時短読書のすすめ

「あたまにスッと入るあらすじ」作者が厳選するあらすじ特選。その本を読んだことがある人は記憶のリフレッシュのため、読んだことがない人は、このあらすじを読んでからその本を読んで、「時短読書」で効率的に自己啓発してほしい。

2015年03月

世界で暗闘する超グローバル企業36社の秘密



読書家の友人に勧められて読んでみた。

この本はアマゾンの「なか見!検索」に対応していないので、「なんちゃってなか見!検索」で取り上げられている企業を紹介する。

金融
ゴールドマン・サックス
モルガン・スタンレー
バンク・オブ・アメリカ
パリ・オルレアンSA(ロスチャイルド家
ドイツ銀行(ドイチェ・バンク)
中国4大商業銀行の野望

エネルギー
BP Plc
ガスプロム
シェブロン・コーポレーション
中国3大国有石油企業の研究

鉱物資源
BHPビリトンリオ・ティント
ヴァーレ
(三井物産はヴァーレの持株会社ヴァレパールの15%の株式を保有)

商社
ジャーディン・マセソン・ホールディングス

資源商社
グレンコア・インターナショナル(グレンコア・エクストラータ、登記上の本社はタックス・ヘイブンのイギリス王室属領のジャージーにある)

メーカー
GE
(エディソンが創業したが、その後エディソンは持ち株を売却)

原子力総合
アレヴァSA

旅客機・軍需
ボーイング

マスメディア
ニューズ・コーポレーション

インフラ
GDFスエズ

建設
サウジ・ビンラディン・グループ

食品
ネスレダノンの「ボトルウォーター戦争」
アンハイザー・ブッシュ・インベブ

総合小売
ウォルマート・ストアーズ

電機・半導体・他
サムスン(三星)・グループ

財閥
タタ財閥

新興国
トルコ4大財閥 コチ サバンジュ ドアン ドウシュ

業界でトップの上位3社など、ルールに基づいたまとめ方はしておらず、随意リストなので、あまり整理されていない印象を受ける。

上記ではウィキペディアの記事を中心にリンクを入れておいたので、気になる企業があれば、リンクをクリックしてさらに詳しい紹介を参照してほしい。

この本で参考になったのがジャーディン・マセソンだ。

中国のお茶や生糸を輸入して、インドのアヘンを中国に売って、アヘン戦争の原因をつくったのがジャーディン・マセソンである。

日本では1859年に横浜に事務所を開設、続いて神戸、長崎にも事務所を開設し、長崎支店長のグラバーは武器商人として薩長を支援し、坂本竜馬の亀山社中との取引があった。明治になると三菱財閥の岩崎弥太郎と深くかかわることになる。

吉田茂首相の養父の吉田健三は、ジャーディン・マセソンの横浜支店長をつとめたあと、起業した。吉田茂は養父の莫大な遺産を相続している。

現在は日本での影響力はなくなったが、アジアでは依然として各国で建設、運輸、ホテル(マンダリン・オリエンタルなど)、製造業(インドネシアでトヨタ車を製造しているアストラ・インターナショナルなど)。

現在はジャーディン家の閨閥のケズウィック家が経営を握っている。

ボーイングの歴史も参考になった。

1929年にボーイング、ユナイテッド航空機、ノースロップ航空機、プラット&ホイットニー、シコルスキーなどが大合同してユナイテッド・エアクラフト・アンド・トランスポート社を設立したが、ルーズベルト大統領時代に独占禁止法違反で解体され、西部のボーイング、当部のユナイテッド・テクノロジー、航空会社のユナイテッド航空に分割されたのだ。

現在のCEOのジョン・マクナニーは、GEでジャック・ウェルチの後継者を争ったが、後継者レースに敗れ、スリーエムのCEOに転出、その後2001年にボーイングのCEOに選ばれたものだ。

マクナニーは、ジョージ・ブッシュ大統領とエール大学で同級生だったという。

グレンコアについても、筆者は依然は鉄鋼原料の貿易を担当していたので、思い出深い。

もともフィリップ・ブラザースにいたマーク・リッチが、独立してMarc Rich + CO.を設立し、石油ショックの時にイラン原油で大儲けしたが、イラン革命後もホメイニ政権と取引を続けて莫大な利益を上げていたため、脱税の容疑で米国から指名手配され、1990年にグレンコアに社名を変えたものだ。

現在ではメタルのほか、石油、石炭の資源商社としてロンドン証券取引所などに上場し、日本商社を上回る時価総額で評価されている。

筆者が会社に入社した約40年ほど前はフィリップ・ブラザースは世界でも最大手のメタルトレーダーで、その後、証券会社のソロモン・ブラザースを買収するほどの勢いがあった。

東京・大阪はじめ、世界中にオフィスがあったが、名前もフィブロ(Phibro)に変えて、シティグループを経て、現在はオキシデンタル・オイルの子会社として米国コネチカット、ロンドン、アイルランド、シンガポールの4か所のみにオフィスがある。

フィブロがまだ会社として残っていたことも驚きだが、世界最大のメタルトレーダーがここまで規模が小さくなってしまったことも、また驚きだ。

自分ではこれまでの40年は短いと感じているが、やはり40年間の栄枯盛衰は避けられないものだ。

平家物語の「祇園精舎の鐘のこえ、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。…」という冒頭の文が、思い出される。

上記のリストで社名をクリックすれば、ウィキペディアでかなりのことはわかるが、本としてまとまっていた方が読みやすいので、興味のある人は一度手にとってみてもよいと思う。


参考になれば次クリックお願いします。


僕はミドリムシで世界を救うことに決めました 発端はグラミン銀行から



会社の人間力向上セミナーで(株)ユーグレナの出雲充社長の講演を聞いた。

出雲さんの「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました」は数年前に読んだ。手元にある本は2012年12月の初版本なので、たぶん2013年くらいに読んだのだと思う。

出雲さんが次男と同じ駒場東邦高校の出身ということもあり、以前から興味を持っていた。

出雲さんの講演内容はだいたいどこの講演でも同じようなストーリーのようだ。たとえば大阪市で行った講演内容がネットで公開されている。会社で行った講演も全体のストーリーとしては同じような流れだ。

この部分はネットで公開されているので、詳しくは紹介しない。時間のある人は、YouTubeに出雲さんのインタビューが様々な資料と一緒に公開されているので、参照してほしい。



1980年に生まれ、多摩ニュータウンで育ったごく普通の家庭に育った出雲さんが、東京大学に入学して初めての夏休みに、バングラデシュのグラミン銀行にインターンとして働き、「貧困は博物館に」をスローガンとしているグラミン銀行創始者のムハマド・ユヌスさんの主張に感動した。

そして動物と植物両方の特性を備え、59種類のビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸などの栄養素を含むミドリムシで世界を救おうと決め、東大の文靴ら農学部の農業構造経営学科に進学する。

そこで数学の天才鈴木健吾と出会う。鈴木さんはユーグレナの取締役研究開発部長を務めている。鈴木さんと一緒にミドリムシの大量培養技術開発に専念するが、なかなかうまくいかない。

その時に会ったクロレラ販売会社の専務だった福本さんを販売担当として招き入れ、福本さんのツテで石垣島の八重山興産でクロレラ培養用のプールを借り、独自の培養液を使ったミドリムシの大量生産に成功する。

大量生産に成功しても、実績がないので、なかなか買ってくれる会社が現れなかったが、501社めでミドリムシ事業を支援してくれる会社が現れた、それが伊藤忠商事だ…。

このような内容だ。

ただし、最後のメッセージの部分はその場にあった内容に変えている。つまりユーグレナ創業ストーリーやミドリムシの大量培養に成功した話は、どこでも同じ講演をしているが、それから引き出すメッセージはその会場とオーディエンスにあわせたものにしている。

たとえば筆者の会社の場合には、出雲さんが500社訪問して1社もミドリムシを採用してくれなかったという500社の一社なので、若手社員向けのセミナーということもあり、やたらと同業の伊藤忠商事のことを持ち上げていた。

501社めに伊藤忠に行ったら、伊藤忠はそれまでの500社が「実績がないから採用を見送る」という反応だったのに対して、「実績がないから、大きなビジネスチャンスがある」と判断してくれ、ユーグレナに出資し、大手企業への紹介を引き受けてくれたのだと。

ユーグレナのミドリムシが売れるようになったのは、伊藤忠のおかげであり、出雲さんはコンビニならどんなに遠くともファミマに行くと語り、ベンチャーは助けてくれた会社には絶対に恩返しすると強調していた。

それと講演ではふれていなかったが、本で恩人として紹介しているのが、元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞(まこと)さんだ。

ユーグレナは当初、ホリエモンが「ミドリムシは宇宙食に役立つ」と考えて、ライブドアの支援を受けていたが、ホリエモンが粉飾決算で逮捕されると、ライブドア関連企業ということで、どこからも総スカンをくらった。

その時ミドリムシの将来性に注目して、出資して助けてくれたのが成毛さんだ。

成毛さんと最初に会った時の話がこの本に紹介されている。

ミドリムシは発電所からでてくる高濃度の炭酸ガスを使って光合成できるという話をすると、

成毛さんは「そんなに高い濃度の二酸化炭素を処理するために培養液にエアレーション(水中に気体を溶かし込むこと)したら、PHが急激に下がって、強い炭酸水になるだろう。そんな環境でミドリムシは生存できるのか?」と聞いてきたという。

これに対し、「はい、ミドリムシは5億年前から光合成をしており、その当時の地球環境は…」と説明すると、

「ふーん、そもそもなんでミドリムシはそんなに光合成の能力が高いんだ?クロロフィル(葉緑素)には3種類あるけど、ミドリムシはどのパターンを使ってるの?」と聞いてきたという。

さすが読書クラブHONZを主催している成毛さんだ。その知識には出雲さんならずとも驚かされる。

この本では、筆者の会社の先輩で、成毛さんの会社のインスパイアで役員をしている芦田さんが、ANAなどを説得して航空燃料ビジネスの道を開いたことも紹介されている。

航空燃料生産のために、JX日鉱日石エネルギーと日立プラントテクノロジーが出資した。

ミドリムシから燃料をつくるというのは、まさに当時の通産省が国家プロジェクトとして推進していた「ニューサンシャイン計画」の藻類活用プロジェクトそのものだ。

しかし巨額の国費を投入した「ニューサンシャイン計画」の藻類から燃料をつくるというプロジェクトは、結局ミドリムシの大量培養ができなくて頓挫した。

ミドリムシは食物連鎖の最下層にいるので、少しでも他の微生物が侵入してくると、あっという間に食べつくされてしまう。国家プロジェクトでもできなかったミドリムシの大量培養に成功したのは、ミドリムシだけが生き延びられる劣悪な環境の培養液をつくるという逆転の発想だったという。

講演の後の質問で、出雲さんはミドリムシの応用技術、たとえば食品の製造法とかは、パテントで保護するが、ミドリムシの培養液はノウハウで公開はしないと説明していた。

コカコーラやケンタッキー・フライド・チキンがレシピを公開しないのと同じだという。パテントとして公開してしまうと、パテントを侵害して同じようなものをつくる業者が現れても、パテントを侵害しているという証明が民間企業では難しいからだと。

講演の最後で出雲さんはメンター(支援者)とアンカー(精神的な支え)の重要性を強調していた。

出雲さんの場合、アンカーは18歳の時にグラミン銀行で出会ったムハマド・ユヌスさんだという。

今は、バングラデシュの2,500人の小学生の給食にミドリムシ製品を提供しているが、いずれは100万人分のミドリムシ製品をバングラデシュの小学生に提供したいと言っていた。

筆者は30年近く毎日マルチビタミン・ミネラルサプリメントを飲んでいるし、食事でもできるだけ食物繊維の多いものを摂るようにしているので、59種類のビタミン・ミネラル・不飽和脂肪酸…と聞いても、あまり必要性を感じないが、一度試しにサプリメントかユーグレナバーを買ってみようと思う。

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本も面白いし、講演も大変参考になった。学名とか物質名の部分では急に早口になり、ほとんど聞き取れない調子で話しているのが印象に残った。

ベンチャー企業の社長の本は、ワタミの渡邉美樹さんが典型だが、三木谷さんといい、大体自分のことしか書かないジコチュー本が多いが、この本は仲間のことも紹介している。その意味でも好感を持った。

出雲さんが講演で言っていたように、普通のサラリーマン家庭出身の子供でも、ベンチャーで成功できる。たとえ成功確率が1%しかなくても、四百何回(はっきりした数字は忘れた)繰り返せば、成功率は99%になるという。

やる気が起こる本とセミナーだった。



参考になれば次クリックお願いします。


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