ロスジェネの逆襲
著者:池井戸 潤
ダイヤモンド社(2012-06-29)
販売元:Amazon.co.jp
「下町ロケット」で直木賞を受賞した池井戸潤さんの半沢直樹シリーズ第3弾。
7月7日からTBSの東芝日曜劇場で、「半沢直樹」としてドラマが放送されている。
半沢直樹シリーズは、ほかに次の2冊があり、ドラマの第1弾の原作が前々回紹介した「オレたちバブル入行組」、第2弾の原作が前回紹介した「オレたち花のバブル組」だ。
第3弾もたぶんドラマ化されるのだと思うが、まだTBSのサイトには表示がない。あるいは、今回はドラマ化されないが、今回のドラマが好評なので、いずれ続編ということでドラマ化されるのかもしれない。こちらも続けて紹介しておく。
オレたちバブル入行組 (文春文庫)
著者:池井戸 潤
文藝春秋(2007-12-06)
販売元:Amazon.co.jp
オレたち花のバブル組 (文春文庫)
著者:池井戸 潤
文藝春秋(2010-12-03)
販売元:Amazon.co.jp
池井戸さんによると、日本のビジネスマンには次の3つの特徴的な世代があるという。
団塊世代 : 1947〜1949年に生まれた第一次ベビーブーマー世代。バブル生みの親?
バブル世代 : 1980年代後半〜1990年代はじめに大量採用された人々。お荷物世代、穀つぶし世代ともいわれる。
ロスジェネ世代: バブル崩壊後、1994〜2004年の就職氷河期に社会に出た人たち。バブル世代の管理職にこき使われている。
この本ではバブル世代に銀行に入社した半沢直樹が、合併・統合を経てメガバンクとなった東京中央銀行の子会社の東京セントラル証券に、部長として出向し、IT業界の買収劇に巻き込まれるというストーリーだ。
ロスジェネとは、買収劇に巻き込まれた東京スパイラルの瀬名社長と、半沢の部下の東京セントラル証券のプロパー社員・森山のことだ。
瀬名と森山は私立の中高一貫校で一緒だったが、バブルがはじけて株価暴落のために瀬名の父親が破産して自殺したため、瀬名は私立高校を辞め、高卒でIT関連企業に就職した。
就職先が倒産した後、瀬名は自分のプログラム技術を生かして友人をさそって起業し、今やIT企業の社長として注目される人物となっていた。
対する森山は、就職氷河期にぶちあたり、なんとか東京セントラル証券に就職できたが、親会社の銀行からの出向者の上司にこき使われ、理不尽を感じている毎日だった。
瀬名の東京スパイラルは、経営陣の内紛から、敵対的企業買収が仕掛けられる。
半沢の東京セントラル証券は、当初その買収計画のアドバイザー契約を獲得する予定だったが、思わぬ展開でカヤの外に追いやられる。
そんな時に、森山は、旧友の瀬名に突然電話を掛ける…。
「やられたら倍返し」という半沢直樹のモットー通りの展開が心地よい。
楽しめる企業小説である。
参考になれば次クリック願う。
著者:池井戸 潤
ダイヤモンド社(2012-06-29)
販売元:Amazon.co.jp
「下町ロケット」で直木賞を受賞した池井戸潤さんの半沢直樹シリーズ第3弾。
7月7日からTBSの東芝日曜劇場で、「半沢直樹」としてドラマが放送されている。
半沢直樹シリーズは、ほかに次の2冊があり、ドラマの第1弾の原作が前々回紹介した「オレたちバブル入行組」、第2弾の原作が前回紹介した「オレたち花のバブル組」だ。
第3弾もたぶんドラマ化されるのだと思うが、まだTBSのサイトには表示がない。あるいは、今回はドラマ化されないが、今回のドラマが好評なので、いずれ続編ということでドラマ化されるのかもしれない。こちらも続けて紹介しておく。
オレたちバブル入行組 (文春文庫)
著者:池井戸 潤
文藝春秋(2007-12-06)
販売元:Amazon.co.jp
オレたち花のバブル組 (文春文庫)
著者:池井戸 潤
文藝春秋(2010-12-03)
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池井戸さんによると、日本のビジネスマンには次の3つの特徴的な世代があるという。
団塊世代 : 1947〜1949年に生まれた第一次ベビーブーマー世代。バブル生みの親?
バブル世代 : 1980年代後半〜1990年代はじめに大量採用された人々。お荷物世代、穀つぶし世代ともいわれる。
ロスジェネ世代: バブル崩壊後、1994〜2004年の就職氷河期に社会に出た人たち。バブル世代の管理職にこき使われている。
この本ではバブル世代に銀行に入社した半沢直樹が、合併・統合を経てメガバンクとなった東京中央銀行の子会社の東京セントラル証券に、部長として出向し、IT業界の買収劇に巻き込まれるというストーリーだ。
ロスジェネとは、買収劇に巻き込まれた東京スパイラルの瀬名社長と、半沢の部下の東京セントラル証券のプロパー社員・森山のことだ。
瀬名と森山は私立の中高一貫校で一緒だったが、バブルがはじけて株価暴落のために瀬名の父親が破産して自殺したため、瀬名は私立高校を辞め、高卒でIT関連企業に就職した。
就職先が倒産した後、瀬名は自分のプログラム技術を生かして友人をさそって起業し、今やIT企業の社長として注目される人物となっていた。
対する森山は、就職氷河期にぶちあたり、なんとか東京セントラル証券に就職できたが、親会社の銀行からの出向者の上司にこき使われ、理不尽を感じている毎日だった。
瀬名の東京スパイラルは、経営陣の内紛から、敵対的企業買収が仕掛けられる。
半沢の東京セントラル証券は、当初その買収計画のアドバイザー契約を獲得する予定だったが、思わぬ展開でカヤの外に追いやられる。
そんな時に、森山は、旧友の瀬名に突然電話を掛ける…。
「やられたら倍返し」という半沢直樹のモットー通りの展開が心地よい。
楽しめる企業小説である。
参考になれば次クリック願う。