この前紹介した「プラチナデータ」以来、東野圭吾の作品をいくつか読んでいる。
東野圭吾の作品はいくつもテレビドラマになっている。
この「カッコウの卵は誰のもの」もWOWWOWでドラマ化されて、現在放送中だ。土屋太鳳(たお)が主役の風美役を務めている。
アルペンスキーでオリンピック出場を目指す風美は親子二代にわたるスキーヤーだ。
風美はどんどん実力を上げ、大会でも上位に食い込むようになってきた。そんな風美が所属する企業チームの新世開発に、ある日脅迫状が届く。風美をチームから外さないと、風美に危害を加えると。
脅迫状が届いてすぐ、風美が乗るはずだったホテルのマイクロバスが事故を起こし、風美のファンだと言って近づいてきた初老の男性が巻き込まれて重体になる。
一方、スポーツ選手の才能は「スポーツ遺伝子」で決まるという理論を証明したい新世開発スポーツ科学研究所の柚木は、元オリンピックアルペンスキー選手だった風美の父親にDNA提供を求めるが、断られていた。
ところが、バス事故後、風美の父親のほうから、DNAを分析してくれと逆に依頼され、風美の亡くなった母親のものだとして血がついた紙を渡される。
分析結果は、風美が持つスポーツ遺伝子は母親も持っていたことがわかる。元オリンピック選手の父のみからスポーツ遺伝子を受け継いだわけではなかったのだ。
風美の母親はスポーツ選手ではなかった。判定結果は柚木をがっかりさせるが、逆に風美の父は不安にかられる。
風美は自分と自殺した妻との子供ではないのではないかという疑問を持っていたからだ。
自分が海外遠征中に妻が入院していた病院には、出産記録はない。
カッコウの托卵のように、どこかで乳児を見つけてきたのではないか?
風美の母親の出身地であり、風美の出生地である新潟や長岡で亡くなった妻の友人や病院を調べまくる父。
柚木も加わって、調査が進むと意外な事実が浮かび上がってきた。
あの風美のファンだといって、近づいてきた男の本当の目的は?……。
というようなストーリーだ。
どういう結末となるのか予想がつかず、どんどん読み進んでしまう。
大変楽しめる小説だ。
テレビドラマはWOWWOWに契約していれば、WOWWOWメンバーズオンデマンドに登録すれば無料でストリーミング視聴できる。
今度ドラマも見てみようと思う。
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