153580/" title="貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
<br>
「金融2.0時代のグローバル運用法」と本の帯に書いてあるが、たしかに様々な海外投資法やジム・ロジャースなどの有名な投資家の考えがわかって、目からウコロのオルタナティブ投資指南本だ。<br>
<br>
ただし、この本に書いてある投資戦略や節税手法は、著者の個人的な見解なので、実践するのは読者の自由だが、それによって損失を被っても著者及び出版社は一切責任を負わないと最後に書いてある。<br>
<br>
当たり前であるが、それだけ内容が濃いものがある。<br>
<br>
この本が書かれた２００８年始めから世界金融危機を経て、株式、原油、新興国市場などが軒並み暴落した後、回復し、相場環境がかなり違っている。<br>
<br>
円は対ドルは一旦円高となり９０円台まで行き、１００円弱に戻り、現在は９０円を切っている。ユーロ等他の通貨に対しては大幅に上昇したが、また豪ドルなどの通貨も相場が回復している。株式市場や石油などは暴落したが、金は１０５０ドル前後まで上昇している。<br>
<br>
日本株はバブル崩壊後の小泉内閣時代の2003年4月28日の7607円を昨年割って急反発し、現在は１万円前後まで回復した。資産ポートフォリオを考え直し、新たに投資するにはまだ良いタイミングではないかと思う。<br>
<br>
<br>
<u><b>金持ちかどうか判定する計算式</b></u><br>
<br>
橘さんは<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51021848.html">「となりの億万長者」</a>という本に載っている自分が金持ちかどうか知る計算式を紹介している。<br>
<br>
期待資産額＝年齢　ｘ　年収/１０<br>
<br>
これによると筆者は全然金持ちではないが、世界一の大富豪バフェットもゴールドマンへの投資などで活発に買いあさっている今がチャンスだと思うので、できる範囲で投資をしようと思う。<br>
<br>
その意味で、今読むには大変参考になる本だ。読んだ本しか買わない筆者が、読んでから買った今年４冊目の本である。<br>
<br>
<br>
この本は次の構成となっている。<br>
<br>
序章　　さよなら、プライベートバンカー<br>
<br>
第１章　究極の投資ＶＳ至高の投資<br>
<br>
第２章　誰もがジム・ロジャーズになれる日<br>
<br>
第３章　ミセス・ワタナベの冒険<br>
<br>
第４章　革命としてのヘッジファンド<br>
<br>
第５章　タックスヘイヴンの神話と現実<br>
<br>
第６章　人生設計としての海外投資<br>
<br>
終章　　億万長者になるなんて簡単だ<br>
<br>
<br>
序章の「さよなら、プライベートバンカー」では、プライベートバンカーの起源は十字軍の遠征までさかのぼり、財産を相続や放蕩などで失わない様に、執事に委託したことから始まると説明する。<br>
<br>
財産保全を目的としていたので資産運用のノウハウは元々なく、強固な守秘性が売り物だったが、マネーロンダリング対策でスイス政府が守秘性を認めなくなると、運用成績で優れているゴールドマンサックスなどの投資銀行に取って代わられたという。<br>
<br>
香港のプライベートバンカーは「私たちは絶滅していく人種なのです」、「プライベートバンクは、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/ベントレー">ベントレー</a>のようなものです。今の時代に、好きこのんでこんな手のかかる車に乗る人はそれほど多くありません」と言っていたという。<br>
<br>
「高級車に乗ったからと言って特別な目的地が用意されているわけではありません。電車やバスを使っても、同じ場所にたどりつくことができるでしょう」と。<br>
<br>
この本では、金融業は元々情報産業であり、純粋にグローバルな産業なので、Ｗeb２．０情報革命とともに個人がエンパワーされ、機関投資家やヘッジファンドと対等の立場で、何億円も儲けられる「金融２．０時代」になったことを様々な切り口から説明しており、参考になる。<br>
<br>
その切り口が、「美味しんぼ」の山岡の海原雄山（機関投資家などのプロフェッショナル）に対する「究極の投資」であったり、ジム・ロジャースだったり、ミセスワタナベという架空のＦＸに投資する主婦であったりして面白い。<br>
<br>
<br>
<u><b>究極の投資と至高の投資</b></u><br>
<br>
「究極のメニュー」とはマンガ<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/美味しんぼ">「美味しんぼ」</a>で貧乏サラリーマンの山岡が実の父である美食家海原雄山の「至高のメニュー」に対抗するメニューだが、それになぞらえて橘さんは「究極の投資」を紹介する。<br>
<br>
「至高の投資」がプライベートバンクなどのプロの投資であるのに対して、「究極の投資」はサラリーマンなど庶民ができる投資だ。<br>
<br>
そのやり方はオーソドックスである。アセットアロケーションの３分割法、つまり債券・不動産・株式だ。<br>
<br>
富裕層は豪邸などの不動産資産を持っているので、あとは日本・世界債券と日本・世界株式を組み合わせる。これがプライベートバンクがアドバイスする「至高の投資」だ。<br>
<br>
これを３００万円程度の資金で実現しようとするのが、庶民の「究極の投資」である。<br>
<br>
<br>
<u><b>サラリーマン債券？</b></u><br>
<br>
まずはサラリーマンの人的資本を評価する。富裕層は働いていないので、彼らの人的資本はゼロだが、庶民は働いているので、サラリーマン債券を保有していると考える。<br>
<br>
生涯賃金３億円（年収は入社時２５０万円、退社時１，３００万円、退職金３，０００万円とする）の標準モデルで考えると、入社直後の人的資本は１億４千万円、４０歳で１億３千万円、５０歳で１億２千万円と計算できる。<br>
<br>
１億円のサラリーマン債券からサラリーという金利を得ていると考えても良い。<br>
<br>
だからサラリーマンが債券に投資するのは不要で、全額株式に投資すべきだと橘さんは語る。またサラリーマン債券価値を毀損しないために、専門知識や特殊技能を身につけて人的資本の充実を計るべきだと。<br>
<br>
金持ちでも全く仕事をしていない人は少ないはずなので、サラリーマン債券というのは奇抜な発想ではあるが面白い考え方だ。<br>
<br>
そこで投資の基本法則１．だ。<br>
<br>
<b>金融資産に比べて、人的資本が圧倒的に大きい場合（つまりサラリーマンの場合ということだ）、全資産を株式で運用すべきである。</b><br>
<br>
<br>
<u><b>投資にはレバレッジをかける</b></u><br>
<br>
山岡は１億円のサラリーマン資産を保有しているのに、投資額は３００万円、つまり３％だ。保守的な機関投資家ですら、３割は株式投資しているので、山岡ももっとレバレッジを掛けてたとえば１，０００万円くらいのリスクを取るべきだと論じる。<br>
<br>
３００万円しか貯金がないのに、１，０００万円も投資して損をしてしまうと破産してしまうではないかと言う人がいるかもしれないが、これはマイホーム購入と同じだと橘さんは反論する。<br>
<br>
新築の不動産の購入がそれだ。３００万円の頭金で、３０００万円の物件を買い、しかも新築物件は買ったとたんに１－２割価値が下がる。<br>
<br>
これはレバレッジ１０倍で、不動産に投資していると解釈でき、しかもほとんどの人が損をしている。<br>
<br>
ワンルームマンションなども、本当に儲かるならワンルームマンション会社自身がやっているはずだ。<br>
<br>
マイホームを購入した人はせっとと繰り上げ返済する以外にやるべきことはないと橘さんは語る。<br>
<br>
同じ不動産投資をするなら、マイホームを売り払って、<a href="http://www.japan-reit.com/">ＲＥＩＴ</a>に乗り換えた方が経済合理的だと橘さんは言う。ＲＥＩＴなら東京などの一等地の不動産に投資することができるからだと。<br>
<br>
橘さんは不動産も車も持っていないそうだが、評価損がある自宅を抱える筆者などには耳が痛い話だ。<br>
<br>
これが投資の基本法則２．である。<br>
<br>
<b>金融資産に比べて人的資本が圧倒的に大きい場合、投資にはレバレッジをかけるべきである。</b><br>
<br>
株式の信用取引ではレバレッジ率は３．３が限度だが、金融先物を使えば最大２５倍のレバレッジが賭けられる。<br>
<br>
<br>
<u><b>全資産を海外市場に投資？</b></u><br>
<br>
さらに投資の基本法則３．は全資産を海外市場に投資せよというものだ。<br>
<br>
<b>金融資産に比べて人的資本が圧倒的に大きい場合、全資産を海外資産で運用すべきである。</b><br>
<br>
プレイベートバンクでは、投資家の国籍に関係なく世界株ポートフォリオが勧められ、それは米国５０％、欧州３０％、日本１５％、その他５％というようなものだ。<br>
<br>
オーソドックスな分散投資は債券：株式＝５０：５０が理想と言われているので、サラリーマン債券を１億円保有する山岡が１億円の株式ポートフォリオを持つのが理想と橘さんは言う。<br>
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サラリーマンの山岡はサラリーマン債券は日本で保有しているので、全額を海外株式で運用すべきだと。<br>
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日本株は１９８９年末のピーク終値38915.87円をいまだに越えられないが、株価は成長率が高い国では伸びている。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/1/6/162b9022.png" width="300" height="171" border="0" alt="162b9022.png" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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<u><b>世界株ポートフォリオを保有するには</b></u><br>
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世界株ポートフォリオを保有するのは子どもでもできるという。証券会社に行って<a href="http://www.morganstanley.co.jp/im/retailfund/fund/mscikokusai/index.html">ＭＳＣＩコクサイ</a>株価指数に連動するインデックスファンドを購入すれば良いのだと。<br>
<br>
<a href="http://www.ishares.co.jp/product/stocks/iwrd.html">ＭＳＣＩワールド</a>は北米、ヨーロッパ、アジア、オセアニアの２３の主要市場の大型株に投資するもので、これから日本株を抜いたものが<a href="http://www.morganstanley.co.jp/im/retailfund/fund/mscikokusai/index.html">ＭＳＣＩコクサイ</a>だ、<br>
<br>
インデックスファンドでは信託手数料がかかるので、もっとコストを安く投資したい場合には、ＥＦＴを買う。ＥＴＦは株式市場に上場されているが、相対取引なので、売りたいときに買い手がいない場合がありうる。このリスクを避けるためにできるだけ売買高の大きいＥＦＴを購入するのだ。<br>
<br>
代表的なＥＦＴはＳ＆Ｐ５００に連動する「ＳＰＹ（スパイダーズ）」とNASDAQ１００社のインデックス「ＱＱＱＱ」だ。世界投資ならバークレーズ・グローバルのiShareシリーズでＭＳＣＩに連動したＥＦＴを上場させている。<br>
<br>
ＭＳＣＩコクサイに連動するＥＦＴは<a href="http://www.ishares.co.jp/product/stocks/tok.html">iShare MSCI KOKUSAI（ＴＯＫ）</a>であり、これは日本の投資家にはきわめて利用価値の高いＥＦＴである。<br>
<br>
エマージング市場に投資する<a href="http://www.ishares.co.jp/product/stocks/eem.html">iShare MSCI Emerging Markets</a> (EEM)を組み合わせるのも便利だ。<br>
<br>
こうして「至高の投資」でプライベートバンクがやっていた世界株ポートフォリオが、ＥＦＴの登場で今や誰でも世界株ポートフォリオが保有できるようになったのだ。<br>
<br>
ＥＦＴには中小型株ＥＦＴや不動産ＲＥＩＴのＥＦＴ、石油や商品相場に連動する商品ＥＦＴもある。<br>
<br>
ＥＦＴはまるでドラえもんの異次元ポケットの様だと橘さんは語る。「こんなことできたらいいな」と思っていると、それにあったＥＦＴが上場されるからだと。<br>
<br>
橘さんは国民に代わって国が年金を分散運用しているが、それを個人に返還すべきだと語る。すくなくとも個人が分散投資ができるまで金融市場は進化しているのだと。<br>
<br>
山岡は３００万円の金融資産に８倍のレバレッジをかけ、２，４００万円のバーチャルポートフォリオで、海原雄山の至高の投資と対決する。このポートフォリオから８％のリターンが得られるとすると、金融資産は１０年で５０００万円、２０年で１億円、３０年で２億２千万円になる。<br>
<br>
さらにボーナスと給料で毎年１００万円積み立て、３年に一回やはり８倍のレバレッジをかけて追加投資したとすると、資産は１０年で１億５千万円、２０年で４億３千万円、３０年で１０億円となって富豪になる。<br>
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「<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51021848.html">となりの億万長者</a>」を思わせる話だ。<br>
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これを机上の空論と笑うだろうが、マイホーム投資で３００万円の頭金で、２，４００万円のマイホームを買うのも同じ投資だと。<br>
<br>
金利３％で金を借りられるが、買ったとたんに不動産投資は１－２割価値を失い、３０年後には上物の価値はゼロとなり固定資産税も毎年かかる。<br>
<br>
日本人はこれまでマイホームの名のもとに、荒唐無稽な不動産投資を行い、異常とも奇妙とも思ってこなかったと橘さんは語る。考えさせられる指摘だ。<br>
<br>
筆者はtoo lateだが、息子たちには借家で過ごすというのもアリかもしれない。一生借家で過ごす必要はなく、持ち家がどうしても欲しければ、５０代くらいになるまでに資産を運用し、キャッシュで中古住宅（新築はすぐ減価する）を買えばよいのだ。<br>
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<u><b>誰もがジム・ロジャースになれる日</b></u><br>
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<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA">ジム・ロジャース</a>はジョージ・ソロスとともにクォンタム・ファンドを立ち上げた後、独立して大型バイクで世界を旅しながら中近東や西アジアなど自分の目で見つけた有望投資先や商品に投資している。<br>
<br>
テンプルトン・エマージング・ファンドを立ち上げたスキンヘッドの<a href="http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview070306.html">マーク・モビアス</a>も投資と旅にとりつかれた男だ。<br>
<br>
ベトナムファンドを中小証券会社が売り出したところ、どうせなら自分で投資しようとベトナムの現地証券会社に個人投資家が殺到し、なんと証券口座の半分が日本人のものだったという。小ジム・ロジャースが何千人も集まったわけだ。<br>
<br>
この時期ベトナム株は確実に儲かるギャンブルだったという。日本の証券会社が次々とベトナムファンドを設定し、資金が入ってくることがわかっていたからだ。<br>
<br>
ベトナムファンドの手数料は高く、２割の成功報酬もあったので、２００６年３月に設定されたファンドは６０％上昇しているが、実はこの時期ベトナム株式市場のＶＮ指数は１００％上昇していたのだと。<br>
<br>
割高な手数料のため、市場平均を４０％も下回っているのだが、これは説明のどこを見ても書いていない。だからこの時期自分でベトナムで直接口座を持てば１００％のリターンが得られたので、個人投資家が殺到したのだ。<br>
<br>
これがジム・ロジャースの言うエマージング投資の報酬なのだと橘さんは語る。<br>
<br>
第２のベトナムを求めて、モンゴルやカザフスタン、ドバイを投資家は訪れているという。<br>
<br>
インドの株式市場は外国人を厳しく制限している。しかしニューヨーク市場に上場されているインド企業のＡＤＲ（American Depositary Receipts)を買えば、インド企業にドル建てで投資できるのだ。<br>
<br>
インド以外でもジョージ・ソロスが昨年約６００億円を投資したブラジルの石油会社の<a href="http://www.nyse.com/about/listed/lcddata.html?ticker=PBR&fq=D&ezd=1Y&index=5">ペトロブラス</a>（ソロスは相当な含み損を負っていると思う）、世界最大の鉄鉱石メーカー<a href="http://www.nyse.com/about/listed/lcddata.html?ticker=rio&fq=D&ezd=1Y&index=5">リオドセ</a>、世界最大のダイヤモンド生産者の南アフリカの<a href="http://www.nyse.com/about/listed/lcddata.html?ticker=au&fq=D&ezd=1Y&index=5">アングロアメリカン</a>、世界最大の鉄鋼メーカー<a href="http://www.nyse.com/about/listed/lcddata.html?ticker=mt&fq=D&ezd=1Y&index=5">アセロール・ミッタル</a>などがＡＤＲを上場している。<br>
<br>
アメリカの上場基準はＳＥＣ（証券取引委員会）が厳しくコントロールしているので、アメリカの厳しい上場基準を逃れロンドンで上場しているエマージング株もある。<br>
<br>
例えばロシア最大の石油会社ルークオイル、世界最大のガス会社ガスプロムはＧＤＲ(Global Depositary Receipt)をロンドンで上場している。<br>
<br>
<br>
<u><b>エマージング投資法</b></u><br>
<br>
エマージングマーケットに投資する方法は次の４つある。<br>
<br>
１．日本の金融機関のエマージングファンドを買う　但し手数料が高い<br>
２．アメリカ市場に上場されているＥＦＴを買う　i-Share MSCI Emerging Marketsなどだ。最も手軽でコストパフォーマンスが良い<br>
３．ＡＤＲやＧＤＲを利用してエマージングマーケットの優良銘柄に投資する　但し買える銘柄は限られ、一部の株は割高である。<br>
４．現地の証券会社に口座を開く　時間も手間もお金もかかる<br>
<br>
現地の証券会社に口座を開く問題を一挙に解決するオンライン証券会社が香港にできたという。<br>
<br>
<a href="http://home.boom.com.hk/index.html">Ｂｏｏｍ証券</a>は香港、深セン、上海、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、オーストラリアなど中国Ａ株とベトナム株を除くと東南アジア地区のほとんどの株が購入できる。<br>
<br>
橘さんの「至高の銀行・証券会社」という本に口座の解説方法などが詳しく紹介されている。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%BB%84%E9%87%91%E3%81%AE%E6%89%89%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E8%B3%A2%E8%80%85%E3%81%AE%E6%B5%B7%E5%A4%96%E6%8A%95%E8%B3%87%E8%A1%93-%E8%87%B3%E9%AB%98%E3%81%AE%E9%8A%80%E8%A1%8C%E3%83%BB%E8%A8%BC%E5%88%B8%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E7%B7%A8-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/447800661X%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D447800661X"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/414vtDD5RxL._SL160_.jpg" alt="黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 至高の銀行・証券会社編" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%BB%84%E9%87%91%E3%81%AE%E6%89%89%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E8%B3%A2%E8%80%85%E3%81%AE%E6%B5%B7%E5%A4%96%E6%8A%95%E8%B3%87%E8%A1%93-%E8%87%B3%E9%AB%98%E3%81%AE%E9%8A%80%E8%A1%8C%E3%83%BB%E8%A8%BC%E5%88%B8%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E7%B7%A8-%E6%A9%98-%E7%8E%B2/dp/447800661X%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D447800661X">黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 至高の銀行・証券会社編</a><br />著者：橘 玲<br />販売元：ダイヤモンド社<br />発売日：2008-07-26<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/3.5.gif" width="64" height="12" alt="3.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/447800661X/" title="黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 至高の銀行・証券会社編">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
<br>
この他にも同様のマルチマーケット・マルチカレンシー投資のオンライン証券会社はいくつかあるという。<br>
<br>
現地の証券会社に口座を開けば、オンライン証券会社の手数料分セーブできるので、最もコストパフォーマンスは良いが、そのためには現地に行かなければならない。<br>
<br>
しかしエマージング投資のプロのマーク・モビアスは「あらゆる人々が投資に適切と考える頃には、本当のタイミングはとうの昔に過ぎ去っている」と語る。<br>
<br>
実際ジム・ロジャースがアフリカのガーナの株式を買ったのは１９９０年代だったという。<br>
<br>
技術的にはジムと同じ事をできるようになった。エマージング投資はブームを過ぎており、急落しているが、１０年先のことを考えると依然として魅力的な投資だと思う。<br>
<br>
ただし、プロは一般人よりは一歩も二歩も先を進んでいるので、本がいろいろ出回る頃には、しろうとはブームの終わりのババをつかまされる可能性が高いことにも注意しなければならない。<br>
<br>
<br>
<u><b>ミセス・ワタナベの冒険</b></u><br>
<br>
ミセス・ワタナベとは、実在の人物ではなく、日本の主婦トレーダーの総称だという。投資のレバレッジ率は株の信用取引では３．３倍が普通だが、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E7%82%BA%E6%9B%BF%E8%A8%BC%E6%8B%A0%E9%87%91%E5%8F%96%E5%BC%95">外貨ＦＸ</a>だと大手で２０倍、中小業者だと２００－４００倍というところもあるのだ。<br>
<br>
いわゆる<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%8F%96%E5%BC%95">円キャリートレード</a>で、たとえば１００万円の資金でレバレッジ２００倍で２億円を借り、２００万ドルに両替してドル金利の５％を得る。<br>
<br>
２００万ドルのバーチャルな預金から毎年１０万ドルのリアルマネーが入ってくるので、元手１００万円で一生暮らしていけるのだ。<br>
<br>
架空の人物ミセス・ワタナベは数兆円の円資産を売って、米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドルなどの高金利の通貨を買っているのだという。<br>
<br>
外貨ＦＸはクリック一つで終わり、後は金利が振り込まれるまで待てば良いだけで、手軽に不労所得が得られるので、主婦やフリーターに急速に広まった。<br>
<br>
外貨ＦＸで多くの巨額の脱税事件が発生したが、外貨ＦＸは手数料率が０．０５％程度と低く、かつ胴元が３００倍までの資金を貸してくれるので、宝くじより非常に効率の良いギャンブルなのだという。<br>
<br>
勿論資金が２００倍、３００倍のレバレッジをかけていると、ちょっとでも逆方向に動くとすぐに損失か利益が出る。<br>
<br>
経済理論からするとデフレ＋低金利の通貨は強く、インフレ＋高金利の通貨は弱いはずだが、円に限ってはデフレ＋低金利の円安が１０年間続いている。<br>
<br>
この理由の一つが外貨先物取引に於ける<a href="http://www.starkawase.jp/click365/swap.html">スワップポイント</a>だ。ドルと円の金利差を、外貨ＦＸ業者は毎日のキャッシュ支払いに転換したのだ。１万ドルの円売りポジションを持っていれば、金利差年率５％とすると０．０１３％つまり、毎日１．３ドル入金する。<br>
<br>
逆にドル売りポジションを持っていると、毎日１．３ドルが口座から差し引かれるのだ。<br>
<br>
参加者は外貨ＦＸは外貨預金の一種と考えていることもあり、この心理的効果は大きく、結果として円売りポジションばかり積み上がり、ドル売りポジションは少ないのだという。<br>
<br>
この１０年間円高にかけて円買いを敢行したプロ投資家はことごとく敗退し、苦杯をなめてきた。為替レートが一定以上の円高になると、必ず円売りドル買いの投資家が現れ、相場を押し戻すのである。<br>
<br>
１９９８年のＬＴＣＭ破綻でも、２００７年のサブプライムショックでも、欧米の金融機関やヘッジファンドが損失を出し、円キャリートレードを手じまおうとして巨額の円買いが出た時でも、１ドル＝１０５円の水準で必ず円売りドル買いが出て為替相場を円安に押し戻したという。<br>
<br>
現在の９０円まで行って、また１００円近くまで急速に戻ってきた円相場を見ると、たしかに橘さんの言っていることが当てはまるような気がする。<br>
<br>
ＬＴＣＭは破綻時には６０倍のレバレッジをかけていたとされるが、ミセス・ワタナベは３００倍のレバレッジをかけることができる。<br>
<br>
為替市場に於けるミセス・ワタナベの存在は謎につつまれているという。<br>
<br>
自らの取引を外貨預金と信じているミセス・ワタナベはスワップ金利が受け取れる限り、円高で含み損がふくれあがっても容易にポジションを解消しようとしない。その結果外貨資産が根雪のようにふくれあがる。<br>
<br>
かくして最新の金融工学で武装した日本の主婦が、機関投資家・ヘッジファンドと立ち向かう近未来活劇を我々は見ているのだという。しかも彼女たちはデリバティブ取引について全く理解していないのだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>日本人全員が働かずに暮らせるユートピア</b></u><br>
<br>
そして奇妙きてれつなおとぎ話が生まれたという。<br>
<br>
デフレ＋低金利の円安というマーケットの歪みが固定化し、為替が将来も一定範囲に収まるならば、もはや日本人は働く必要はない。<br>
<br>
外貨ＦＸで高金利の外貨を買い、あとはスワップ金利を受け取りながら遊んで暮らせばいいのだ。この投資法はなんの知識も技術も不要で、子どもから老人まで誰でもできる。<br>
<br>
そうなると低金利と円安が永遠に続くことが望まれ、もっとも忌み嫌われるものは、金利の上昇と円高だ。<br>
<br>
すなわち、日本を長い不況が襲い、改革は遅々として進まず、株価も不動産も下落する社会こそ日本人全員が働かずに暮らしていけるユートピアが実現するのだ。<br>
<br>
公的年金や医療制度は破綻するかもしれないが、スワップ金利さえあれば何の問題もない。こうして賢明な有権者は無能な政治家を為政者に選ぶだろうと。<br>
<br>
ミセス・ワタナベはとてつもない潜在力を持っている。レバレッジ３００倍で、国民資産の１５００兆円を運用すると、４５京円という金額になる。これは地球上に存在するお金１．６京円の３０倍である。<br>
<br>
日本国が国として滅びることによってこの世に極楽浄土が到来するのだと。<br>
<br>
「ミセス・ワタナベ」と言うこんな恐ろしい話があったとは知らなかった。しかしなるほどとここ１０年来の円安の理由がうなずけるような気もする話である。<br>
<br>
ミセス・ワタナベのＦＸ取引のために、円安が続き<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51118514.html">日本の国民一人当たりのＧＤＰが世界２位から２２位まで落ちて</a>、国民全体の資産が対外的に目減りしていたわけだ。<br>
<br>
しかし最近の世界金融危機で、円は他通貨に対して大きく値を戻しており、ここ数日で値を戻しているが、それでも独歩高と言っても良い。<br>
<br>
たぶん今まで為替ＦＸ取引で円安に賭けて円売りベースでやってきた人には、極楽ならぬ地獄になっていると思うが、いままでＦＸ取引をやっていなかった人には新規参入のチャンスかもしれない。<br>
<br>
<br>
<u><b>革命としてのヘッジファンド</b></u><br>
<br>
ミューチュアルファンドはバイアンドホールド（買い持ち）しか許されていなかったが、ショート（空売り）をはじめたのがヘッジファンドの始まりで、１９４９年にアルフレッド･ジョーンズが始めたA.W.ジョーンズが始まりだという。<br>
<br>
それまでは持っている株しか売れなかったのが、今度は空売りもできるようになり相場が下落しても儲けられるようになったのだ。<br>
<br>
アメリカの法律ではヘッジファンドのリミテッドパートナーを投資額１００万ドル上の投資家１００名以下、又は投資額５００万ドル以上のポートフォリオを持つ投資家５，０００名以下と定めている。<br>
<br>
投資家が金融のプロか富裕層に限定されていれば、国家が介入することはないと考えたのだ。<br>
<br>
ジョーンズは自分の報酬も成功報酬のみの２０％とし、全財産をファンドに預けたという。高い成功報酬を取る以上、投資家とリスクを共有するのは当然と考えたのだ。<br>
<br>
１９６６年４月「フォーチュン」誌に「ジョーンズには誰も追いつけない」という記事が出たという。<br>
<br>
成功報酬の２０％を差し引いても、ジョーンズのファンドが５年間で最高利回りのミューチュアルファンドのフィデリティを４４％上回り、１０年では最高のドレイファスファンドを８７％も上回ったのだ。<br>
<br>
この記事をきっかけに第一次ヘッジファンドブームが起こった。そのなかの一つがハンガリーから逃げてきたジョージ･ソロスの運営するクォンタム･ファンドだ。<br>
<br>
ジョージ・ソロスはイングランド銀行を相手にポンド売りを仕掛けて勝利し、一躍有名になった。ソロスのファンドは１日で１０億ドルを超える利益を手にしたという。<br>
<br>
その後ヘッジファンドは増え続け、２００７年には１万社を超え飽和状態に達したという。<br>
<br>
ヘッジファンドが市場インデックスを上回るというのは統計の詐術であると。ファンドマネージャーが成功報酬をもらえないような運用実績を記録した場合、ファンドを解散するので、統計に反映されない。運用に成功したファンドだけ統計に反映されるからだという。こうして年間数百社のヘッジファンドが消えていく。<br>
<br>
米国以外では投資家の制限はないので、ヘッジファンドは下限投資額を引き下げ、海外投資家を勧誘する。日本人に最もなじみのふかい老舗<a href="http://www.maninvestments.com/">マン・インベストメンツ</a>は５万ドルから投資できる。<br>
<br>
こうした個人向けヘッジファンドは手軽に購入できるが、販売は代理店に任せているので、５％程度の販売手数料と毎年０．３％程度の管理手数料が販売者にキックバックされる。販売代理店に資格は必要ないので、マルチ商法まがいの会社もいるので要注意だ。<br>
<br>
ヘッジファンドの仕組みは簡単だ。たとえば自分の元手１億円を用意して、他の出資者９９人から１億円ずつ集める。１００億円をレバレッジ２０倍の２，０００億円で運用し、年率１％で運用すれば２０億円の利益、つまり１００億円の元手を２０％のリターンで回したことになる。<br>
<br>
だがもし損失を出すとレバレッジをかけている分、損失も大きくなる。たとえば１％のロスで、２０億円の損失、マイナス２０％の運用成績となるのだ。<br>
<br>
ヘッジファンドのマネージャーは成功報酬だが、失敗したときは最悪は報酬ゼロであり、損は負担しなくてよい。だからファンドマネージャーにはモラルハザードが発生しやすい。<br>
<br>
<br>
その他、詳しく紹介しているときりがないが、マレーシアのラブアン島やランカウイ島のタックスヘイブンの話とか、イラン革命の時、アメリカの共和党が秘密裏に、人質になっていた米国大使館の職員を解放しないようにイランに金を渡していた（？）ことが決済会社の社員によって暴かれた話とかが面白い。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AE%E4%BB%A3%E7%90%86%E4%BA%BA%E2%80%95%E6%9A%B4%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E6%B1%BA%E6%B8%88%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AE%E6%9A%97%E9%83%A8-%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4198615071%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4198615071"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41WCTS5D98L._SL160_.jpg" alt="マネーロンダリングの代理人―暴かれた巨大決済会社の暗部" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AE%E4%BB%A3%E7%90%86%E4%BA%BA%E2%80%95%E6%9A%B4%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E6%B1%BA%E6%B8%88%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AE%E6%9A%97%E9%83%A8-%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4198615071%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4198615071">マネーロンダリングの代理人―暴かれた巨大決済会社の暗部</a><br />著者：エルネスト バックス<br />販売元：徳間書店<br />発売日：2002-04<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4198615071/" title="マネーロンダリングの代理人―暴かれた巨大決済会社の暗部">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
<br>
筆者はラブアン島に行ったことはないが、米国にいたときに、まさにラブアン島にあったマレーシアのガス会社の子会社の直接還元鉄の会社から、アイアンブリケットを米国に輸入していたので感慨深い。<br>
<br>
<br>
<u><b>パーペチュアルトラベラー</b></u><br>
<br>
一ヶ所に定住することなく、常に世界中を旅していればどこの国でも税金を納めなくても済む可能性がある。<br>
<br>
ところが日本の税務当局は海外に住んでいても、国内に住所を有すると推定されれば所得税を取り立てる。捕捉率は低いが、著名な人はしばしば税務調査ターゲットになる。<br>
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たとえば香港在住の武富士創業者の息子の相続税脱税裁判は、２００７年５月東京地裁で判決が出て、１，３００億円の追徴課税が取り消され、国税当局は還付加算金を含む１，７１５億円を返還することになったが、２００８年１月の東京高裁では国側の逆転勝訴判決が出された。<br>
<br>
ハリーポッターシリーズの翻訳者も２００１年スイスジュネーブにマンションを購入して住民票を移していたが、２００６年７月に３年間で３５億円の申告漏れを指摘され、７億円の追徴課税を受けた。<br>
<br>
これらは氷山の一角だ。<br>
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タックスヘイブンのマレーシアのラブアン島は日本人のリタイア層に人気だそうだが、日本人の現地業者が日本人向けに８万円で仕入れた部屋を２５万円で貸してぼったくっているケースもあるという。海外移住者から甘い汁を吸おうとする業者には要注意だと。<br>
<br>
オーストラリアの通貨高、物価高でオーストラリアに移住した人が日本に戻ってくるケースも続出しているという。日本円が安くなったので、もはやオーストラリアよりも日本の方が物価・生活費が安いのだと。<br>
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もっとも最近の円高で、かなり状況は変わっていると思う。<br>
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<a href="http://image.blog.livedoor.jp/yaori/imgs/6/7/672ffb49.gif" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/yaori/imgs/6/7/672ffb49-s.gif" width="159" height="69" border="0" alt="audjpy=x" hspace="5" class="pict" align="left"  /></a><br>
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<br>
ポンド高もあって、イギリスでは人口の約１割が海外移住しているという。円高になれば、また海外移住という話題も復活してくると思う。<br>
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前作「臆病者の株式投資」の上級編といった感じの本書だが、まさに目からうろこで、読み物としても面白く大変参考になる本だ。<br>
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この本が書かれた２００８年初めと今とでは、かなり市場環境が変化しているが、逆にチャンスではないかと思う。<br>
<br>
結構参考になる本なので、あらすじも長くなったが、市場は常に動いているので、この本を参考にして、現実の市場をチェックして欲しい。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92360.html">
<title>ビル・ゲイツの面接試験　５０ある州のうち、一つだけ除いていいとしたら、どれにしますか？</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92360.html</link>
<description>９月２２日から別ブログで「アメリカの５０ある州のうち、一つだけ除いていいとしたら、どれにしますか？」というキーワードで検索しての訪問者が急増した。

たぶんテレビ番組などで取り上げられたからだと思うが、長い文章での検索者が多いので、びっくりした。

その...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-09-29T12:40:21+09:00</dc:date>
<dc:subject>趣味・生活に役立つ情報</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[９月２２日から別ブログで「アメリカの５０ある州のうち、一つだけ除いていいとしたら、どれにしますか？」というキーワードで検索しての訪問者が急増した。<br>
<br>
たぶんテレビ番組などで取り上げられたからだと思うが、長い文章での検索者が多いので、びっくりした。<br>
<br>
その検索でヒットする「ビル・ゲイツの面接問題」のあらすじを紹介する。答えは<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92360.html#more">続きを読むに</a>書いておいたので、まずは答えを見ないで挑戦してほしい。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E9%9D%A2%E6%8E%A5%E8%A9%A6%E9%A8%93%E2%80%95%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%B1%B1%E3%82%92%E3%81%A9%E3%81%86%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0-%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3/dp/4791760468%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4791760468"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41XBN1T698L._SL160_.jpg" alt="ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E9%9D%A2%E6%8E%A5%E8%A9%A6%E9%A8%93%E2%80%95%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%B1%B1%E3%82%92%E3%81%A9%E3%81%86%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0-%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3/dp/4791760468%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4791760468">ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?</a><br />著者：ウィリアム パウンドストーン<br />販売元：青土社<br />発売日：2003-06-15<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/3.5.gif" width="64" height="12" alt="3.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4791760468/" title="ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
<br>
「囚人のジレンマ」とか「天才数学者はこう賭ける」などの数学や科学にまつわる話題をわかりやすく紹介している<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/William_Poundstone">ウィリアム・パウンドストーン</a>氏の著書。ピューリッツァー賞受賞者でもある。<br>
<br>
この本はわかりやすいが、「天才数学者はこう賭ける」という本を友人（数学科出身）の紹介で読んでみたが、よくわからなかった。<br>
<br>
最近いろいろなクイズ問題がニンテンドーＤＳ向けに売り出されているが、マイクロソフトなどの会社で入社問題として出されたクイズや論理パズル、ひっかけ問題、さらに禅問答の「<a href="http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?dtype=2&p=%B8%F8%B0%C6">公案</a>」のような問題を紹介している。<br>
<br>
ちょうどオーディオブックで夏目漱石の「門」を読んだ（聞いた？）ところだったので、「<a href="http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?dtype=2&p=%B8%F8%B0%C6">公案</a>」の例もあり、面白く読めた。<br>
<br>
ちなみに夏目漱石の「門」にでてくる公案は次のようなものだ。<br>
<br>
<b>「まあ何から入っても同じであるが」と老師は宗助に向って云った。「父母未生（ふぼみしょう）以前（いぜん）本来（ほんらい）の面目（めんもく）は何（なん）だか、それを一つ考えて見たら善（よ）かろう」</b><br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%96%80-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A4%8F%E7%9B%AE-%E6%BC%B1%E7%9F%B3/dp/4101010064%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101010064"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WK2X3KNNL._SL160_.jpg" alt="門 (新潮文庫)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%96%80-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A4%8F%E7%9B%AE-%E6%BC%B1%E7%9F%B3/dp/4101010064%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101010064">門 (新潮文庫)</a><br />著者：夏目 漱石<br />販売元：新潮社<br />発売日：1948-11<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.0.gif" width="64" height="12" alt="4.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4101010064/" title="門 (新潮文庫)">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
<br>
いまだに考えてもわからない。<a href="http://www.interq.or.jp/sun/rev-1/D09.htm">禅問答の公案に詳しいブログ</a>を見つけたので、興味があれば見て頂きたい。<br>
<br>
<br>
採用試験のポイントは、「頭が良くてしかも何かする人」を選ぶために、「頭は良くても何も出来ない人」と「何かはするが頭は良くない人」を識別することだと元マイクソフトの採用担当者は語る。<br>
<br>
「頭が良くなくて何もしない人」は識別しやすいので問題にならないという。<br>
<br>
問題のいくつかのパターンを紹介しておく。<br>
<br>
<br>
<u><b>クイズ</b></u><br>
<br>
この本で最初に出てくる問題は１９５７年にトランジスタの父と呼ばれる<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC">ウィリアム・ショックレー</a>が出した問題だという。<br>
<br>
「テニストーナメントがあって、１２７人の選手が参加しました。１２６人で６３試合分を組み合わせ、一人は不戦勝でした。２回戦では６４人が３２試合をします。優勝が決まるまで、全部で何試合することになるでしょうか」<br>
<br>
答えは１２６試合だ。<br>
<br>
選手が一人敗退するのに１試合必要で、勝者が一人残るためには１２６人が敗退しなければならないからだと。<br>
<br>
有名な問題は次のようなものがある。<br>
<br>
「ロシアンルーレットをやってみましょう。６発の弾倉の中に２発弾丸を隣り合わせで入れます。最初は引き金を引くとカチッと音がしてセーフでした。２度目は弾倉を回した方がよいでしょうか、それともそのまま続けた方が良いでしょうか？」<br>
<br>
答えはそのまま続けた方が良いだ。<br>
<br>
そのまま続けると、セーフの確率は３／４，つまり４つの空の弾倉の内１つだけが弾の入っている弾倉と隣り合わせになっているからだ。しかし回すとまた２／３の確率に戻ってしまう。<br>
<br>
３／４＞２／３なので、そのまま続けた方が良いのだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>ひっかけ問題</b></u><br>
<br>
ひっかけ問題は、次のようなものだ。<br>
<br>
１．「太陽は必ず東から出てくるでしょうか？」<br>
<br>
２．「マッチ棒が６本あります。それを使って４つの正三角形ができるように並べて下さい。折ったり曲げたりしてはダメです。」<br>
<br>
１．は北極点では南しかなく、南極点では北しかない。また地球ではと限定していないので、金星や天王星は地球とは自転の方向が違う。<br>
<br>
２．は平面では考えにくいが、マッチ棒を立体的に立てて三角錐を作ればよい。<br>
<br>
筆者はアルゼンチンに語学研修生で２年間行っていたが、語学研修生選抜試験問題を今でも思い出す。商社らしく鋼材の輸出の問題だ。<br>
<br>
「メキシコで鉄道建設工事を受注しました。全長１，０００キロで、全量日本からレールを輸出します。<a href="http://homepage1.nifty.com/arashi/namarail/">レール</a>は１メートル当たり５０ＫＧの重さがあります。日本から輸出するレールの総量はどれだけになりますか？」<br>
<br>
ヒントを書いておくと、筆者はモノレールの答えを書いてしまった。汗顔の至りだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>論理パズル</b></u><br>
<br>
「”Ａ”，”Ｆ”、”２”、”７”と書いた４枚のカードがある。『カードの一方に母音が書いてあれば、裏には偶数が書いてある』という規則を確かめるのにめくらなければならないカードはどれか？」<br>
<br>
ヒント１：引っかけ問題ではない。<br>
<br>
ヒント２：あなたの答えはたぶん間違っている。<br>
<br>
ほとんどの人が”Ａ”あるいは”Ａ”と”２”と答えるが、「偶数になるのは、母音が書いてあるカードだけ」とは書いてないので、子音が書いてあっても偶数になる場合があるのだ。<br>
<br>
従い正解は”Ａ”と”７”だ。<br>
<br>
ちなみに筆者は出来なかった。<br>
<br>
<br>
<u><b>マイクロソフトの面接問題</b></u><br>
<br>
マイクロソフトの面接問題が６０問ほど紹介されている。一部だけ紹介しておく。答えは<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92360.html#more">続きを読むに</a>書いた。<br>
<br>
１．秤を使わないでジェット機の重さを量るとしたら、どうしますか？<br>
<br>
２．マンホールの蓋が四角ではなく丸いのはなぜでしょう？（最近のテレビのクイズ番組を見た人はわかると思う）この問題はマイクロソフトの問題でも一番有名なものだという。<br>
<br>
３．鏡が上下でなく、左右を逆転させるのはなぜでしょう？<br>
<br>
４．世界中にピアノの調律師は何人いるでしょう？<br>
<br>
５．アイスホッケーのリンクにある氷の重さは全部でいくらでしょう？<br>
<br>
６．５０ある州のうち、一つだけ除いていいとしたら、どれにしますか？<br>
<br>
７．南へ１キロ、東へ１キロ、北へ１キロ歩くと出発点に戻るような地点は、地球上に何カ所ありますか？<br>
<br>
８．マイクとトッドは二人で２１ドル持っています。マイクはトッドより２０ドル多く持っています。それぞれいくら持っているでしょう？答えに端数がでてはいけません。<br>
<br>
９．ビリヤードの球が８個あります。そのうち一個は欠陥品で他よりも重くなっています。天秤を使い、重さを２回量るだけでどの球が欠陥品なのか見分けなさい。<br>
<br>
１０．錠剤が入った瓶が５本あります。そのうちの１本の錠剤すべてが汚染されています。それを見分ける唯一の方法は重さで、普通はすべて１錠１０グラム、汚染された瓶の錠剤はすべて１錠９グラムです。秤で１度だけ重さをはかって汚染された瓶を見分けるにはどうしますか？<br>
<br>
１１．富士山を動かすのにどれだけ時間が掛かるでしょう？<br>
<br>
１２．５０組の夫婦のいる村の男全員が不貞をしています。女はみな、自分の夫以外の男が不貞をすれば即座にわかります。でも自分の夫が不貞をしてもわかりません。村の掟では不貞をはたらいた夫の妻は、夫を即日殺さなければなりません。ある日絶対に過ちを犯さない女王が村を訪れ、少なくとも一人の夫が不貞をはたらいていると宣言します。どうなるでしょう？<br>
<br>
１３．玄関に３つのスイッチがあります。一つはドアが閉まっている奥の部屋の照明を操作するものです。３つのスイッチのうちどれが奥の部屋のものなのかわかりません。部屋に一回行くだけでどのスイッチか判定するにはどうしたら良いでしょうか？<br>
<br>
<br>
この他にも面白い問題がたくさんある。是非一度手にとって見て頂きたい本だ。<br>
<br>
<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92360.html#more">続きを読む</a><br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92360.html">続きを読む</a>]]>
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</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92295.html">
<title>白洲次郎　占領を背負った男　ＮＨＫのドラマが完結！</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92295.html</link>
<description>２００９年９月２１日追記：


いよいよＮＨＫのテレビドラマ「白洲次郎」が完結する。今日夜１０時から３夜連続で、第一話から第三話まで連続して放映される。







吉田茂役の原田芳雄の病気で、当初から今年２月末の第一、二話から半年遅れて第三話が８月に...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-09-21T12:04:23+09:00</dc:date>
<dc:subject>自叙伝・人物伝</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[２００９年９月２１日追記：<br>
<br>
<br>
いよいよ<a href="http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/">ＮＨＫのテレビドラマ「白洲次郎」</a>が完結する。今日夜１０時から３夜連続で、第一話から第三話まで連続して放映される。<br>
<br>
<a href="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/a/9/a91dc1ce.JPG" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/a/9/a91dc1ce-s.JPG" width="160" height="100" border="0" alt="NHK 白洲次郎2" hspace="5" class="pict" align="left"  /></a><br>
<br>
<br>
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<br>
吉田茂役の原田芳雄の病気で、当初から今年２月末の第一、二話から半年遅れて第三話が８月に放映されることになっていた。これが衆議院選挙の関係でさらに一ヶ月遅れて完結することになったものだ。<br>
<br>
ドラマの完結を祝して原作の北康利さんの「白洲次郎　占領を背負った男」のあらすじを再掲する。<br>
<br>
<br>
２００９年２月２７日追記：<br>
<br>
<br>
いよいよ明日（２月２８日夜９時から<a href="http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/">ＮＨＫ総合でドラマ「白洲次郎」</a>が放送される。ＮＨＫも相当力が入っているようで、放送は全３回。２月２８日、３月７日、そして最後の３回目は８月に予定されている。<br>
<br>
<a href="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/c/c/cc841fe3.JPG" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/c/c/cc841fe3-s.JPG?160100" width="160" height="100" border="0" alt="白洲次郎" hspace="5" class="pict" align="left"  /></a><br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
大変期待しているドラマなので、テレビ放映にあわせて原作の北康利さんの「白洲次郎　占領を背負った男」のあらすじを再掲する。<br>
<br>
<br>
２００９年１月３１日初掲：<br>
<br>
別ブログ<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/">「あたまにスッと入るあらすじ」</a>で紹介して、思いがけず著者の北康利さんからメッセージを頂いた「白洲次郎　占領を背負った男」。<br>
<br>
いろいろなブログで取り上げていただきましたが、こんな気合の入ったものは初めてです。感激しました。Posted by 北康利 at 2008年05月17日 11:41<br>
<br>
あまりに良い本だと、あらすじが長くなりすぎてしまう。たとえばいまだにあらすじが書けないのが、カーネギーの「人を動かす」と新将命さんの「成功する５つの習慣」だ。いつかはあらすじを書こうと思うが、どの部分も捨てがたく、どうしても短くまとまらない。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%99-%E6%96%B0%E8%A3%85%E7%89%88-%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%82%AE%E3%83%BC/dp/4422100513%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4422100513"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Iu71NaXNL._SL160_.jpg" alt="人を動かす　新装版" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%99-%E6%96%B0%E8%A3%85%E7%89%88-%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%82%AE%E3%83%BC/dp/4422100513%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4422100513">人を動かす　新装版</a><br />著者：デール カーネギー<br />販売元：創元社<br />発売日：1999-10<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/5.0.gif" width="64" height="12" alt="5.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4422100513/" title="人を動かす　新装版">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/7/3/73016587.JPG?610874" width="305" height="437" border="0" alt="73016587.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8B5%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%BF%92%E6%85%A3-%E6%88%90%E7%BE%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%96%B0-%E5%B0%86%E5%91%BD/dp/4415064701%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4415064701">成功する5つの習慣 (成美文庫)</a><br />著者：新 将命<br />販売元：成美堂出版<br />発売日：1997-06<br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4415064701/" title="成功する5つの習慣 (成美文庫)">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
<br>
この本も記憶に留めておきたいストーリーが満載なので、あらすじが大変長くなってしまった。<br>
<br>
今まで「あたまにスッと入るあらすじ」では４００冊以上の本を紹介したが、そのなかでも筆者の一番気に入っている本である。<br>
<br>
この本をベースにしたドラマ「白洲次郎」が２月２８日から<a href="http://www.nhk.or.jp/drama/dramalist/shirasujiro.html">ＮＨＫで放送</a>される。<br>
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<a href="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/b/a/ba06e869.JPG" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/b/a/ba06e869-s.JPG?549412" width="549" height="412" border="0" alt="NHK 白洲次郎" hspace="5" class="pict" align="left"  /></a><br>
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たぶんＮＨＫのプロデューサーの人も北さんの本を読んで感激したのだと思う。非常に楽しみだ。<br>
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文庫本になって買い求めやすくなったので是非一度は手にとってみて欲しい。年間２５０冊読む筆者の一番のおすすめのノンフィクションである。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E-%E5%8D%A0%E9%A0%98%E3%82%92%E8%83%8C%E8%B2%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%94%B7-%E4%B8%8A-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BA%B7%E5%88%A9/dp/4062762196%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062762196"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/518mo-tjP%2BL._SL160_.jpg" alt="白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E-%E5%8D%A0%E9%A0%98%E3%82%92%E8%83%8C%E8%B2%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%94%B7-%E4%B8%8A-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BA%B7%E5%88%A9/dp/4062762196%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062762196">白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)</a><br />著者：北 康利<br />販売元：講談社<br />発売日：2008-12-12<br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4062762196/" title="白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E-%E5%8D%A0%E9%A0%98%E3%82%92%E8%83%8C%E8%B2%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%94%B7-%E4%B8%8B-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BA%B7%E5%88%A9/dp/4062762609%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062762609"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OsQTLVlGL._SL160_.jpg" alt="白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E-%E5%8D%A0%E9%A0%98%E3%82%92%E8%83%8C%E8%B2%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%94%B7-%E4%B8%8B-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BA%B7%E5%88%A9/dp/4062762609%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062762609">白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)</a><br />著者：北 康利<br />販売元：講談社<br />発売日：2008-12-13<br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4062762609/" title="白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
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吉田茂の腹心の部下として、戦争直後の対ＧＨＱ対策を担当し、日本国憲法が生まれる現場に立ち会った異色の実業家<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E">白洲次郎</a>の伝記。<br>
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筆者は東京の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BA%E7%94%B0%E5%B8%82">町田市</a>に住んでおり、小田急線の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E5%B7%9D%E9%A7%85">鶴川駅</a>が最寄り駅だ。その鶴川駅から歩いて５分程度の場所に白洲次郎・正子夫妻の<a href="http://www.buaiso.com/index.html">武相荘（ぶあいそう）</a>があって、現在は記念館になっている。<br>
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一般的には白洲正子がエッセイストとして有名だが、白洲次郎もここ数年で数冊の本が出て、一躍有名になった。この本も２００５年の発行だ。<br>
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白洲次郎は「日本で初めてジーンズをはいた人物」と呼ばれているが、次の本の表紙写真にあるようにジーンズ・Ｔシャツ姿も決まっている。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%A2%A8%E3%81%AE%E7%94%B7-%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9D%92%E6%9F%B3-%E6%81%B5%E4%BB%8B/dp/4101227217%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101227217"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/515W3JGPJJL._SL160_.jpg" alt="風の男 白洲次郎 (新潮文庫)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%A2%A8%E3%81%AE%E7%94%B7-%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9D%92%E6%9F%B3-%E6%81%B5%E4%BB%8B/dp/4101227217%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101227217">風の男 白洲次郎 (新潮文庫)</a><br />著者：青柳 恵介<br />販売元：新潮社<br />発売日：2000-07<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4101227217/" title="風の男 白洲次郎 (新潮文庫)">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
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鶴川の書店では<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AD%A3%E5%AD%90">白洲正子</a>コーナーがある。その一部に白洲次郎に関する本も少しだけ置いてあったが、最近では白洲次郎の本もかなりの数になっている。<br>
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この本の表紙の写真は白洲次郎が一目惚れした樺山正子、後の白洲正子に送った若き日のポートレートだ。ハンサムガイである。<br>
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白洲次郎は身長１８０センチを超え、当時の日本人としては非常に背が高く、外人の中に入っても見劣りしない体格と、ケンブリッジ大学出身の英語力で、戦後直後のＧＨＱと渡り合い「マッカーサーをしかりとばした日本人」と言われている。<br>
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この本の著者の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%BA%B7%E5%88%A9">北康利</a>氏は、東大法学部出身で銀行系の証券会社に勤務する傍ら、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%94%B0%E5%B8%82">兵庫県三田市</a>の郷土史研究家として<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E9%AC%BC%E9%9A%86%E4%B8%80">九鬼隆一</a>、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E6%9C%AC%E5%B9%B8%E6%B0%91">川本幸民</a>など三田市出身の名士の伝記を出版している。<br>
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また近々紹介する「国を支えて国を頼らず」も、九鬼隆一と浅からぬ縁がある福沢諭吉の伝記だ。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%A6%8F%E6%B2%A2%E8%AB%AD%E5%90%89-%E5%9B%BD%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%81%A6%E5%9B%BD%E3%82%92%E9%A0%BC%E3%82%89%E3%81%9A-%E5%8C%97-%E5%BA%B7%E5%88%A9/dp/4062138840%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062138840"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lYRKujriL._SL160_.jpg" alt="福沢諭吉 国を支えて国を頼らず" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%A6%8F%E6%B2%A2%E8%AB%AD%E5%90%89-%E5%9B%BD%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%81%A6%E5%9B%BD%E3%82%92%E9%A0%BC%E3%82%89%E3%81%9A-%E5%8C%97-%E5%BA%B7%E5%88%A9/dp/4062138840%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062138840">福沢諭吉 国を支えて国を頼らず</a><br />著者：北 康利<br />販売元：講談社<br />発売日：2007-03-30<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/5.0.gif" width="64" height="12" alt="5.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4062138840/" title="福沢諭吉 国を支えて国を頼らず">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
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白洲次郎の祖先も三田出身だ。それにしても現役のビジネスマンながら、綿密な資料調査に基づき内容に全く手抜きのない４００ページもの力作を何冊も出版している北さんのエネルギーには敬服する。<br>
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筆者も見習いたいものだ。<br>
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<u><b>城山三郎氏の推薦文</b></u><br>
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あらすじが長くなってしまったので、この本の帯に載せられている城山三郎氏の推薦文を紹介しておく。この本の内容を簡潔に言い表している。<br>
<br>
<b>ある超名門ゴルフ・クラブのテラス。その大長老ともいえる人物に声をかけられ、私はその隣の椅子に。著名な政治家や財界人などが会釈するのに対して、その人物は軽くうなずくだけ。それに見合う不思議な存在感の持ち主。それが、白洲次郎氏であった。<br>
<br>
この人の出自も結婚も、華やかそのもの。平然と官界、政界、財界、それに軍とも闘う。よく見て、監督し続ける。トヨタのトップには、「かけがえのない車を目指せ」とアドバイスし、政府に対しては、「何で勝手に勲何等とか決めることができるのか」と。<br>
<br>
その人物がどんな風に育ち、人格を形成していったのかを、話題豊かに展開していく快著である</b><br>
<br>
白洲次郎という人の経歴を一口で言うと、次のようになる。<br>
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白洲次郎は、神戸の豪商の家に生まれ、ケンブリッジ大学を卒業し、作家の白洲正子と結婚、戦前は吉田茂の「ヨハンセングループ」に協力し、戦時中は東京都下の鶴川村に隠棲、戦後は吉田茂の側近としてマッカーサーのＧＨＱと日本国憲法制定交渉にあたる。数々の民間企業の経営に携わった他、初代貿易庁長官、通商産業省設立、東北電力会長就任、軽井沢ゴルフ倶楽部理事長就任という華やかな経歴を持った日本の戦後を創った功労者の一人である。<br>
<br>
１９８５年に白洲次郎氏が亡くなったときは、総理大臣の中曽根康弘氏が弔問に駆けつけたという。<br>
<br>
北さんが「占領を背負った男」と表したのも、実に的確と思う。<br>
<br>
この本の最後に北さんは次のように記している。<br>
<br>
<b>白洲次郎の痛快なエピソードに触れると誰しも、高倉健主演の仁侠映画を見たあとの観客が、肩で風切りながら映画館をでてくるのにも似た精神の高揚感に包まれるはずである。しかしその一時的な興奮の後に、信念を持つ人間のみが身にまとえる真の意味での「格好良さ」に思いを致していただけるならば、作者冥利に尽きるというものである。</b><br>
<br>
たしかに良い映画を見終わって映画館から出てくるような読後感のさわやかな作品である。この本に触発されて、筆者も白洲次郎に関する本を何冊か買ったので、いずれあらすじを紹介していく。<br>
<br>
北さんは「司亮一」というペンネームで、兵庫県三田市出身の官僚九鬼隆一、蘭学者川本幸民の伝記を書いているが、ペンネームからも司馬遼太郎を意識していることがうかがえる。<br>
<br>
この本も司馬遼太郎の作風を思わせる様に、あたかも見てきたように著述している。<br>
<br>
筆者の住む町の有名人で、同じ<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E3%83%99%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA">旧大洋ホエールズ</a>ファン、ストーリー性が高い人生を送った白洲次郎氏の伝記と言うこともあり、４００ページ弱の大作だが、つい引き込まれてしまい、あらすじが大変長くなってしまい<u>続きを読む</u>にまでかかってしまった。<br>
<br>
白洲次郎は強烈な人柄の人物なので、敵も味方も多く居たと思うが、この本ではもっぱら良い面だけが書かれている。その意味ではやや片手落ちの感もあるが、一度読んだら白洲次郎のファンになること請け合いだ。<br>
<br>
このあらすじを読んだら、ほとんどこの本を読んだような気になるかもしれないが、是非手にとって読んで欲しい本だ。<br>
<br>
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それでは、この本の目次に従ってあらすじを紹介する。筆者は良い本は目次を見れば分かると思っているが、その典型の様な良くできた目次だ。日本国憲法制定以降は<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92295.html#more">続きを読む</a>に記した。<br>
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<u><b>稀代の目利き</b></u><br>
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これは<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AD%A3%E5%AD%90">白洲正子</a>、つまり白洲次郎の妻のことだ。昭和を代表する目利き<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B1%B1%E4%BA%8C%E9%83%8E">青山二郎</a>や昭和を代表する評論家<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E7%A7%80%E9%9B%84_%28%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6%29">小林秀雄</a>、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E4%B8%8A%E5%BE%B9%E5%A4%AA%E9%83%8E">河上徹太郎</a>などと親しくつきあい、著述家、目利きとして白洲正子は成長していく。<br>
<br>
白洲正子は、プリンシプルを重んじる白洲次郎のことを「直情一徹の士（さむらい）」と表している。<br>
<br>
エピソードには事欠かない。<br>
<br>
白洲次郎はマッカーサーをしかりつけた日本人として有名だ。「戦争に負けたけれども奴隷になったわけではない」が次郎の口癖だったという。日本人離れした体躯と英国風のエレガンス・英語力を身につけていた次郎はＧＨＱ高官とも堂々とわたりあった。<br>
<br>
次郎は、うるさ方として音に聞こえた存在で、まず相手を威嚇して、その度量を図るという悪い癖があった。初対面の相手はそれだけで震え上がったという。青山二郎からは「メトロのライオン」（ＭＧＭ映画の冒頭の吼えるライオンのこと）というあだ名を付けられたほどだ。<br>
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<u><b>育ちのいい生粋の野蛮人</b></u><br>
<br>
白洲次郎は１９０２年生まれ。兵庫県三田藩で代々儒官をつとめた白洲家で生まれ、祖父白洲退蔵は家老職を勤めた。白洲次郎は母よしこ似だったという。<br>
<br>
父の白洲文平（ふみひら）にはなじめなかったが、芦屋の北の４万坪の屋敷に住み、何不自由ない少年時代を過ごした。家には美術館があり、雪舟や狩野派、土佐派の日本画、コロー、モネ、マティスといった洋画のコレクションがあったという。<br>
<br>
神戸一中時代には親から米国車を買って貰って、自動車運転を始めている。同級生の作家今日出海は、「育ちのいい生粋の野蛮人」と呼んでいる。<br>
<br>
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<u><b>ケンブリッジ大学クレア・カレッジ</b></u><br>
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旧制高校に行くだけの学力がなかった次郎を、父文平は「それならいっそのこと留学せえ」と、ケンブリッジ大学クレア・カレッジに送る。<br>
<br>
次郎は生涯を通じ「プリンシプルが大事だ」と口にしたが、これはケンブリッジの"Be gentleman"（紳士たれ）という教育が元になっている。ケンブリッジ時代に生涯の友、後のストラッフォード伯爵、通称ロビンと出会う。<br>
<br>
次郎への仕送りは１回で現在の金で３，０００万円ほどという高額で、留学時代はベントレーの３リッターとブガッティタイプ３５という超高級車２台を持っていたという信じられない生活をしている。<br>
<br>
ケンブリッジの仲間からは、「オイリーボーイズ」と呼ばれ、サーキットに入り浸ったり、大陸へのグランドツアー（卒業旅行）をロビンと二人で２週間行っている。<br>
<br>
孫の著述家白洲信哉氏の「白洲次郎の青春」は、このグランドツアーの旅程を現代のベントレーで巡った旅行記で、こちらも読み物として面白い。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E%E3%81%AE%E9%9D%92%E6%98%A5-%E7%99%BD%E6%B4%B2-%E4%BF%A1%E5%93%89/dp/4344013751%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4344013751"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41SWMMiqBNL._SL160_.jpg" alt="白洲次郎の青春" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E%E3%81%AE%E9%9D%92%E6%98%A5-%E7%99%BD%E6%B4%B2-%E4%BF%A1%E5%93%89/dp/4344013751%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4344013751">白洲次郎の青春</a><br />著者：白洲 信哉<br />販売元：幻冬舎<br />発売日：2007-08<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4344013751/" title="白洲次郎の青春">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
<br>
そんな次郎の元に昭和の金融恐慌で白洲商店が倒産したという知らせが届き、次郎は８年間の留学生活にピリオドを打ち帰国する。帰国してからは「ジャパン・アドバタイザー」という英字新聞で働いた。米国の女学校への留学帰りの樺山伯爵家の娘正子と出会い、一目惚れして結婚する。樺山家には<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E7%94%B0%E6%B8%85%E8%BC%9D">黒田清輝</a>の「湖畔」と「読書」が客間と食堂を飾っていたという。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/2/5/25877731.jpg" width="550" height="430" border="0" alt="25877731.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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次郎はセール・フレーザー商会を経て、３５歳で日本水産の取締役に就任する。<br>
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<u><b>近衛文麿と吉田茂</b></u><br>
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次郎はカンパクと呼ぶ<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%A1%9E%E6%96%87%E9%BA%BF">近衛文麿</a>と親しくなり、近衛に頼まれて長男近衛文隆の面倒を見た。近衛文隆はソ連軍にシベリアに抑留され、とうとう１９５６年にシベリアで亡くなる。次郎は「ソ連の野郎、絶対にゆるさねえ！」と叫んだという。<br>
<br>
正子の父樺山愛輔は、吉田茂の義理の父の明治の元老<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A7%E9%87%8E%E4%BC%B8%E9%A1%95">牧野伸顕</a>と同じ薩摩出身で親しかったことから、次郎も吉田と知遇を得る。<br>
<br>
昭和１０年当時、樺山愛輔、牧野伸顕、吉田茂は「ヨハンセングループ」（吉田反戦グループ）と呼ばれ、軍部から目を付けられていた。<br>
<br>
次郎は吉田や吉田の妻雪子にも可愛がられ、吉田の三女、和子の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E7%94%9F%E5%A4%AA%E8%B3%80%E5%90%89">麻生太賀吉</a>への縁組みをまとめ上げる。政治家麻生太郎氏の両親だ。<br>
<br>
吉田は戦争回避に尽力するが、流れは食い止められず日本は戦争に突入する。次郎は日本の敗戦を予測し、間違いなく食糧不足になるとの見込みのもとに、東京都鶴川村で５，０００坪の農家を買って移り住み農業を始める。これが鶴川にある武相荘だ。<br>
<br>
牛場友彦、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E5%B7%9D%E8%AD%B7%E8%B2%9E">細川護貞</a>などがこのころの次郎の友達だ。<br>
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吉田は近衛の依頼を受け、天皇に終戦の上申書を提出しようとしていたことから、軍部に逮捕され、昭和２０年４月に収監されるが、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E5%8D%97%E6%83%9F%E5%B9%BE">阿南惟幾</a>陸軍大臣（あなみこれちか）の口添えで不起訴となり釈放される。<br>
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<u><b>終戦連絡事務局</b></u><br>
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１９４５年（昭和２０年）、次郎が４３歳の時に日本はポツダム宣言を受諾した。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC">マッカーサー</a>が進駐してきて、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E5%90%88%E5%9B%BD%E8%BB%8D%E6%9C%80%E9%AB%98%E5%8F%B8%E4%BB%A4%E5%AE%98%E7%B7%8F%E5%8F%B8%E4%BB%A4%E9%83%A8">ＧＨＱ</a>を設立する。ＧＨＱは第一生命本社ビルを接収して事務所として使った。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/c/3/c3f78ed9.jpg" width="550" height="430" border="0" alt="c3f78ed9.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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当時６５歳だったマッカーサーの様々なエピソードが紹介されていて、面白い。マッカーサーは演出効果、アナウンスメント効果を常に考えて行動する名優だったという。天皇との写真の演出などはその最たる物だ。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/a/d/ad5b4a32.jpg" width="550" height="430" border="0" alt="ad5b4a32.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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正装の天皇と略服のマッカーサー。日本国民はこの写真を見て衝撃を受けたという。<br>
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出典：Wikipedia<br>
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次郎は近衛に対して吉田を外相として起用するよう進言する。吉田は外務省の部長以上を辞めさせ、次郎をＧＨＱとの折衝を担当する終戦連絡事務局参与として抜擢する。<br>
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ＧＨＱの窓口は民政局(Government Section)であり、局長はホイットニー准将、局次長はユダヤ人でハンサムガイの<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9">ケーディス</a>中佐だった。<br>
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北さんは宮澤喜一元首相にも取材しているが、「白洲さんはとにかくよく進駐軍に楯ついていましたよ」と語っていたという。<br>
<br>
英語の喧嘩はお手のもので、ホイットニーが「貴方は英語がお上手ですな」とお世辞を言ったら、「閣下の英語も、もっと練習したら上達しますよ」と切り返した話は有名だ。次郎のあだ名は"Mr. Why"とも"Sneaking eel"（岩の間に入り込むうなぎ）とも言われた。次郎の行動をよく示しているあだ名である。<br>
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<u><b>憤死</b></u><br>
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マッカーサーは近衛と会い、「近衛公は世界を知り、コスモポリタンで、年齢も若いのだから、自由主義者を集めて帝国憲法を改正するべきでしょう」と促す。近衛はこれに基づき、京大時代の恩師の佐々木惣一をヘッドとする憲法調査会を内大臣府に編成した。しかし戦犯容疑のある近衛を重用するマッカーサーへの批判がアメリカ国内で強まると、マッカーサーは近衛を切り捨てる。<br>
<br>
ＧＨＱは日本側案を一顧だにせず黙殺、ついには近衛を戦犯指名する。近衛は逮捕前日に親しい友人を夕食に招待したが、勘の鋭い次郎は招待を断る。予想通り近衛は青酸カリ服毒自殺を遂げる。<br>
<br>
その直後、次郎が天皇のクリスマスプレゼントをマッカーサーの部屋に届ける時に、マッカーサーが「その辺にでも置いておいてくれ」というと、次郎は「いやしくもかつて日本の統治者であった人からの贈り物を、その辺に置けとは何事ですかっ！」と叱りとばし、マッカーサーはあわてて謝り、新たにテーブルを用意させたという事件が起こる。<br>
<br>
次郎がマッカーサーをしかりつけた唯一の日本人と云われるゆえんだ。<br>
<br>
「見ていてくれましたか？カンパク、あの野郎に一矢報いてやりましたよ」、近衛を憤死させた義憤があったからこそ、絶対権力者に対して大胆にも声を荒げて怒ったのだ。<br>
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<u><b>"真珠の首飾り"ー憲法改正極秘プロジェクト</b></u><br>
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マッカーサーは絶対権力者として、欲しいままに日本を荒療治する。自分をフィリピンで破った<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E9%96%93%E9%9B%85%E6%99%B4">本間雅晴</a>中将に対しては４３の罪で戦犯として銃殺刑を科した。<br>
<br>
本間は、刑の執行の前に「私はバターンにおける一連の責任を取って殺される。私が知りたいのは、広島や長崎の無辜の市民の死はいったい誰の責任なのか、という事だ。それはマッカーサーなのか、トルーマンなのか」と語ったが、その声は無視される。<br>
<br>
ＧＨＱの民政局を実質支配していたケーディスは昭和２１年１月に公職追放を発表し、１年半ほどの間に２０万人の有力者が追放され、指導者を失った現場は大混乱した。<br>
<br>
近衛死後日本側で新憲法案を検討していたのは、国務大臣で法学者の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E7%83%9D%E6%B2%BB">松本烝治</a>ただひとりだったが、昭和２１年２月に憲法問題調査委員会試案が毎日新聞記者の西山柳造によりすっぱ抜かれ、毎日新聞の１面にスクープされたのだ。<br>
<br>
ちなみに西山記者が情報入手ソースを明かさなかったため、この世紀のスクープの真相は５０年近く不明だったが、死の直前の<a href="http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01252/contents/190.htm">１９９７年に西山氏は真相をあかしている</a>。<br>
<br>
日本側案は明治憲法を微調整したものだったので、毎日新聞スクープの２日後にマッカーサーはホイットニーに象徴天皇、戦争放棄、封建制廃止の３つの原則を柱とする憲法改正草案の作成を命じる。これがコードネーム"真珠の首飾り"の新憲法案作成プロジェクトだ。<br>
<br>
ＧＨＱが憲法を制定することは、そもそも国際法に違反する行為だった。国際法の基本であるハーグ条約には次のような規定がある。<br>
<br>
「国の権力が事実上占領者の手に移りたる上は、占領者は、絶対的の支障なき限り、占領地の現行法律を尊重して、なるべく公共の秩序及び生活を回復確保する為施し得べき一切の手段を尽くすべし」（ハーグ条約付属書規則第４３条）<br>
<br>
しかしソ連が日本の占領がアメリカ軍だけで行われていることに不審を抱き、ＧＨＱを監視する極東委員会が設置されることが決まったことが、マッカーサーに憲法改正案をつくらせる引き金となった。ソ連が口出しする前に先手必勝というわけだ。<br>
<br>
ホイットニーは<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9">ケーディス</a>にリンカーンの誕生日（２月１２日）までに憲法改正案を創るように指示する。ケーディスは民政局から２５名のメンバーを選び、いわゆるマッカーサー草案を期限前の２月１０日に完成させる。<br>
<br>
２５人のメンバーの構成は、陸軍将校１１名、海軍士官４名、軍属４名、秘書を含む女性６名だった。弁護士資格を持つものこそ３名いたが、憲法の専門家はゼロだった。<br>
<br>
マッカーサー草案は予定通り２月１３日に吉田外相、松本烝治国務大臣、次郎、外務省嘱託長谷川元吉にホイットニー、ケーディスらから伝えられた。天皇象徴制、一院制が骨子だ。当時ＧＨＱ民政局には共産主義者が多かったといわれているが、それを反映した土地国有化条項も織り込まれていた。<br>
<br>
日本側がマッカーサー草案を見ている間、ホイットニーらは席を外す。戻ってきた時に次郎に言った言葉が"We have been enjoying your atomic sunshine"だった。次郎は憤慨し、それを聞いた吉田が、ＧＨＱなんて"Go Home Quickly"だと怒る。<br>
<br>
<br>
<u><b>ジープウェイ・レター</b></u><br>
<br>
次郎は、マッカーサー案は日本の固有の事情を顧みない"Airway letter"（空路）であり、日本側の案は曲がりくねった山道を行く"Jeepway letter"で、日本の伝統と国情に即したものだと反論したが、全く功を奏さなかった。<br>
<br>
次郎がホイットニーと交渉するが、４８時間以内に回答しないとＧＨＱ側でマッカーサー案を発表し総選挙の争点にするとおどされる。<br>
<br>
幣原首相がマッカーサーと会談し、天皇に関する規定や戦力不保持といった基本原則以外は修正を加えても良いとの一応の言質を取り付け、回答期限の２月２２日に天皇に上奏し了承を得た。<br>
<br>
２月２６日の閣議にマッカーサー案の外務省訳が閣僚に配布され、３月４日を期限としてマッカーサー案を土台にして日本案を作る作業にかかることが決定される。<br>
<br>
ソ連が動き、極東委員会が活動を開始したので、マッカーサーは早急に憲法改正案をつくる必要が出てくる。<br>
<br>
<br>
<u><b>「今に見ていろ」ト云フ気持抑ヘ切レス</b></u><br>
<br>
３月４日に法制局の佐藤達夫部長、松本烝治、次郎と外務省の担当者他でＧＨＱのホイットニー以下と３０時間におよぶマラソン翻訳会議を開始する。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%B3">ベアテ・シロタ</a>というロシア系ユダヤ人で日本に１０年間滞在して日本語が堪能なメンバーが通訳として加わる。<br>
<br>
彼女が加わったことで、女性の権利を保障する日本国憲法第２４条などが織り込まれた。<br>
<br>
ベースとなるのは３月２日案と呼ばれる松本案だった。マッカーサー案から大幅に修正されていることがわかり、ケーディスと松本の激論が始まったが松本は途中で官邸に戻るとして退席し、次郎と佐藤、外務省スタッフだけが残って交渉を続ける。<br>
<br>
結局修正が認められたのは一院政と土地所有くらいで、松本修正案はほとんど徒労に終わった。<br>
<br>
ソ連の呼びかけで極東委員会が３月７日にワシントンで開催されることが決まったので、ケーディスは３月５日までにファイナルドラフトをつくると宣言する。次郎は松本を呼ぶが、松本は病気を口実に拒否し、次郎と佐藤がケーディス、シロタ他と徹夜で外務省訳をもとに３月５日朝までにドラフトを作成する。<br>
<br>
次郎はそれまで何度も官邸に途中報告し、できあがった英文の「憲法改正草稿要項」を官邸に持ち込み、３月５日午後４時半からの閣議にかける。松本は引き延ばしを主張するが、幣原首相は涙ぐみ「もう一日でも延びたら大変なことになる」として受諾を決意する。<br>
<br>
その後皇居に幣原と松本が参内、「敗北しました」と天皇に閣議決定を報告する。天皇は皇室典範の天皇の留保権と、<a href="http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?dtype=2&p=%C6%B2%BE%E5%B2%DA%C2%B2">堂上華族</a>を残せないかと２点につき要望を述べられるが、そのままになった。<br>
<br>
翌３月６日に「日本政府による憲法改正案」として世間に公表される。完全な「出来レース」だ。極東委員会はこれが日本人によるものでないことを見抜いたが、マッカーサーは押し切る。<br>
<br>
大日本国憲法の改正だったので、枢密院可決を経て、帝国議会で承認、貴族院でも可決され、昭和２１年１１月３日日本国憲法は公布され、翌２２年５月３日に施行された。<br>
<br>
ＧＨＱは憲法案成立直後に松本烝治を公職追放した。次郎は「監禁して強姦されたらアイノコが生まれたイ！」と言っていたそうだ。<br>
<br>
次郎が汚れ役になってＧＨＱの矢面に立ったおかげで、吉田茂は憲法案成立の数ヶ月後に首相になれたと指摘する歴史家もいる。<br>
<br>
屈辱を堪え忍んだ次郎だが、近々紹介する自著の「プリンシプルのない日本」の中で「戦争放棄の条項などプリンシプルは実に立派なので、押しつけられようが、そうでなかろうが、いいものはいいと率直に受け入れるべきではないだろうか」と冷静な意見を言っているのは注目に値すると北さんは指摘する。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E6%97%A5%E6%9C%AC-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%99%BD%E6%B4%B2-%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4101288712%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101288712"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51SN9K10FRL._SL160_.jpg" alt="プリンシプルのない日本 (新潮文庫)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E6%97%A5%E6%9C%AC-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%99%BD%E6%B4%B2-%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4101288712%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101288712">プリンシプルのない日本 (新潮文庫)</a><br />著者：白洲 次郎<br />販売元：新潮社<br />発売日：2006-05<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4101288712/" title="プリンシプルのない日本 (新潮文庫)">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
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<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92472.html">
<title>社員監視時代　名簿屋ビジネスまで紹介されている</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92472.html</link>
<description>９月９日にこのブログの訪問者が一挙に６００人を超えた。

「無税入門」のあらすじをアップしたところだったので、刺激的なタイトルに惹かれた人が多いのかと思ったら、まぐまぐの円高に関するニュースで、榊原英資さんの「強い円は日本の国益」がリンクとして紹介されて...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-09-15T13:04:34+09:00</dc:date>
<dc:subject>ノンフィクション</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[９月９日にこのブログの訪問者が一挙に６００人を超えた。<br>
<br>
「無税入門」のあらすじをアップしたところだったので、刺激的なタイトルに惹かれた人が多いのかと思ったら、<a href="http://news.mag2.com/archive/20090909100000">まぐまぐの円高に関するニュース</a>で、榊原英資さんの<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92294.html">「強い円は日本の国益」</a>がリンクとして紹介されていたからだった。<br>
<br>
本日民主党政権の閣僚名簿が発表される。はたして榊原英資さんが何らかの形で内閣入りするのか注目されるところだ。<br>
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ところで自宅に昨晩夜遅く電話が掛かってきた。こちらの名前も知っているし不動産の売り込みだという。<br>
<br>
どうやってこちらの名前と電話番号を知ったのかと聞くと、「いやぁー、エリートビジネスマン名簿というのがあるんですよ。」ということだ。<br>
<br>
”エリートビジネスマン　名簿”で検索すると、この本で紹介されているイアラという会社が表示された。<br>
<br>
今回自動車保険の見積もり依頼をしたので、どこかに出した個人情報がこの会社のデータベースに登録されたようだ。この会社は名簿屋としては最大手で、なんと<a href="http://www.era-jp.com/index.html">自社のホームページ</a>に「個人情報保護法はやわかり」というパンフレットまで掲載しており、消費者から問い合わせあれば削除などに必ず応じると明言している。<br>
<br>
一度電話してまずは開示請求。次に削除、利用停止を申し入れてみる。<br>
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ちなみに近々改訂される見込みの経産省の個人情報保護法ガイドラインでは、消費者から開示請求があった場合、”個人情報の取得元又は取得方法（取得源の種類等）を、可能な限り具体的に明記し、本人からの求めに一層対応していくことが望ましい”と規定されている。<br>
<br>
ただ現実問題、名簿屋が情報ソースを明かすかどうかは疑問ではあるが、具体的な会社名ではなくとも取得ソースの業種等がわかれば、推測がつく場合もあるので、政権交代早々に経産省ガイドラインを改訂して欲しいところだ。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E5%93%A1%E7%9B%A3%E8%A6%96%E6%99%82%E4%BB%A3-%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%B0%8F%E6%9E%97-%E9%9B%85%E4%B8%80/dp/4334933602%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4334933602"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/513MDDAQ79L._SL160_.jpg" alt="社員監視時代 (ペーパーバックス)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E5%93%A1%E7%9B%A3%E8%A6%96%E6%99%82%E4%BB%A3-%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%B0%8F%E6%9E%97-%E9%9B%85%E4%B8%80/dp/4334933602%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4334933602">社員監視時代 (ペーパーバックス)</a><br />著者：小林 雅一<br />販売元：光文社<br />発売日：2005-06-24<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/3.5.gif" width="64" height="12" alt="3.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4334933602/" title="社員監視時代 (ペーパーバックス)">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
<br>
社員監視時代というタイトルだったので、学生時代に読んだ<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB">ジョージ・オーウェル</a>の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_%28%E5%B0%8F%E8%AA%AC%29">１９８４年</a>を思い出したが、実は情報セキュリティの本だった。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/1984%E5%B9%B4-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-NV-8-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB/dp/4150400083%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4150400083"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51SG02MCW0L._SL160_.jpg" alt="1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/1984%E5%B9%B4-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-NV-8-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB/dp/4150400083%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4150400083">1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)</a><br />著者：ジョージ・オーウェル<br />販売元：早川書房<br />発売日：1972-02<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4150400083/" title="1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
<br>
いきなり個人情報漏洩事件の話から始まり、ソフトバンクＢＢが導入した監視ソフト<a href="http://www.seer.jp/campaign/visualize.html">Seer Inner</a>が紹介される。<br>
<br>
このSeer Innerとは、筆者も導入したことがある<a href="http://www.seerinsight.co.jp/">Seer Insight社</a>の、コンピューター端末のリアルタイム監視ソフトだ。<br>
<br>
こんな具合に利用者の端末の操作画面が表示され、誰がどういう作業をしているのか画面がリアルタイムで監視できる。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/2/1/2181e140.jpg" width="415" height="288" border="0" alt="2181e140.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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その社員のパソコン画面だけ大きく表示する機能もあるので、社員がパソコンでトランプゲームなどをしていると、管理者にすぐわかってしまう。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/8/4/84deb68c.jpg" width="415" height="288" border="0" alt="84deb68c.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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写真出典：Seer Innerサイト<br>
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ソフトバンクＢＢは、このSeer Innerを導入するとともに、オペレーションルームの厳しい入退室管理に加え、ビデオカメラでの監視も実施している。<br>
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同社のＳＯＣ(Security Operation Center)では、常時十数名の社員が２４時間・３６５日監視にあたっており、社員・アルバイトも含めた１５，０００台のパソコンを監視している。<br>
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リアルタイム監視といっても、網の目をくぐり抜けて不正を行う社員もいるかもしれないが、常時監視していると社員に告げることによって、過去起こったような個人情報漏洩持ち出し事件は防げると関係者は断言している。<br>
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Seer Innerの他にも<a href="http://www.bbsec.co.jp/products/all_watcher.html">All Watcher</a>や<a href="http://www.motex.co.jp/">LanScopeCat</a>というログを、システマティックにすべて収集するソフトも紹介されている。<br>
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フォレンジック(Forensic)という聞き慣れない言葉があるが、犯罪科学という意味で、これらソフトはForensicソリューションと呼ばれている。<br>
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<u><b>オフィスの生産性向上にも役立つ</b></u><br>
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社員の監視というとネガティブなイメージがあるが、マイクロソフトが提供しているＩＰＡ(Individual Productivity Assessment)と呼ばれるサービスは、ホワイトカラーの生産性改善を目指したものだ。<br>
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それ自体はあまり儲からないということなので、現在もマイクロソフトがＩＰＡサービスを提供しているかどうかわからないが、この本でも紹介されている<a href="http://www.microsoft.com/japan/showcase/toyorubber2.mspx">東洋タイヤのケース</a>がマイクロソフトジャパンのホームページに紹介されている。<br>
<br>
エンジニアの仕事ぶりを２週間程度カメラで記録し、それを分析して<a href="http://www.microsoft.com/japan/showcase/images/bs519_zu3.gif">生産性改善点をレポート</a>するというサービスだ。たとえばエクセルのコピーアンドペーストの使い方や、ショートカットの活用等で、生産性がアップする。<br>
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<u><b>最大の抵抗勢力はシステム管理者！？</b></u><br>
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この本では情報セキュリティ導入の裏話も紹介していて参考になる。監視ソフト導入の最大の抵抗勢力はシステム管理者だという。<br>
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アクセスログは証拠として調査される可能性があるが、従来はシステム管理者は都合の悪いログは削除していたのだと。<br>
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にわかには信じがたい話だが、ありうる話なのかもしれない。<br>
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<u><b>社員監視システムは「砂上の楼閣」</b></u><br>
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この本で参考になったのが、リアルタイム社員監視システムとかは、見た目には派手で、社員に与える不正抑止効果もあるが、LANの内部を暗号化しないと、監視している画面から情報が漏れ、セキュリティホールとなって、情報漏洩のリスクが増えるという指摘だ。<br>
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だからセキュリティは順番が大事で、まずＬＡＮに流れるデータを暗号化するのが大前提だと。<br>
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ＬＡＮの中身を暗号化するソフトはフリーソフトもあるが、製品として提供しているメーカーは少ない。セキュリティ業界にとっては、ＬＡＮの内部を暗号化するというのは商売にならない。<br>
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だからクライアント企業に教えず、内部情報の暗号化なしに監視ソフトを入れる「砂上の楼閣」が増えているのだと。<br>
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なるほどと思う。<br>
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情報がすべて暗号化されていれば、万が一漏洩しても本人への連絡も、監督官庁への報告も不要だ。非常に役立つ指摘である。<br>
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<u><b>個人情報名簿業者の実態</b></u><br>
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もう一つ参考になったのが、個人情報を売買する名簿業者への取材だ。<br>
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この本では名簿業者大手の<a href="http://www.era-jp.com/">イアラ・コーポレーション</a>社長にインタビューしている。<br>
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いままで名簿業者とはどういう会社か実態がわからなかったが、この本で紹介されているイアラ・コーポレーションは<a href="http://www.era-jp.com/index.html">ホームページ</a>もあり、２００５年の個人情報保護法施行以降も事業を続けている。<br>
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まさに個人情報保護法に従った適法な名簿販売業をやっており、いわゆるオプトアウト方式で、削除しろと言われたら削除するというやり方で、個人情報を販売している。<br>
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同窓会や各種団体の会員名簿など<a href="http://www.era-jp.com/compile.html">リストとして販売</a>しているものの紹介と、５，０００万件のデータから<a href="http://www.era-jp.com/database.html">希望のターゲットを絞ってリストアップ</a>するサービスがある。<br>
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イアラは元々はブレーンという会社で、ダイレクトメールなどのダイレクトマーケティングの会社だったが、ダイレクトマーケティング部門は日立グループに販売して、<a href="http://www.hi-brain.co.jp/">日立ブレーン</a>という会社になり、リスト部門だけが残っているものだ。<br>
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イアラ社長の話で印象に残ったのが、名簿業者が販売しているデータはどれも「名前、住所、電話番号」だけだという。<br>
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つまり元データは電話帳等なので、それだけではどんな意味のある個人情報かわからないが、イアラの保有する大量のデータから名寄せして、条件にあった人をリストアップしてデータベースとして販売しているので、たとえば高額納税者リストとか、意味のあるデータとして売れるのだという。<br>
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この本は２００５年発刊だが、２００７年３月の経産省の最新のガイドラインでも、名前、住所、電話番号のみの名簿は電話帳と同じ扱いとなる。名簿業者のビジネスは、依然として適法なのである。<br>
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個人情報漏洩の唯一完全な対策は、個人情報を持たないことだと言われているが、特に利用価値のない住所と電話番号は、保有せずに削除して、必要な時に都度個人から取得するというのが、有効な個人情報セキュリティ対策となってくるだろう。<br>
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<u><b>「１９８４年」現代版</b></u><br>
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最後にジョージ・オーウェルの「１９８４年」の現代版ショートストーリーもある。<br>
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著者の小林雅一さんは、大学を卒業して某大手電機メーカーに入社したそうだが、昼の１２時ちょっと前に同期みんなで、社員食堂に行ったら、だれも皿を取ろうとしない。<br>
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みんな白線の向こうで待機しているのだ。１２時のブザーが鳴って初めて、みんな動き始めたと。<br>
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これを聞いて、筆者は思い当たる会社がある。筆者もたぶんその会社と思われる会社の社員食堂に行って、全く同じ体験をしたからだ。<br>
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最後に本当の監視も出てきて、なかなか面白く読める本だった。<br>
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情報セキュリティに興味のある人に役に立つ、おすすめできる本である。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92281.html">
<title>無税入門　気になるタイトルなので読んでみた</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92281.html</link>
<description>「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう著者：只野 範男販売元：飛鳥新社発売日：2007-10おすすめ度：

紹介記事だったか（朝日新聞？）、売上ランキングだったかで見て、気になるタイトルなので読んでみた。

こんな本を出すと当然税務署に目を付けられるので...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-09-09T12:59:36+09:00</dc:date>
<dc:subject>趣味・生活に役立つ情報</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E7%84%A1%E7%A8%8E%E3%80%8D%E5%85%A5%E9%96%80%E2%80%95%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%84%A1%E7%A8%8E%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%80%8D%E3%82%92%E5%AE%8C%E5%85%A8%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86-%E5%8F%AA%E9%87%8E-%E7%AF%84%E7%94%B7/dp/4870318237%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4870318237"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Zb6YyYeKL._SL160_.jpg" alt="「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E7%84%A1%E7%A8%8E%E3%80%8D%E5%85%A5%E9%96%80%E2%80%95%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%84%A1%E7%A8%8E%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%80%8D%E3%82%92%E5%AE%8C%E5%85%A8%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86-%E5%8F%AA%E9%87%8E-%E7%AF%84%E7%94%B7/dp/4870318237%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4870318237">「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう</a><br />著者：只野 範男<br />販売元：飛鳥新社<br />発売日：2007-10<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/3.0.gif" width="64" height="12" alt="3.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4870318237/" title="「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう"></a><br clear="all" /><br>
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紹介記事だったか（朝日新聞？）、売上ランキングだったかで見て、気になるタイトルなので読んでみた。<br>
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こんな本を出すと当然税務署に目を付けられるのでペンネームではないかと思うが、著者は只野範男（略してタダノリ？）さんとなっている。<br>
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３７年間も税金（所得税・住民税）を払わないで、教育など国や地方自治体の様々なサービスを受けている人がいるというのは腹が立つ話だが、働いている人の２５％は所得税・住民税ゼロだという。<br>
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年収３２５万円以下の子ども２人のサラリーマン世帯、年収２３５万円以下の６５歳以上の夫婦世帯、１１４万円以下の独身者は所得税がかからないという。勤労者の２５％がこのカテゴリーに当てはまる。<br>
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日本の課税最低額が低すぎることは、今までもしばしば指摘されている。３２５万円といえば、今のドル＝９０円なら３６，０００ドルになる。<br>
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アメリカではZIP CODE（郵便番号）ごとの<a href="http://www.city-data.com/zips/15234.html">地域情報データベースを提供するサービス</a>があり、その地域での平均給与などもわかる。<br>
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たとえば筆者が最初の駐在のときに住んでいたピッツバーグのマウント・レバノンという準高級住宅地と、オフィスのあったダウンタウン（中心街）の平均収入分布は次の通りだ。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/7/3/735735ea.png" width="240" height="150" border="0" alt="735735ea.png" hspace="5" class="pict" align="left"  /><img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/6/c/6c96d2a5.png" width="240" height="150" border="0" alt="6c96d2a5.png" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：<a href="http://www.city-data.com/zips/15234.html">http://www.city-data.com/zips/15234.html</a><br>
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マウント・レバノンの平均年収は４６，０００ドルなので、３６，０００ドルだとやや低い部類となるが、４割程度の住民が３６，０００ドル以下だろう。３６，０００ドルというと悪くない年収で、アメリカの課税最低年収は低いので当然税金を払っている。<br>
<br>
ピッツバーグのダウンタウンの年収となると、平均は１６，３００ドルで７割程度が３６，０００ドル以下だ。住民も黒人と若い年代が圧倒的で、日本の課税最低標準では大半が無税となってしまう。<br>
<br>
余談になるが、この<a href="http://www.city-data.com/zips/15234.html">地域情報データベースサービス</a>では、出身国別や人種別のデータが非常に充実している。やはり自分が住むとなると、その地域の雰囲気に関心が高いのは当然で、たとえばマウント・レバノンとダウンタウンを比較すると、同じピッツバーグでも人種構成に大きな差があることがわかる。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/7/3/73203603.png" width="250" height="250" border="0" alt="73203603.png" hspace="5" class="pict" align="left"  /><img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/4/2/42351293.png" width="250" height="250" border="0" alt="42351293.png" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：<a href="http://www.city-data.com/zips/15234.html">http://www.city-data.com/zips/15234.html</a><br>
<br>
この辺りの事情は、以前紹介した筆者の先輩の<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/cat_50011302.html">小林由美さんの「超・格差社会　アメリカの真実」</a>に詳しい。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E7%84%A1%E7%A8%8E%E3%80%8D%E5%85%A5%E9%96%80%E2%80%95%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%84%A1%E7%A8%8E%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%80%8D%E3%82%92%E5%AE%8C%E5%85%A8%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86-%E5%8F%AA%E9%87%8E-%E7%AF%84%E7%94%B7/dp/4870318237%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4870318237">「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう</a><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4870318237/" title="「無税」入門"></a>はアマゾンのなか見！検索に対応しているので、目次を見ると大体の内容がわかると思う。<br>
<br>
またアマゾンのクチコミで、読んだ人の多くがこの本につきコメントしているので、それも参考になると思う。<br>
<br>
著者は年収約５００万円の神戸市在住の５９歳のサラリーマンで、副業としてイラストレーターをやっている。<br>
<br>
いわゆる売れないイラストレーターではあるが、一人前のイラストレーターに変わりはない。<br>
<br>
そしてイラストレーター業を自営業として、税務署に「開業届け」を出し、年間３０万円程度ある収入から自営業に掛かった様々な経費や家事関係費＊を引くと赤字となるので、自営業の赤字と約５００万円の給与所得と一緒に確定申告すると、給与やイラストレーター報酬から源泉徴収された税金が還付されるのだという。<br>
<br>
＊家事関係費：自宅を営業用に使っている場合の家庭用と事業用の経費が一体となって支出された経費のこと。自宅の家賃や光熱費、電話代、車の燃料代、固定資産税、火災保険料などの３－４割を事業用の経費として申告するのだと著者は言う。<br>
<br>
イラストレーターの報酬が少ないからといって雑所得（２０万円まで申告不要）としては損益通算ができない。<br>
<br>
給与所得と損益通算ができるのは、１．不動産所得、２．事業所得、３．譲渡所得、４．山林所得の４種類に限られているからだ。だから、あくまで事業所得として申告するのがミソだという。<br>
<br>
著者がこの本を書いた理由は、本が売れて印税が入ってくればうれしいからで、他の無税の人に「無税入門」の発表で、先を越されたくないというのが本音だという。<br>
<br>
要は副業をつくって、それを個人事業として開業届けを出し、確定申告して給与所得に対する所得税と住民税を減らせというのが、著者の主張である。<br>
<br>
アマゾンのクチコミにも同じ意見が多いが、こんなループホールを税務署が野放しにするはずがないと思う。<br>
<br>
いずれ実体を伴わない似非自営業者は税務否認されることになるだろう。<br>
<br>
年収３０万円のイラストレーター業で、９０万円の経費があり、６０万円の赤字というのは、どう見ても税金を減らすための方便にしか見えないので、いずれ税務署が網を掛けてくるのではないかと思う。<br>
<br>
実体がないのに無理に個人事業にこじつけると税務署に目を付けられ、それが勤務先にも知れるリスクを考えると、５９歳の定年間近なサラリーマンはともかく、普通のサラリーマンにはとても負えないリスクだと思う。<br>
<br>
本の主張が、煎じ詰めればサラリーマンは自営業兼任となれというだけのことなので、税制の基礎を簡単におさらいする部分を付け足したり、<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/cat_50011800.html">橘玲</a>、<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51120689.html">野口悠紀雄</a>、<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/27625210.html">森永卓郎</a>の節税術をけなす部分もあったりで紙幅を使っているが、あまり内容はない。<br>
<br>
本の帯には”税金払うの、もう、やめませんか？”とか、”全国５０００万サラリーマンに贈る「無税のススメ！」”とか、”税金ゼロこそ、手間をコストのかからない、強力な生活防衛術の１つだ”とかいった挑発的なセールスキャッチが書いてあるが、決して真に受けないほうが良いと思う。<br>
<br>
この本の挑発的なタイトルに惑わされず、あくまで実体として自営業と言えるほど副業での収入があれば税務署に開業届けを出して正々堂々と申告したら良いというのが筆者の結論だ。<br>
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<br>
追記：<br>
<br>
「無税入門」があまりに単純な、サラリーマンも副業をつくり自営業者として開業届けを出して費用を計上しろというものだったので、他の本も読んでみた。<br>
<br>
この分野でのベストセラーは次の本だ。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%92%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%A6-%E7%94%B3%E5%91%8A%E3%81%A8%E7%AF%80%E7%A8%8E%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E6%95%99%E3%82%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82-%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%BF-%E3%82%8A%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%98/dp/4534040016%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4534040016"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51F2krUKdSL._SL160_.jpg" alt="フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%92%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%A6-%E7%94%B3%E5%91%8A%E3%81%A8%E7%AF%80%E7%A8%8E%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E6%95%99%E3%82%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82-%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%BF-%E3%82%8A%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%98/dp/4534040016%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4534040016">フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。</a><br />著者：きたみ りゅうじ<br />販売元：日本実業出版社<br />発売日：2005-12-08<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/5.0.gif" width="64" height="12" alt="5.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4534040016/" title="フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
きたみりゅうじさんという元ＳＥでイラストレーターの人が、税理士にいろいろ質問するという企画のものだ。きたみりゅうじさんは<a href="http://www.kitajirushi.jp/">「キタ印工房」</a>というサイトも運営している。<br>
<br>
内容は税法の変更にあわせて適宜アップデートされているという。サラリーマンにはあまり参考にならないかもしれないが、グレーな部分も含めて、単刀直入な質問もあり、面白い。<br>
<br>
次に元国税調査官の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9D%91%E5%A4%A7%E6%AC%A1%E9%83%8E">大村大次郎</a>さんという人が、やたら刺激的なタイトルの本を出している。税務署を勤め上げた人は、退職後税理士として働けるが、国税局（？）に１０年間勤務しただけで、このような裏技を紹介する本をやたら出しているのはやりすぎという感じがする。<br>
<br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%A8%8E%E9%87%91%E3%81%AF%E6%89%95%E3%81%86%E3%81%AA-%E5%A4%A7%E6%9D%91-%E5%A4%A7%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4575299340%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4575299340"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WR2D4K6JL._SL160_.jpg" alt="その税金は払うな!" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%A8%8E%E9%87%91%E3%81%AF%E6%89%95%E3%81%86%E3%81%AA-%E5%A4%A7%E6%9D%91-%E5%A4%A7%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4575299340%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4575299340">その税金は払うな!</a><br />著者：大村 大次郎<br />販売元：双葉社<br />発売日：2006-11<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4575299340/" title="その税金は払うな!">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
<br>
<a href="http://blog.goo.ne.jp/oomuraoo/">大村さんはブログ</a>もあるが、ほとんど更新されていないようだ。<br>
<br>
ホントかどうかわからないが、年収５、０００万円までの開業医は約７０％の経費が認められるとか、開業医が優遇されているのは日本医師会という強力な圧力団体があるからだとか、言い放題である。<br>
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かなりあぶない本である。税金が安くなるなどといった本はタイトルだけでも売れることもあり、玉石混交なのではないかという気がする。<br>
<br>
もし実際に個人事業を開業するなら、図書館に行けばいくらでも同じようなマニュアル本がだされているが、参考までに最新刊が図書館にあったので、読んでみた。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%82%88%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E5%80%8B%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A7%8B%E3%82%81%E6%96%B9-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E5%85%8B%E4%BF%8A/dp/4791613783%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4791613783"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51cFh-PkrWL._SL160_.jpg" alt="一番よくわかる個人事業の始め方" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%82%88%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E5%80%8B%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A7%8B%E3%82%81%E6%96%B9-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E5%85%8B%E4%BF%8A/dp/4791613783%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4791613783">一番よくわかる個人事業の始め方</a><br />著者：鈴木 克俊<br />販売元：西東社<br />発売日：2008-11<br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4791613783/" title="一番よくわかる個人事業の始め方">クチコミを見る</a><br clear="all" /><br>
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退職後個人事業を始める人を主な対象にした本で、税務署等への届出や税法・簿記の基礎知識、日本政策金融公庫などからの資金の調達法などが詳しく説明されている。<br>
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興味のある人は確定申告や税法関係の本はたくさん図書館にあるので、図書館でチェックされることをおすすめする。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92373.html">
<title>日本は没落する　鳩山内閣入りするか？元財務官　榊原英資氏の日本版「フラット化する世界」</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92373.html</link>
<description>日本は没落する

＋＋＋今回のあらすじは長いです＋＋＋

「ミスター円」と呼ばれた元大蔵省財務官で、現早稲田大学大学院教授、インド経済研究所所長の榊原英資氏の戦略なき日本への警鐘。

民主党政権となり、榊原さんも鳩山政権に加わる可能性が高いと思う。

榊...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-09-04T12:34:22+09:00</dc:date>
<dc:subject>ビジネス</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=4023302708%26tag=atamanisutto-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/4023302708%253FSubscriptionId=15JBHWP7TH9QYT1RMHG2"><img border="0" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51AO0AkaqEL._SL160_.jpg" align="left" style="margin-right:5px;" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=4023302708%26tag=atamanisutto-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/4023302708%253FSubscriptionId=15JBHWP7TH9QYT1RMHG2">日本は没落する</a><br clear="all" /><br>
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＋＋＋今回のあらすじは長いです＋＋＋<br>
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「ミスター円」と呼ばれた元大蔵省<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E5%8B%99%E5%AE%98_%28%E6%97%A5%E6%9C%AC%29">財務官</a>で、現早稲田大学大学院教授、<a href="http://www.iies-japan.com/iies_j/index.html">インド経済研究所</a>所長の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A6%8A%E5%8E%9F%E8%8B%B1%E8%B3%87">榊原英資</a>氏の戦略なき日本への警鐘。<br>
<br>
民主党政権となり、榊原さんも鳩山政権に加わる可能性が高いと思う。<br>
<br>
榊原さんは<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89">インド</a>のＩＴ企業<a href="http://www.wipro.com/japanese/">ウィプロ</a>の社外取締役なので<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/50977777.html">「フラット化する世界」</a>で取り上げられたインドの躍進の現状をファーストハンドベースでレポートしており参考になる。<br>
<br>
実は筆者はピッツバーグ駐在の時に、榊原さんをお招きする機会があったが、直前に日本に帰国してしまい、お会いできず残念だった。<br>
<br>
榊原さんはミシガン大学で博士号を取得する前に、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0%E5%A4%A7%E5%AD%A6">ピッツバーグ大学</a>で学んでいたので、恩師にお願いしてピッツバーグ日米協会の年次バンケットでスピーチしてもらう事になっていたのだ。<br>
<br>
榊原さんは大変多忙だと思うが、「恩師の頼みとあれば喜んで」ということで、ピッツバーグでのスピーチを二つ返事で快諾してくれたのだった。<br>
<br>
榊原さんは、現在は数百年に一度の大転換期で、２０世紀の終わりから「ポスト産業資本主義」の時代となり、今や世界中で余っているお金が有利な運用先を求めて追いかける時代であると語る。<br>
<br>
この時代に重要なものは、技術、知識、情報の３つであり、それらすべてを下支えするのが教育であると。まさに<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/50977777.html">「フラット化する世界」</a>でトム・フリードマンがアメリカに対して訴えていたことと同じだ。<br>
<br>
明治時代の日本は富国強兵という国家戦略を掲げ、工業化と教育に注力した。しかし現在の日本はこれからの時代をどう生き抜くかの国家としての戦略性もなければ教育の水準も落ち、国民一人一人の意欲も大きく低下していると指摘する。<br>
<br>
このブログでもしばしば引用しているゴールドマン・サックスの２０５０年までの予測チャートは、インド人女性社員のルーパ・プルショサーマンが書いた<a href="http://www2.goldmansachs.com/ideas/brics/brics-dream.html">ＢＲＩＣＳレポート</a>に紹介されているもので、榊原さんも彼女の予測が実現するだろうと語る。<br>
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<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/3/5/353b1783.JPG" width="550" height="430" border="0" alt="353b1783.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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日本の累積債務は８００兆円以上にもなり、毎年２０兆円ずつ増えている。危機的な状況なのに、政治家も国民も事実を直視しようとしない。<br>
<br>
早急に新しい時代に即した戦略を打ち出し、新しいパラダイムを確立しなければならない。そして、そのキーワードは「新しい学問のすすめ」となると榊原さんは語る。「学問のすすめ」は、<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/50973202.html">梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」</a>の提言を思い起こさせる。<br>
<br>
<br>
この本は次の様な構成となっている。<br>
<br>
<b>序章　　ポスト産業資本主義の時代<br>
第１章　ニホン株式会社が没落する日<br>
第２章　激変する世界市場、取り残された日本<br>
第３章　大衆迎合主義がこの国を滅ぼす<br>
第４章　「公」（パブリック）の崩壊<br>
第５章　「教育改革」亡国論<br>
第６章　金融・年金問題の深層<br>
第７章　日本の進むべき道　真の抜本改革を！</b><br>
<br>
<br>
それぞれの章について印象に残った点を紹介する。<br>
<br>
<u><b>第１章　ニホン株式会社が没落する日</b></u><br>
<br>
榊原さんは大蔵省という金融の世界に身を置いた人間ながら、「金融立国」という考え方は間違いであり、やはり国として力をいれるべきは技術開発であると語る。明治維新後の日本の発展を支えたのも工業化であり、アメリカが復活したのもＩＴ技術で世界をリードしたことが理由だ。<br>
<br>
金融ではアメリカの強さが際だっている。投資の世界では情報が重要で、たとえばゴールドマン・サックスはボードメンバーに各国の経済界の名士を加えている。日本なら元ソニーの出井さんや、京セラの稲盛さんがゴールドマンのアドバイザリーメンバーだという。<br>
<br>
技術、知識、情報にお金がついてくるという認識を持たない限り、日本がアメリカに伍していくのは難しいと語る。<br>
<br>
明治以降欧米の技術を導入して日本を発展させてきた原動力は技術者だが、技術者の地位が下がってきていると榊原さんは指摘する。<br>
<br>
大阪大学の調査では某国立大学の文系と理系の卒業者の生涯賃金は、理系が５，０００万円少ないという結果が出ていると言う。工学部志望者は９０年代から減り始め、９２年の６０万人から２００５年には半分の３０万人、さらに２００７年では２７万人となっている。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/6/1/614aec29.JPG" width="550" height="430" border="0" alt="614aec29.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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出典：<a href="http://www.h4.dion.ne.jp/~jssf/text/doukousp/pdf/200612/0612_4249.pdf">豊田政男大阪大学工学部長の論文</a><br>
<br>
このままだと製造業に於ける高度な技術教育を受けた人材で韓国、中国、インドに遅れをとることは避けられない。ＯＥＣＤの最近の調査によると、研究開発費でも米国の３，３００億ドルに対し、日本は１，３００億ドルで、中国の１，３６０億ドルに初めて抜かれている。<br>
<br>
これからは一人の天才が１０万人を養う時代だと<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E5%81%A5%E7%86%99">サムスンの李健煕会長</a>は言っているそうだ。（ちょうど<a href="http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080422/kor0804221250001-n1.htm">４月２２日に李会長は不正資金疑惑で退任を発表</a>したところだ）<br>
<br>
サムスン電子の役員の平均年俸はなんと５億円だが、優秀な技術者には社長をも上回る年俸を出せと言っているそうで、日本企業から東芝のフラッシュメモリー技術者など、優秀な技術者を多く引き抜いていることでも有名だ。<br>
<br>
技術系に限ったことではなく、金融分野でも外資系金融機関の一流アナリストであれば、１億円の年収がある例が少なくない。日本の銀行では頭取でもせいぜい４－５千万円止まりだ。<br>
<br>
中国では産官学一体が顕著だ。<br>
<br>
たとえば中国のＩＴ企業のトップ１０に入るソフト会社の北大方正集団は<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E5%AD%A6">北京大学</a>が１００％出資する大学所有企業で、胡錦涛や朱鎔基を輩出した<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E8%8F%AF%E5%A4%A7%E5%AD%A6">清華大学</a>でも持株会社をつくっている。<br>
<br>
ＩＢＭのＰＣ部門を買収した<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%AF%E6%83%B3%E9%9B%86%E5%9B%A3">レノボ</a>は、持株会社を通じて<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%A7%91%E5%AD%A6%E9%99%A2">中国科学院</a>の傘下にある。国の戦略として技術開発を柱としているのだ。<br>
<br>
<br>
<u><b>第２章　激変する世界市場、取り残された日本</b></u><br>
<br>
例として世界市場に進出できない日本の携帯電話メーカーを取り上げている。<br>
<br>
日本国内市場がそこそこ大きいので、海外で大きなシェアを取るという差し迫った必要がないことが、日本のケータイ電話メーカーが海外でシェアをとれない要因の一つだ。おサイフケータイあり、インターネット接続ありの日本の高機能ケータイは世界の大多数の国では無用の長物なのである。<br>
<br>
<br>
<u><b>榊原さんとインドのつながり</b></u><br>
<br>
タイトルで日本版「フラット化する世界」と紹介したが、榊原さんは１９９９年に大蔵省を退任してすぐにインドに講演旅行に行き、インドのＩＴ企業の雄<a href="http://www.wipro.com/japanese/">ウィプロ</a>の創設者アジム・プリムジ氏と知り合って、２００２年から<a href="http://www.wipro.com/japanese/">ウィプロ</a>のボードメンバーとなっている。<br>
<br>
ボードメンバーになったことにより、インドの実業界の名士の知遇も得たという。プリムジ氏はウィプロ株の８割を持っており、インドでも１０指に入る資産家だが、公私ともに質素な生活をしており、日本に来ても社員が空港に迎えに来ると怒り、自ら電車や地下鉄で移動するという。<br>
<br>
榊原さんが所長となっている早稲田大学の<a href="http://www.iies-japan.com/iies_j/index.html">インド経済研究所</a>は、インド最大の<a href="http://www.icicibank.com/">ＩＣＩＣＩ</a>のガングリー会長から、日本の経済界にインドを紹介する仕事をしてみないかと勧められて設立したものだ。<br>
<br>
ＩＣＩＣＩより一人とインド準備銀行から一人出向で来ており、日本企業から２名、それと榊原さんとスタッフの７－８名で運営している。<br>
<br>
主な業務は日本の金融機関にインドの金融マーケット分析を提供することと、インドに進出を考えている企業へのコンサルティングだという。<br>
<br>
インドへの投資拡大の受け皿は、インド投資委員会で、これは<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97">タタ財閥</a>のラタン・タタ、ＩＣＩＣＩのガングリー会長、<a href="http://www.hdfc.com/">ＨＤＦＣ</a>（住宅開発銀行）のパレックＣＥＯの３人委員会だ。<br>
<br>
もともと<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89">インド</a>と日本は、戦時中に日本がインドの独立を支持したこともあり、政治的には大変な友好国で、日本はインドに対して最大の援助国でもある。<br>
<br>
<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E6%A0%B8%E5%AE%9F%E9%A8%93_(1998%E5%B9%B4)">１９９８年のインドの核実験</a>以降、日本からの投資は低迷していたが、小泉首相の２００５年の訪印以来流れが変わり、２００６年の投資額は２００４年に比べて５倍になっている。それでもイギリス、米国などより下の９位で、全直接投資額の３％にすぎない。<br>
<br>
投資のネックはインドのインフラが整備されていないことだが、現政府はインフラ整備を政策の中心に置き、道路、港湾、空港、電力、通信などの整備を積極的にすすめている。<br>
<br>
全国７カ所で発電所を建設する「ウルトラ・メガ・パワープロジェクト」や、高速貨物鉄道や新幹線建設、空港整備もすすめられている。首都デリーの地下鉄は日本の円借款で過半が賄われ、日本の商社・ゼネコンなどが参加している。<br>
<br>
まさに日本の高度成長時代を彷彿とさせるインドの経済発展だ。<br>
<br>
榊原さんによると、インドは民主主義国だったから経済発展が中国に比べて１０年ほど遅れたが、インドは最も人口が増加する国の一つで、２０５０年頃にはＧＤＰで中国を抜くと予想されている。<br>
<br>
経済成長率では中国の１０％以上に対し、インドは８－９％だが、２０２０年までには経済成長率でも中国を抜くと榊原さんは予測する。<br>
<br>
インドで有名なのはＩＴ産業で、ＴＣＳ（<a href="http://www.tcsjnet.com/index.html">タタ・コンサルタンシー・サービス</a>）、<a href="http://www.infosys.com/japanese/careers/infosys/infosys.html">インフォシス</a>、<a href="http://www.wipro.com/japanese/">ウィプロ</a>が３大ＩＴ企業だ。インドのＩＴ企業は２０００年問題のプログラム修正のアウトソーシングを受けて世界的に事業が拡大し、現在では様々な形でアウトソーシングを受けている。<br>
<br>
また医薬品開発、民間宇宙開発でも強い競争力を誇っている。<br>
<br>
中国とインドは関係を強化しており、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%A1%E9%8C%A6%E6%BF%A4">胡錦涛</a>主席は２０１０年までに両国の貿易額を４００億ドルにすると宣言している。今後インドと中国で巨大アジアマーケットを構成することになろう。<br>
<br>
インドは伝統的に全方位外交なので、中国とも日本とも友好を保っている。<br>
<br>
インドではまだ規制もあり、日本の個人投資家はインド企業の株を買えないが、投資信託なら可能なので、いくつもの投資信託が設定されている。インド株は一時的に暴落しても、長期的には回復すると榊原さんは予測する。<br>
<br>
<br>
<u><b>第３章　大衆迎合主義がこの国を滅ぼす</b></u><br>
<br>
榊原さんは小泉政権・安倍前首相の偏狭なナショナリズム、イデオロギー外交のために日本は１０年先の国家戦略さえ描けなくなっていると語る。<br>
<br>
中国は長期アフリカ戦略を展開してエネルギー資源確保をねらい、インドは原子力を戦略の中心に置いているのに対し、日本は石油公団を解体し、中東の日の丸油田の採掘権も失っている。<br>
<br>
農業国であるアルゼンチンでさえトウモロコシ、小麦、牛肉の輸出を制限している様な世界的な食料不足が起こっているのに、日本の食料自給率は低下する一方である。<br>
<br>
場当たり的政治家に国家のあるべき姿は語れない。日本のマスコミは小泉政権の郵政民営化選挙のごとく黒か白かに単純化するポピュリスト人気をあおり、長期的な戦略性が低下し、政治のリーダーシップが失われている。<br>
<br>
ポピュリストとナショナリズムは相性が良く、良い例が第１次世界大戦後のドイツでのナチスの躍進であると榊原さんは警鐘を鳴らす。<br>
<br>
ポピュリスト政治のおかしな点として、原発の安全性を科学的に議論できない雰囲気、拉致問題しか語れないムチしか使えない外交は、外交ではないという例を挙げている。<br>
<br>
<br>
<u><b>第４章　「公」（パブリック）の崩壊</b></u><br>
<br>
日本は明治以来「官」が強い国であり、榊原さんが大蔵省に居たときにも、日本の国家戦略を常に優先して行動していたという。<br>
<br>
金融ビッグバンも、規制緩和により大蔵省の権限を手放すことになるが、制度疲労してきた行政制度の中にあって、自ら変身していこうという試みだった。<br>
<br>
<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%BE%A4%E5%96%9C%E4%B8%80">宮澤喜一</a>首相は日本の金融システムが危機に瀕している時に、税金を注入して金融機関を救った。最初は税金の注入にマスコミはじめみんな反対だったのを、信念をもって推進し、首相を退任した後も小渕内閣の大蔵大臣として復帰し、やり遂げた。<br>
<br>
アジア危機で通貨安定のための基金として４兆円を拠出した「新宮澤構想」も打ち出した。<br>
<br>
この様に国家戦略に基づいた大局を捉えた政治が必要なのである。<br>
<br>
<br>
<u><b>天下り規制批判</b></u><br>
<br>
メディアが支持している天下り規制も、退職後２年間は関係企業への就職を禁じると、民間企業から人材を得ることを難しくさせ、民間プロフェッショナルの力を借りられなくなると指摘する。<br>
<br>
郵政公社の生田元総裁でも民間企業の顧問になることが難しかったという。<br>
<br>
欧米の金融当局では民間金融機関との人事交流は当然であり、「リボルビングドア＝回転ドア」とさえ言われている必要不可欠なことなのに、天下り規制は愚策であると。<br>
<br>
今や日本の問題は官の弱体化にあり、小泉政権の負の遺産は「官は悪、民は善」という原理主義的な民営化路線だと榊原さんは切り捨てる。<br>
<br>
アメリカが「小さな政府」というのは、大いなる誤解であると。アメリカは軍事・宇宙・医学など国の競争力にかかわる問題についてはストロングガバメントだと指摘する。<br>
<br>
中央官庁は再編で予算は減らされ、人員を減らされて、官僚の忙しさは大変なものになっており、「とても日本の将来のビジョンを考えているゆとりなどない」のが現状だ。日本の国際競争力を高めるなら、政府を極端に弱体化してはならないと語る。<br>
<br>
教育再生審議会など日本では審議会政治が全盛だが、いくら政策を討議しても、それを実行していく仕組みが欠けていると榊原さんは指摘する。<br>
<br>
<br>
<u><b>第５章　「教育改革」亡国論</b></u><br>
<br>
榊原さんは「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%81%A8%E3%82%8A%E6%95%99%E8%82%B2">ゆとり教育</a>」は世界の潮流に逆行していたと語る。暗記は教育の基本であり、より多くの知識こそ、考える力の源泉であると。<br>
<br>
世界的に優秀とされている民族は、幼い頃に暗記を強要している。たとえばユダヤ人はユダヤ教の聖典を暗誦させられる。インドでも上位カーストの人は教典である「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%80">ヴェーダ</a>」を暗記させられる。<br>
<br>
これらの暗記は脳の発達にも有効である。<br>
<br>
競争の否定が社会階層の固定化をもたらした。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%BE%A4%E5%88%B6%E5%BA%A6">学校群制度</a>の前の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E7%AB%8B%E6%97%A5%E6%AF%94%E8%B0%B7%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1">日比谷高校</a>の話を榊原さんは語る。<br>
<br>
当時は<a href="http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/3860.html">東大に年間１５０ー２００人進学</a>するが、生徒会活動も活発で、運動でもラグビー部が全国２位になったことがある。クラス編成はなんと生徒が担任を選ぶ形で、浪人生には１年間の補習もあったという。<br>
<br>
筆者は神奈川県立<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E6%B9%98%E5%8D%97%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1">湘南高校</a>出身だが、榊原さんの日比谷高校と同じような状態だ。今や親子２代続けて湘南高校出身という家族は少なくなり、同窓会の会長選びも大変だという。<br>
<br>
筆者自身も、長男は私立中高一貫校に行ったので、湘南高校とは縁が切れてしまった。<br>
<br>
学校群制度で名門公立校から私立校へ優秀な生徒はシフトし、裕福な家庭の子女が集まる私立校が優秀な大学に合格者を出すことになり、小学校４年から私立校めざして受験勉強を強いられるなど社会階層の固定化が始まった。<br>
<br>
小学生が「偉くなってもしかたがない。のんびりやりたい」などと言うのは異常なことではないかと。<br>
<br>
<br>
<u><b>清華大学</b></u><br>
<br>
中国のトップの常務委員９人中８人がエンジニアだ。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E8%8F%AF%E5%A4%A7%E5%AD%A6">清華大学</a>は中国のハーバードと言われ、全国９５０万人が受験する<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E6%99%AE%E9%80%9A%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%8B%9B%E7%94%9F%E5%85%A5%E5%AD%A6%E8%80%83%E8%A9%A6">「高考」（</a>＝<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%A5%E8%A9%A6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%A9%A6%E9%A8%93">大学入試センター試験</a>の中国版）のトップクラスのみが入学できる。<br>
<br>
清華大学は<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E5%92%8C%E5%9B%A3%E3%81%AE%E4%B9%B1">義和団事件</a>で中国が米国に支払った賠償金を米国が返還し、それを元にしてつくられた大学だ。だからアメリカとのつながりが強く、設立当時は「留美予備学校」と呼ばれ、アメリカ留学の予備校だった。現在でも１学年の内３割はアメリカに留学するという。<br>
<br>
アメリカのハーバード、エール、プリンストンなどの一流大学の学長が清華大学を訪れ、優秀な学生を滞在費等一切大学持ちで、ヘッドハンティングしているという。<br>
<br>
榊原さんは２００６年に<a href="http://oshimas.iza.ne.jp/blog/entry/531504/">ＮＨＫの取材</a>で清華大学を訪問した。東大本郷の１０倍のキャンパスには５３の学部と５つの大学院、４１の研究所があり、クリーンルームを備えた半導体生産工場や、原子力発電所まであるという。<br>
<br>
清華大学は中国の大学向け研究開発予算の半分を占めているといわれ、通信衛星を使って大学の講義を中国各地に放送しているという。<br>
<br>
「アメリカに留学して、帰国して学者になるか転職したい」という学生が多く、中国から毎年１１万人が海外留学しているが、トップレベルの大学の学生は日本に来ても「日本の大学で学んでいても時間の無駄」と言ってさっさと帰国してしまう人がしばしばいるという。<br>
<br>
<br>
インドも技術教育に大変熱心で、頂点は７校あるＩＩＴ（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E5%B7%A5%E7%A7%91%E5%A4%A7%E5%AD%A6">インド工科大学</a>）だ。インド工科大学シリコンバレー校友会にはビル・ゲイツが出席するという。<br>
<br>
日本企業ではトヨタが２００７年にインドにトヨタ工業技術学校を開設した。倍率は８００倍だったという。<br>
<br>
英語で自己主張できないのが日本人の弱点とならないように語学教育も重要である。<br>
<br>
<br>
<u><b>第６章　金融・年金問題の深層</b></u><br>
<br>
日本の年金制度は創設された１９５０－６０年当時の経済の高度成長と持続的なインフレ、人口増加が前提の制度だ。次の人口動態調査のグラフが日本の現状を物語っている。<br>
<br>
<a href="http://image.blog.livedoor.jp/yaori/imgs/4/a/4a9ef0eb.gif" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/yaori/imgs/4/a/4a9ef0eb-s.gif" width="160" height="134" border="0" alt="人口動態調査" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><br>
<br>
<br>
<br>
<br>
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<br>
<br>
今のような人口減少フェーズに入ると、年金の破綻は確実だ。<br>
<br>
日本でも政府系ファンド設立検討が議員レベルで始まっているが、シンガポールのＧＩＣ，中国の中国投資有限公司などの政府系ファンドが存在感を拡大している。<br>
<br>
中東オイルマネーはドルからユーロに移っているが、日本政府や中国は１兆ドル近い外貨準備のほとんどをドルで持っているために、ドルが下落すると痛手を被るという事情がある。<br>
<br>
<br>
<u><b>第７章　日本の進むべき道　真の抜本改革を！</b></u><br>
<br>
榊原さんの提案をタイトルだけピックアップすると次の通りだ。<br>
<br>
＊女性と老人の復権がキーワード<br>
<br>
＊いまこそ定年退職の撤廃が必要だ<br>
<br>
＊専業主婦は時代遅れ<br>
<br>
＊人事制度を大幅に見直しプロを厚遇する<br>
<br>
＊技術立国が国策、全寮制エリート教育で実現<br>
<br>
＊人事と予算の権限を教授会から学長へ委譲せよ<br>
学校基本法は「大学には、重要な事項の審議を行うため、教授会を置かなければならない」と定めているが、これは労働組合が会社の予算や人事を決めるようなものであると。<br>
<br>
＊「教育基本法」を変えても意味がない<br>
行政のテクニックで「何も変えずにお茶を濁したい時は、基本法だけ変える」というものがあると。学校教育法、私立学校法、教育職員免許法などの個別法を変えなければならないと。<br>
<br>
＊教育職員免許法を撤廃し、社会人を教員に<br>
<br>
＊（学校）設置法見直しこそ改革断行の切り札<br>
<br>
＊天下り規制撤廃、行為規制で官民交流を活発に<br>
<br>
＊証券会社のトップが財務大臣になっていい<br>
<br>
＊（年金）保険料から目的税へ　ー　いまこそ大転換すべし<br>
社会保険庁を廃止し、国税庁が一括して徴収<br>
<br>
＊高度医療は民間保険で　ー　混合診療の解禁<br>
<br>
＊アジア通貨基金を設立せよ<br>
<br>
＊移民受け入れが２１世紀日本の正念場<br>
<br>
＊知識人よ、世界へ「日本の特殊性」を発信せよ<br>
「茶の本」を英語で出版した岡倉天心、「武士道」の新渡戸稲造などの先人にならえと。<br>
<br>
＊一神教的「覇権争い」から多神教的「共存共栄」の世界へ<br>
<br>
＊大改革のために不可欠な「没落」という危機感<br>
改革のためには何よりも強い危機感が必要で、すべての日本人が「１０年後には日本は没落しているかもしれない」という危機感、「まさに我々は存亡の危機にあるのだ」という共通意識を持つことが求められていると結んでいる。<br>
<br>
<br>
まとめると日本は移民を受け入れ、開かれた国にする。年金保険料は廃止し目的税として、教育に力を入れ技術立国を図れということになる。<br>
<br>
現在の日本の現状は「戦略なき国家」と言わざるを得ない。誰もが問題意識を持っていると思うが、榊原さんの提言は、問題解決の方向性を示唆しており参考になる。<br>
<br>
日本版「フラット化する世界」として、おすすめの本である。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92402.html">
<title>ソウル大改造　李明博 韓国大統領の清渓川再生事業手記</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92402.html</link>
<description>都市伝説ソウル大改造

昨年韓国大統領に就任した李明博（イ・ミョン・バク）氏のソウル市内を流れる清渓川（チョン・ゲ・チョン）再生事業についての手記。

今月ソウルに家族旅行で行くので、再度読み直した。

李明博大統領の支持率も回復しているようだ。



...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-09-03T12:55:09+09:00</dc:date>
<dc:subject>自叙伝・人物伝</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%AB%E5%A4%A7%E6%94%B9%E9%80%A0-%E6%9D%8E-%E6%98%8E%E5%8D%9A/dp/4837804470%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4837804470"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41zuAp8DTJL._SL160_.jpg" border="0" align="left" style="margin-right:5px;" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%AB%E5%A4%A7%E6%94%B9%E9%80%A0-%E6%9D%8E-%E6%98%8E%E5%8D%9A/dp/4837804470%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4837804470">都市伝説ソウル大改造</a><br clear="all" /><br>
<br>
昨年韓国大統領に就任した<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E6%98%8E%E5%8D%9A">李明博（イ・ミョン・バク）氏</a>のソウル市内を流れる<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B8%93%E5%B7%9D">清渓川（チョン・ゲ・チョン）</a>再生事業についての手記。<br>
<br>
今月ソウルに家族旅行で行くので、再度読み直した。<br>
<br>
李明博大統領の支持率も回復しているようだ。<br>
<br>
<a href="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/4/b/4b2296bf.JPG" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/4/b/4b2296bf-s.JPG" width="160" height="120" border="0" alt="清渓川" hspace="5" class="pict" align="left"  /></a><br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
出典：<a href="http://kampoo.com/jp/travel/cheonggyecheon.htm">韓風(kampoo)</a><br>
<br>
李明博氏は「ブルドーザー」と呼ばれていたので、ソウル市長としての権力をふるってゴリ押しするタイプの人かと思っていたが、この本を読んで、様々な人に気を遣いながら、慎重に事を進めていく黙考熟慮型の人ということがよくわかった。<br>
<br>
この本では李明博氏の生い立ちや、平社員からわずか１０年あまりで社長に就任した現代建設時代の活躍などは書かれておらず、もっぱら清渓川再生プロジェクトのことだけが書かれている。<br>
<br>
<br>
<u><b>李明博氏の経歴</b></u><br>
<br>
李明博氏は１９４１年日本の大阪生まれ。終戦後両親とともに韓国に帰国したが帰国途上で船が転覆し、九死に一生を得る。<br>
<br>
貧しい農家の息子として生まれ、パンや蚕のさなぎ（ポンテギといって酒のつまみ）などを露天商として売って学費を稼ぎ、苦学して地元の夜間高校からソウルの高麗大学を卒業した。<br>
<br>
２４歳で現代建設に入社し、ヒラ社員の時は課長の様に、課長の時は理事（役員）の様に常に一歩先を見て行動し、シベリアや砂漠などでビジネスをつくって注目され、入社５年で理事（役員）、１２年目の３６歳で社長になった。４７歳に会長に就任してからは、政治を志し、１９９２年 ５１歳の時に国会議員に当選した。<br>
<br>
国会議員だった時に１９９８年から９９年までの間、米国のジョージワシントン大学の客員研究員として留学し、環境対策を中心とした国家経営を研究する。<br>
<br>
２００２年、６１歳の時にソウル特別市市長に就任し、清渓川再生プロジェクトで一躍韓国のみならず世界の注目を浴びる。<br>
<br>
日本でも清渓川にならって、東京の日本橋再生計画などが議論される様になってきている。清渓川については<a href="http://japanese.seoul.go.kr/cav/att/chenggye.php">日本語のホームページ</a>もできているので、是非ご覧頂きたい。<br>
<br>
<br>
<u><b>下水道化していた清渓川</b></u><br>
<br>
清渓川再生プロジェクトを思いたったのは、米国に留学してボストンの<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Big_Dig_%28Boston%2C_Massachusetts%29">ビッグディグ</a>プロジェクトを見学してからだと李明博氏は語る。<br>
<br>
ビッグディグとは、ボストンの都心の史跡の風景を損なっている高架道路を撤去し、高速道路を地下化しようというプロジェクトで、米国で最もコストがかかる公共事業工事とされている。昨年末２０年近くかかった工事が完成し、これによりボストンの町中の慢性渋滞も解消し、景観も回復する効果があった。<br>
<br>
清渓川は元々都心を流れる人工河川で、生活用水などが流れ込み、名前のような清流ではなかった。<br>
<br>
韓国の高度成長時代に清渓川の上に清渓川高架道路が建設され、清渓川は<a href="http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E6%9A%97%E6%B8%A0&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=00679300625000">暗渠</a>（あんきょ）になっていたが、メタンガス爆発を時々繰り返し、高架道路としての耐用年数を超え、１９９０年代にはソウルの厄介者になっていた。<br>
<br>
清渓川をどうにかしなければならないという共通の問題意識はあったが、どうすべきかは決まっていなかった。<br>
<br>
一日１７万台の車が通る片側６車線の高架道路で、この付近には露天商の出店が並んでいた。清渓川の復元をすると、大規模な交通マヒが起こり、露天商に対して巨額の補償をしなければならないと、学者たちは反対していたという。<br>
<br>
<br>
<u><b>２つの重点目標</b></u><br>
<br>
ソウル市長就任してからは、交通事情の改善と清渓川再生を２大テーマとして、環境に配慮したサステイナブル都市として有名なブラジルパラナ州の<a href="http://www.news.janjan.jp/special/0403/0403182174/1.php">クルティバ市</a>を視察し、ベンチマーキングを行った。<br>
<br>
この本では交通事情改善は取り上げられていないが、李明博氏の功績の一つとしてソウルの交通事情改善も有名だ。<br>
<br>
清渓川についてはソウル市長立候補時の公約通り、高架道路下の暗渠から、清流流れる都市型くつろぎの公園河川に生まれ変わらせる工事を２年間で終わらせるべく清渓川復元本部を組織した。<br>
<br>
清渓川本部は推進本部、復元研究団、市民委員会の３部構成で、工事は３区間に分けて入札で大手建設会社が請け負った。当初は尻込みしていた大手建設会社をたきつけるマーケッティングを行ったのも李明博氏だ。<br>
<br>
２００年周期の大洪水対策も、模型でシュミレーションを積み重ねて行い、２段の護岸構造とした。<br>
<br>
着工直前には、取り壊す清渓川高架道路を歩くイベントを行った。李明博氏は野党出身なので、清渓川再生のための交通規制などに警察などの協力を得られず、着工もあやぶまれていたが、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%A7%E6%AD%A6%E9%89%89">盧武鉉大統領</a>と面談し協力を取り付けると警察も一転して協力的になった。<br>
<br>
清渓川は人工河川だったので、ソウルを流れる漢江から水を引こうとすると、水資源公社からは莫大な代金を請求されそうになった。この論争がインターネットで報道され、国民から圧倒的な支持を得たので、無料で漢江から水を引けることになったという。<br>
<br>
<br>
<u><b>国際的に評価が高い清渓川プロジェクト</b></u><br>
<br>
清渓川には平均２６０メートル間隔で、国際コンペで選ばれた２２の異なるデザインの橋を架け、ソウル市の景観を変える効果もあった。<br>
<br>
韓国では日本と同様にいろいろな規制がある。たとえば李明博氏が市民から募金を集めて、橋を建設しようと思いたったら、寄付に必要な行自部の承認が得られなかった。そこで募金はやめて、市民にタイルに絵を描いてもらい、それで壁画をつくることにしたという。<br>
<br>
李明博氏が一番神経を使ったのが露天商対策だ。最初から権力で露天商を追い出すことはせず、商人対策チームをつくって、延べ４，２００回も商人を訪問して十分話し合った。<br>
<br>
移設先を文井洞の物流団地と東大門運動場に露天商のための蚤の市をつくったが、それでも移転に反対する露天商にはやむなく強制撤去して、工事を予定通り完成させた。<br>
<br>
清渓川再生プロジェクトは２００４年には<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AC">ベネチア建築ビエンナーレ</a>で最優秀施行者賞を受賞し、一躍世界の注目を集めるようになった。<br>
<br>
日本からも日本橋再生プロジェクトの関係などで、清渓川再生プロジェクトを研究する運動が盛り上がっている。<br>
<br>
李明博氏は、「経済効率ばかり追求していては日本は２１世紀の先進国とはなり得ない」と発言し、高速道路一つ取り外せない日本の行政を批判し、日本橋再生プロジェクトにエールを送っている。<br>
<br>
ちなみに筆者自身は日本橋再生などというケチな事業ではなく、首都高速の主要路線はすべて地下化する一大プロジェクトにすべきではないかと思う。これなら期間限定のガソリン税を払っても良い。<br>
<br>
<br>
日本生まれ、苦学して大学を卒業、民間企業の経営者としての経営ノウハウ、米国に留学しての都市再生、環境対策の研究、住民との対話を重視する政治姿勢、日本語もできる知日派大統領、李明博氏への期待は高まる。<br>
<br>
今や日韓などで対立している時代ではない。まさに漁夫の利で、日韓対立を一番喜ぶのは中国だ。巨大化することが必至の中国に対抗するためにも日韓の２国間関係をさらに深めるべきだろう。<br>
<br>
<a href="http://www.hatoyama.gr.jp/cont06/photo/photo_main.html">今年６月には訪韓した鳩山氏と会談</a>し、８月３１日には鳩山氏にお祝いの電話を入れている。「鳩山氏は話が通じる人」というコメントを残している。<br>
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<a href="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/e/e/eef353b2.JPG" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/e/e/eef353b2-s.JPG" width="160" height="120" border="0" alt="鳩山訪韓" hspace="5" class="pict" align="left"  /></a><br>
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是非これからの日韓関係の深化を期待して李明博大統領の活躍にエールを送りたいものだ。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=744268:9.XReb4m6fY"></SCRIPT><br>
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</item>
<item rdf:about="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92350.html">
<title>もう一言の極意　林文子さんのコミュニケーションの極意</title>
<link>http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92350.html</link>
<description>不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意

前回「失礼ながら、その売り方ではモノは売れません」で紹介した横浜市長選挙に立候補している元ダイエー会長で、東京日産販売社長の林文子さんのコミュニケーションの極意。

このブログでは、林さんの「一生懸命って...</description>
<dc:creator>jitandokusho</dc:creator>
<dc:date>2009-08-24T12:49:46+09:00</dc:date>
<dc:subject>ビジネス</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AA%E3%81%BB%E3%81%A9%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%8C%E3%81%86%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%81%84%E3%81%8F%E3%80%8C%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E8%A8%80%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%A5%B5%E6%84%8F-%E6%9E%97-%E6%96%87%E5%AD%90/dp/4794216459%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4794216459"><img border="0" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/415MInCSYoL._SL160_.jpg" align="left" style="margin-right:5px;" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AA%E3%81%BB%E3%81%A9%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%8C%E3%81%86%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%81%84%E3%81%8F%E3%80%8C%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E8%A8%80%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%A5%B5%E6%84%8F-%E6%9E%97-%E6%96%87%E5%AD%90/dp/4794216459%3FSubscriptionId%3D15JBHWP7TH9QYT1RMHG2%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4794216459">不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意</a><br clear="all" /><br>
<br>
前回<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92362.html">「失礼ながら、その売り方ではモノは売れません」</a>で紹介した横浜市長選挙に立候補している元ダイエー会長で、東京日産販売社長の林文子さんのコミュニケーションの極意。<br>
<br>
このブログでは、林さんの<a href="http://jitandokusho.livedoor.biz/archives/92343.html">「一生懸命って素敵なこと」</a>も紹介している。<br>
<br>
林さんは昨年ＮＨＫドラマの<a href="http://www.nhk.or.jp/dodra/topsales/">「トップ・セールス」</a>のモデルになった人だ。<br>
<br>
今年７月に講演をお聞きする機会があったが、一見すると普通のおばさんだが、毎日１００件訪問をノルマにして、体をこわしたこともあるという下積み時代からの苦労と、トップセールスとしてお客を大事にする姿勢が身に付いていて、全く肩に力が入ったところがないのは風格を感じる。<br>
<br>
林さんがこれまでやってこれたのは、「出会った方一人ひとりとのあいだを、できるだけいい関係に育てようとしてきたことに尽きる」と語っている。<br>
<br>
林さんは「コミュニケーションの天才ですね」と言われることがあるそうだが、自分なりに努力してきたと語っており、この本でその苦労の一端を明かしている。<br>
<br>
まわりを見回すと連絡はメールが主になり、上手に人とつきあえないで悩んでいる人も多いので、林さんの日頃心がけていること、経験を役立てたいとして書いたのがこの本だという。<br>
<br>
<br>
<u><b>目次で本の良さがわかる</b></u><br>
<br>
この本の目次は次のようになっている。<br>
<br>
第１章　「もう一言」の話しかけで人間関係は変わる（仕事の９割は、人間関係が決める）<br>
第２章　人脈を広げる、ちょっとした習慣（「話しコミ」の積み重ねで毎日が変わる）<br>
第３章　「ほめぐせ」「感謝ぐせ」をつける（「ほめ言葉」と「ありがとう」が人を動かす）<br>
第４章　言いづらいことほど本気で伝える（感謝される「断る・叱る・詫びる」の伝え方）<br>
第５章　口下手な人も、こうすればうまく話せる（じっくり聞く、ひたすら相手を受け入れる）<br>
第６章　逃げずに真剣に相手と向き合う（深い人間関係を育てると、人生が豊かになる）<br>
<br>
筆者は本の目次を見ると大体著者のレベルがわかると思っている。<br>
<br>
良くできた目次は著者の頭の中が整理されており、目次に本の内容がサマライズされていて、それこそ頭にスッと入る。<br>
<br>
反対にやっつけ仕事で書いたような本は、目次が練れておらず、トピックを並べただけ、自分の言いたいことを書いただけで、読者のことを全く考えていない。このような目次の本は読んでも失望したり、疲れることが多い。<br>
<br>
この本の目次には、それぞれ５から１３くらいのサブタイトルも紹介されており、目次だけでもこの本の内容が大体わかる非常に優れた目次である。<br>
<br>
まずは本を読む前に、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4794216459/ref=sib_rdr_toc?ie=UTF8&p=S00F&j=0#reader-page">アマゾンのなか見検索で目次</a>を是非見て頂きたいが、一例として次のような目次となっている。自分の持っているノウハウを惜しげもなく披露していることがわかると思う。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/jitandokusho/imgs/b/3/b396dffa.JPG" width="550" height="430" border="0" alt="b396dffa.JPG" hspace="5" class="pict" align="left"  /><br>
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自分の経験からのアドバイスなので、それぞれ重みがあるが、単なる経験だけでなく、ちゃんと裏付けがある。<br>
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たとえば「とにかく一言、話しかける　次の一言は「共通項」を話題にする」では、まずは共通の友人とか、なんらかの共通項を探すことをすすめている。この共通項は心理学では、フランス語で「ラポール」("rapport"）というのだと。<br>
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どんな人間関係もラポールが形成されると、あとはうまくいくものだ。ちなみに、この"rapport"は英語でも時々出てくるので、筆者は実は「ラポート」だと思っていた。勉強になりました。<br>
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参考になった点をいくつか紹介する。<br>
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<u><b>「声かけ」がさかんな店はよく売れる</b></u><br>
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スーパーの店頭でも、お客さまが商品を手に取ると、「ありがとうございます。こちらもおすすめですよ」と一言、言えるか言えないかが結果を大きく変えるという。<br>
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そういえば筆者の知人が、学生時代にデパートの食品売り場の老舗のお菓子屋でアルバイトしていた時に、他の店としめし合わせて、それぞれの店で買ったお客に「あの店の○○もおいしいですよ」と一言すすめたら、両方の店の売り上げが上がったという話をしていたことを思い出した。<br>
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<u><b>「口下手」は関係ない。慣れと経験がすべて</b></u><br>
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セールス業界に飛び込んだ林さんは営業の本に、「まず、一日、百軒回りなさい」と書いてあったのを素直に受け止め、本当に一日百軒、訪問セールスをしていた。<br>
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それで誰か出てきたら、すぐに相手の心を開かせるような一言を言うクセがついた。<br>
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「お花がきれいですね。毎日、お手入れされているのでしょう？」とか、「素敵なお住まいですね。新築されたばかりですか？」とかだ。<br>
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「私は口下手で」とか言っている人は、まだまだ苦労が足りないと。積極的に自分から話しかける経験を積んでいかなくては、話しかけひとつだって身に付かないという。<br>
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拒絶されても、めげずに話しかける。それを繰り返していくうちに、相手のストライクゾーンを突く話しかけができるのだと。<br>
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<u><b>ネガティブなことはけっして言わない。どんなことにもプラス面を見つける</b></u><br>
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「どんなに親しい間柄でも、ネガティブなことはけっして口にしないと決めて下さい。」と林さんは語る。<br>
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意識して言い方を変えて、常にポジティブな言い方をするのだ。<br>
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<u><b>三分間スピーチ</b></u><br>
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林さんが支店長をつとめていたＢＭＷでは、スタッフ全員に毎週一回三分間スピーチをしていたという。仕事の話だけしているようでは、信頼関係は生まれないので、スタッフ同士が趣味や気づいたことを言い合った、<br>
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それで、うち解けて話をするようになり、チームの結束力が高まった。<br>
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それと林さんが心がけたことは、「話コミ」だという。「話とコミュニケーション」をつなげた言葉だが、ともかく機会を見つけて社員の話を聞いていたという。<br>
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組織内のコミュニケーションをよくする責任は、上司にあると考えていると。「ホウ・レン・ソウ（報告・連絡・相談）」は上司がする。これが林さんの持論だ。<br>
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上司の方から、「あの件どうなっている？」とか、「あの件の社内承認は、現在こういう段階にあるから」とか説明するのだ。<br>
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<u><b>勇気を持って、相手の懐に飛び込む　これだけで、人間関係の悩みの９０％はなくなる</b></u><br>
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林さんは、可能な限り従業員食堂で食事をする。それも、どこでも空いている席に気軽に座って、「ここ、いいですか？」と言って話しかける。またいわゆる取り巻きをつくる様な、特定の人と食事には行くようにはしない。特に人の上に立ったら、組織内の人間関係を特別な形にしないように配慮することが絶対必要だと林さんは語る。<br>
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以前ＮＨＫのテレビの<a href="http://www.nhk.or.jp/neo/index.html">サラリーマンNEO</a>でのキャノンの社員食堂の紹介で、<a href="http://www.nhk.or.jp/neo/contents/story/shashoku026.html">会長の御手洗さんが空いている席に座って、社員と談笑していた</a>ので、あれはやらせだと思っていたが、案外そうでないのかもしれない。<br>
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できたトップの人もいるものだ。<br>
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<u><b>「ランチタイム症候群」</b></u><br>
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職場の女性たちの間で、ある人は誘わないようにすると、その人は誰からも誘って貰えず、一人でランチを食べなければならない不安から、出社拒否につながってしまう場合もあるという。これが「ランチタイム症候群」だ。<br>
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なぜ自分から一歩、踏み出さないのだろう。<br>
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自分からあっさり、「私も一緒にいってもいいですか」と一言言えば、たいていの場合問題解決となる。<br>
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<u><b>「商品説明」でモノは売れない　お客様目線で「感動」を伝える</b></u><br>
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林さんは車のセールスをする場合でも、「これこれで、性能は抜群」といった説明はしたことはないと。そんなものはカタログに書いてある。<br>
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「私も試乗してみましたが、加速がなめらかで力強くて、とっても気分がいいんです」という様に、あくまで自分が使ってみてどう感じたか、使用感を話すことを心がけたという。<br>
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その方がお客の共感を得られやすいのだ。<br>
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また結局他社製品を買った客もほめるという。お客の心を次回につなぐのだ。<br>
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基本ができていると思う。<br>
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細やかな心遣いを感じるのは次のような場合だ。<br>
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<u><b>ただ「頑張って！」では、むしろやる気は落ちる　「期待している」「信頼している」と伝える</b></u><br>
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よく、うつ状態の人に「頑張って！」と声を掛けてはいけないというが、それと同じことである。<br>
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たいていの場合、誰だってまじめに頑張っているが、結果が出ないので悩んでいるのに、「頑張れ」と言われると途方にくれてしまう。<br>
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だから林さんは、そんな当たり前のことは言わない。<br>
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「あなたには本当に期待しているんですよ」とか、「あなたのことは全然心配していません。必ず力を発揮できる人だから」という言葉の方が、相手の沈んだ心に火をつけて、やる気を燃え立たせるのだと。<br>
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「頑張る」という言葉は、自分に対して使うのだ。「私も頑張りますから、一緒にやりましょうね」とか、「私もさらに頑張りますから、あなたもお願いね」とかいった使い方だ。<br>
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コミュニケーションの基本は、感謝と共感であると。<br>
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<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/13539166.html">カーネギー</a>流のじっくり聞くという姿勢も、第５章で次のようなサブタイトルで説明している。<br>
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<u><b>とにかく、相手の話をよく聞く　自分の話を聞いてくれる人を嫌いになる人はいない</b></u><br>
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<u><b>自分２０％、相手が８０％　これが、感じのよい会話のバランス</b></u><br>
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<u><b>相手が言いたいことは先取りしない　言いにくいことはこちらから切り出す</b></u><br>
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<u><b>言葉の最後まではっきり発音する　録音して聞き直すと、欠点がよくわかる</b></u><br>
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<u><b>人間関係はごまかしがきかない</b></u><br>
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長くビジネスの世界で多くの人に接していると、人間関係ほどごまかしのきかないものはないと痛感させられるという。<br>
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どんなに言葉を飾っても、どんなにマナーに気を配っても、それらを超えて、あるいはそうしたもののさらに奥から、その人の人間性が隠しようもなく、伝わってくるのだと。<br>
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たとえば先日来社した人から、林さんの部屋に置いてある観葉植物を見て、「お手入れが行き届いていて、幸せなパキラですね」と言われたことがあるという。<br>
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その一言で、この人はなんといい方なのだろうと、挨拶を交わす前から好きになってしまったという。「幸せなパキラ」という言い方にその人のやさしさ、思いやりの深さを感じたという。<br>
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普段感性豊かな日々を送っていなければ、こんな言葉がとっさに出てこないからだ。<br>
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<u><b>体をこわし、入院したこともある</b></u><br>
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林さんは、ホンダに１０年余り在籍し、女性ではあまり例のない自動車セールス、それも入社の翌月には営業所トップの成績を挙げて、それ以降退社するまでトップの座を譲らなかった…。<br>
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この話を繰り返すのは、決して自慢したいからではないと。<br>
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実はがむしゃらに働きすぎた結果、体をこわし、入院し、つらい時期を体験しているのだ。しかし病気をした後は、それまで以上に人のことを思いやれるようになったという。<br>
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コミュニケーション上手と言われる林さんだが、正直に言えば、つらい思いもいままでかみしめてきた。しかしそれはいままで口に出さずにやってきた。<br>
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「辛さをじっと抱きしめる」それが「辛抱」なのだと気づいたからだ。<br>
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さすがだと思う。<br>
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<u><b>林さんのおすすめ</b></u><br>
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林さんは落語の大ファンで、特に好きなのが<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%81%8A%E4%BA%AD%E5%9C%93%E7%94%9F_%286%E4%BB%A3%E7%9B%AE%29">円生</a>、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%8A%E4%BA%AD%E5%BF%97%E3%82%93%E6%9C%9D">志ん朝</a>、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E5%B7%9D%E8%AB%87%E5%BF%97">談志</a>だという。落語の中に生き続ける人情の機微を大事にしたいのだと。<br>
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毎日出かける前に、一席談志のＣＤを聞くのが朝の楽しみだと。<br>
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林さんのトレードマークの、ともかくほめることをテーマにした落語なら<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E3%81%BB%E3%82%81">、「子ほめ」</a>だという。<br>
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<object width="320" height="264"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/n749SnoBwPo"></param><param name="wmode" value="transparent"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/n749SnoBwPo" type="application/x-shockwave-flash" wmode="transparent" width="320" height="264"></embed></object><br>
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林さんのお父さんが青果市場の仲買人で、小学校にあがるまえから歌舞伎や演芸に連れて行ってもらったので、芝居や落語が大好きだという。芸人の「間」は、なんともいえず巧みであると。<br>
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林さんは文学少女だったが、なかでも大正・昭和時代の小説が好きで、永井荷風の「墨東綺譚」が特に好きだと。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%93%E6%9D%B1-%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%81%86-%E7%B6%BA%E8%AD%9A-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B0%B8%E4%BA%95/dp/4003104153%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4003104153"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5143RDJJNEL._SL160_.jpg" alt="〓東(ぼくとう)綺譚 (岩波文庫)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%93%E6%9D%B1-%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%81%86-%E7%B6%BA%E8%AD%9A-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B0%B8%E4%BA%95/dp/4003104153%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4003104153">〓東(ぼくとう)綺譚 (岩波文庫)</a><br />著者：永井 荷風<br />販売元：岩波書店<br />発売日：1991-07<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/4.5.gif" width="64" height="12" alt="4.5" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/4003104153/" title="〓東(ぼくとう)綺譚 (岩波文庫)">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
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「墨東綺譚」は全部読んだことがなかったが、林さんの本を読んでから読んでみた。ついでに同じ永井荷風の「断腸亭日乗」も読んでみた。<br>
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東京下町の日常生活がわかるという意味では、どちらも面白く、「断腸亭日乗」は、戦前・戦中の生活がわかって興味深い。<br>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%91%98%E9%8C%B2-%E6%96%AD%E8%85%B8%E4%BA%AD%E6%97%A5%E4%B9%97%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B0%B8%E4%BA%95-%E8%8D%B7%E9%A2%A8/dp/400310420X%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D400310420X"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41GZNPZBCRL._SL160_.jpg" alt="摘録 断腸亭日乗〈上〉 (岩波文庫)" border="0" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%91%98%E9%8C%B2-%E6%96%AD%E8%85%B8%E4%BA%AD%E6%97%A5%E4%B9%97%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B0%B8%E4%BA%95-%E8%8D%B7%E9%A2%A8/dp/400310420X%3FSubscriptionId%3DAKIAIM37F4M6SCT5W23Q%26tag%3Datamanisutto-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D400310420X">摘録 断腸亭日乗〈上〉 (岩波文庫)</a><br />著者：永井 荷風<br />販売元：岩波書店<br />発売日：1987-07<br />おすすめ度：<img src="http://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/star/5.0.gif" width="64" height="12" alt="5.0" /><br /><a href="http://blog.livedoor.com/review/asin/400310420X/" title="摘録 断腸亭日乗〈上〉 (岩波文庫)">クチコミを見る</a><br style="clear:left;" /><br>
<br>
本を読まなくなったことと、人付き合いが苦手な人が増えていることは、根っこでつながっているように思えてならないと林さんは語る。<br>
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<u><b>目指すのは３Ｋ</b></u><br>
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３Ｋといっても、林さんの３Ｋは、「感謝・感動・感激」だ。<br>
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<u><b>「人が好き。花が好き。仕事が好き。」</b></u><br>
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最後に林さんの好きな言葉が紹介されている。<br>
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「人が好き。花が好き。仕事が好き。」<br>
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これが色紙などによく書く言葉だという。<br>
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花は繊細で弱い生物。でも強靱さも秘めていて、少しぐらいの風ではびくともしないで、美しい花を咲かせている。<br>
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人間も同じで、ときには傷ついても、憎しみに出会っても、それらを乗り越えて笑顔でいる。そんな人に会うと自分もそうありたいと思うと。<br>
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そうした人になるには、仕事をすることが一番だと思っている。仕事を通して人は磨かれ、しだいに強く美しく、おだやかに、あたたかくなっていくのだ。<br>
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このブログで紹介した伊藤忠の丹羽さんの<a href="http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/18574631.html">「人は仕事で磨かれる」</a>も良い本だが、それと同じだ。<br>
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「人生とは何か？」そう聞かれたら、林さんは「人がすべて」と答えると。<br>
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すべての人に学び、育てられ、磨かれていく、それが人生、生きる喜びである。<br>
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「いまの私があるのは、これまでの人生で出会った、すべての人のおかげです。」<br>
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さすが林さんだ。<br>
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読んでみて感動を与える本である。林さんのファンになってしまう。<br>
<br>
もっと林さんの本を読みたいと思わせる良い本である。<br>
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参考になれば次クリックお願いします。<br>
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