時短読書のすすめ

「あたまにスッと入るあらすじ」作者が厳選するあらすじ特選。その本を読んだことがある人は記憶のリフレッシュのため、読んだことがない人は、このあらすじを読んでからその本を読んで、「時短読書」で効率的に自己啓発してほしい。

2011年04月

ザイニチ魂! ドイツで活躍する鄭大世(チョン・テセ)の本

ザイニチ魂!―三つのルーツを感じて生きる (NHK出版新書 337)ザイニチ魂!―三つのルーツを感じて生きる (NHK出版新書 337)
著者:鄭 大世
NHK出版(2011-01-06)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

4年間在籍した川崎フロンターレから、昨年ドイツ2部リーグのボーフム(Bochum)に移籍したザイニチ3世・鄭 大世(チョン・テセ)の本。

チョン・テセオフィシャル・ブログも持っており、ドイツでの生活やボーフムでの試合結果などが載っている。

チョン・テセブログ





書店で目立つところにあったので買ってみた。

この本を読んだ後で、「壁を壊す!」というブックレットが岩波書店より出ているので、こちらも参考までに読んでみた。「壁を壊す!」は「ザイニチ魂!」の内容と基本的に一緒で、2010年7月に早稲田大学のアジア太平洋研究センターで行われたチョン・テセの講演をまとめたものである。

壁を壊す!! サッカー・ワールドカップ北朝鮮代表として (岩波ブックレット)壁を壊す!! サッカー・ワールドカップ北朝鮮代表として (岩波ブックレット)
著者:鄭 大世
岩波書店(2010-12-09)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


チョン・テセの所属するボーフムはかつて小野伸二も在籍したことのあるクラブで、現在はブンデスリーガの2部の首位にいる。

筆者はボーフムに行ったことがある。といってもサッカーを見に行ったのではなく、ボーフムにある取引先のオフィスに行ったのだ。

ボーフムにはドイツの重工コングロマリット・クルップの特殊鋼部門の本社があり(現在は同じ重工コングロマリットのティッセンと合併して、ティッセンクルップという会社になっている)、昔担当していた鉄鋼原料の関係で訪問したのだ。

ボーフムはデュッセルドルフの郊外にあり、ライン工業地帯の中心地の一つだ。

Ruhr_area-administration




出典:Wikipedia

ボーフムの隣には香川真司が所属するドルトムントや、内田篤人が所属するシャルケ(ゲルゼン・キルヘン)もあり、チョン・テセは香川とよく食事するという。

チョン・テセは読売新聞で「一騎当千」というコーナーを半年ほど書いたり、サッカー雑誌にコラムを書いている。スポーツ選手が書いた本にしては読みやすく、文才があると思う。

この本ではチョン・テセの生い立ちから、幼稚園(河合塾ドルトンスクール名古屋校)、愛知朝鮮第二初級学校、東春朝鮮中級学校、愛知朝鮮高級学校、東京都小平市にある朝鮮大学校での生活、プロとして4年間在籍した川崎フロンターレの生活、そして北朝鮮代表として2008年の東アジア選手権、ワールドカップ予選、2010年のワールドカップ南アフリカ大会のことを書いている。

チョン・テセは身長181センチ、体重81キロというサッカー選手にしては、がっちりした体格をしている。サッカーもさることながら、ヒップホップをやりたいがために筋肉をつけたウェイトトレーニングの賜だとという。

フィジカル面が強いので、日本では「人間ブルドーザー」、韓国では「人民ルーニー」と呼ばれていた。

チョン・テセの憧れはコートジボアール代表のドログバだったが、実際にワールドカップで直接対決して、「レベルが違う、これが世界一か、人間技ではない、人間のがたいではない」という驚きばかりだったという。



ドログバは噂通りの怪物で、当たりの激しいイングランド・プレミアリーグのフィジカルサッカーで勝ち抜くためには、こうならなければならないのかと、ため息が出る思いだったという。

それで目標をドログバからルーニーに変えたのだ。



チョン・テセの目標は次の4つだ。

1.ボーフムをブンデスリーガの1部に昇格させること
2.2−3年後にはイングランドのプレミアリーグに進出すること
3.UEFAチャンピオンズリーグで優勝すること
4.2014年ブラジルワールドカップに出場して1勝以上すること

チョン・テセは現在26歳。ボーフムでは先発のポジションを確保しているが、それでも90分間フル出場は少ない。

チョン・テセのお父さんは在日2世で、国籍は韓国、お母さんも在日2世で国籍は北朝鮮。

もともとチョン・テセの国籍は父系主義で韓国だったが、学校も朝鮮系だし、修学旅行も北朝鮮に行っており、サッカーの代表も北朝鮮代表になるのが当然と思っていたという。

朝鮮大学2年生の時に代表召集の話が来たが、国籍が韓国だったので、参加できずショックを受けた。チョン・テセのお母さんは、韓国籍のお父さんと結婚したことすら悔やんでいたという。

当時から日本代表や韓国代表を目ざすという選択肢はなかった。

朝鮮大学から2006年にJ1の川崎フロンターレに在日として初めて入団。お母さんは泣いて喜び、お父さんも応援してくれたという。

フロンターレでは関塚監督に育てられた。

フロンターレではレギュラーの境目をウロウロしていた2007年6月にチョン・テセは北朝鮮代表になった。

チョン・テセの支援者がFIFAに「在日」の歴史的背景と具体例を示し、照会したところ、北朝鮮のパスポートを持っていれば良いということになった。北朝鮮当局や韓国大使館にねばり強く働きかけて、北朝鮮のパスポートが発給され、晴れて北朝鮮代表になったという。

北朝鮮代表として東アジア選手権予選で、1試合4得点など、3試合で8点を決め、大会の得点王になった。

帰国してからも北朝鮮代表としてなめられてはいけないという思いが強く、練習にも試合にも気を抜くことがなくなり、フロンターレでもレギュラーとなった。

2008年2月に中国・重慶で開催された東アジア選手権本番では、優勝した日本とも対戦し、チョン・テセのゴールで1:1で引き分けている。チョン・テセは韓国戦でゴールを決め、北朝鮮は1:1で引き分けたが、中国戦で1:3で負け、結局優勝を逃している。



チョン・テセは2008年から始まったワールドカップ予選で、チームから浮いてしまい、他の選手からチョン・テセは要らないと監督に進言されてしまったという。

チョン・テセはふてくされていたが、高校の恩師から「自分のルーツを思い出せ」とアドバイスされ、気持ちを入れ替えて代表の試合に臨んだ。北朝鮮は死のグループという韓国、サウジ、イラン、北朝鮮のグループBを韓国と共に勝ち抜いてワールドカップ本戦に出場する。

ワールドカップ本戦ではブラジル、ポルトガル、コートジボアールと同じ組になり、北朝鮮は結局全敗で予選で姿を消す。チョン・テセもブラジル戦での1アシストのみで、得点はゼロだった。ブラジルとは1:2で善戦したが、ポルトガル選では0:7,コートジボアール戦では0:3で負けた。

ワールドカップではカカ、ロビーニョ、クリスティアーノ・ロナウド、ゾコラのユニフォームを手に入れたという。

今後は前記の4つの目標達成のため活躍し、「世界のチョン・テセ」、「世界のザイニチ」として認知されるように貢献したいと結んでいる。


一番知りたい北朝鮮のことは余り書いてない

この本で一番知りたかったのは、チョン・テセがなぜ北朝鮮代表を選んだのか、北朝鮮代表の生活、北朝鮮の民衆の生活はどうなのかという点だが、残念ながらこの本ではあまり詳しく書いていない。

北朝鮮代表を選んだ理由も、日本代表や韓国代表は元々考慮に入れていなかったということであまりはっきりしない。

北朝鮮国籍のお母さんの影響で朝鮮系の学校に行って、教育も朝鮮系の教育を受けてきたので、正式な国籍は韓国でも祖国は北朝鮮と思っていたのだろうと思う。

北朝鮮代表の生活については、ごく断片的な情報しか載っていない。たとえばユニフォームは自分で洗濯しなければならないとか、ユニフォームの質が悪く番号がすぐ取れる、試合用のユニフォームを着て練習するとかだ。

プロがないので、選手達は1年中一緒に生活し、いわゆるステートアマだ。練習は同じパターンの繰り返しで単調だという。

戦い方は超守備的サッカーで、チョン・テセが下がったら10バックになってしまうほどの守備体系だったという。

北朝鮮の選手たちは、純粋で、多くの情報を知らないために、好奇心が旺盛だという。派閥意識もなく、人間的に素晴らしいと。ロシアリーグで活躍するホン・ヨンジョを中心にまとまっているという。

しかしチョン・テセは他の北朝鮮選手とはあまりつきあいがなく、合宿では一人でいることが多いという。やはりザイニチとしては、中に入って行きにくいのだろう。


「壁を壊す!」も含めて北朝鮮のことが余り書いていないのが残念だが、読み物としては面白い。チョン・テセは文才もある。楽しく読めた本だった。


参考になれば次クリック願う。



絵で見る十字軍物語 塩野七生入門書

絵で見る十字軍物語絵で見る十字軍物語
著者:塩野 七生
新潮社(2010-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

十字軍の歴史を描いた19世紀後半のフランスの画家ギュスターブ・ドレのイラストに、塩野七生(しおの・ななみ)さんが解説を入れた絵本。

塩野さんの本は、「ローマ人の物語」シリーズなど、経営者に人気があるが、筆者はいままで読んだことがなかったので、手始めにこの絵本から読んでみた。

ローマ人の物語〈1〉― ローマは一日にして成らずローマ人の物語〈1〉― ローマは一日にして成らず
著者:塩野 七生
新潮社(1992-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

塩野さんの本は、プルタークの「英雄列伝」の焼き直しだとか、タネ本があるとか言う人もいるが、イタリア在住とはいえ日本人がローマ人の物語を書くなら、プルタークの本を元にするのは当然だと思う。

プルタルコス英雄伝〈上〉 (ちくま学芸文庫)プルタルコス英雄伝〈上〉 (ちくま学芸文庫)
著者:プルタルコス
筑摩書房(1996-08)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

筆者はプルタークの「英雄列伝」を学生時代に読んだが、岩波文庫だとなにせ全部で12巻もあり、結局1巻か2巻と何巻だったか忘れたが、カエサルの出てくる巻を読んで、他は挫折した。

プルターク英雄伝(全12冊セット) (岩波文庫)
岩波書店(2004-03)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

決して読みやすい本ではないプルターク英雄列伝を、現代風に解説してくれるなら、塩野さんの本を読んだ方が良いのではないかと思う。

前置きが長くなったが、この「絵で見る十字軍物語」は、もともとフランスの歴史家フランソワ・ミショーの「十字軍の歴史」という本の挿絵としてギュスターブ・ドレが書いたイラストを100枚ほど、塩野七生さんの解説をつけて紹介したものだ。

十字軍というと、高校の世界史で習ったきりなので、11世紀から13世紀まで何回も派遣されたキリスト教徒の遠征としか覚えていなかったが、この本を読んで十字軍が第1回から第8回まで200年にわたり、断続的に派遣されていたことを再認識した。

最初の十字軍はいわば民衆十字軍で、フランスの隠者ピエールに扇動された民衆が聖地エルサレムの奪還を目ざして草の根運動的に東欧・ギリシャ・トルコを通って、パレスチナまで攻め上がった。

それにフランスのロレーヌ公ゴドフロアなどのヨーロッパの諸侯の軍隊が追いついて大勢力となって、1099年にイスラム教徒からエルサレムを解放した

このとき発見された大十字架は、キリストが磔(はりつけ)にされた十字架だとして、十字軍の参加者は感激の涙にむせんだという。

次がこの本にも載っているギュスターブ・ドレの聖十字架の絵だ。

Gustave_dore_crusades_the_discovery_of_the_true_cross










出典: 以下別注ない限りWikimedia Commons

なんとなく気味が悪いギュスターブ・ドレの絵の感じが分かると思う。

この本で一番筆者が気に入った挿絵は、本の表紙にもなっている十字軍とともに歩むキリストのものだ。十字架に磔になったキリストが十字軍と一緒に歩くという考えられない構図だ。

Gustave_dore_crusades_miracles











Wikipedia Commonsにはギュスターブ・ドレの作品が多く収録されているので、ここをクリックして見て欲しい

十字軍は13世紀末の第8次(Wikipediaでは第9次と呼んでいるが、第8次と第9次は一緒にできるようだ)十字軍で終わり、結局一時的にパレスチナで樹立したキリスト教国家は、その後イスラム教徒に滅ぼされてしまう。

一方イベリア半島では、逆にイスラム教徒がキリスト教徒から追いつめられ、コロンブスがアメリカ大陸を発見した1492年にグラナダのイスラム王はイベリア半島から脱出した。

グラナダのアルハンブラ宮殿にはイスラム芸術が残されている。Wikipedia Commonsにアルハンブラ宮殿の写真が多く掲載されているので、ここをクリックして是非見て欲しい

Alhambra_in_the_evening



筆者もまた訪れたい。次はアルハンブラ宮殿の中にあるパラドール(国営文化遺産ホテル)に泊まりたいものだ。

閑話休題。

絵が若干気味が悪い感じがするが、200ページほどの絵本の解説で、簡単に読める。

手に持ってパラパラめくってみて欲しい本である。


参考になれば次クリック願う。



これからの「正義」の話をしよう NHKでも有名なハーバード大学サンデル教授の人気講座

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
著者:マイケル・サンデル
販売元:早川書房
発売日:2010-05-22
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

Justice: What's the Right Thing to Do?Justice: What's the Right Thing to Do?
著者:Michael J. Sandel
MacMillan Audio(2009-09-15)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

NHKテレビで人気となった「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデル教授の本と原文のオーディオCD。ハーバード大学史上最多の履修者数を誇る名講義と本の帯に書いてある。

次がNHK版だ

Justice2





ハーバード大学のサイトは次の通りだ。4分程度の映像が載っているので、講義の様子がわかる。是非見て欲しい。

Justice





この本は哲学の本では異例の22万部のベストセラーとなっているという。「東洋経済」はこの本を特集した号を出しているほどだ。

週刊 東洋経済 2010年 8/21号 [雑誌]週刊 東洋経済 2010年 8/21号 [雑誌]
販売元:東洋経済新報社
発売日:2010-08-09
おすすめ度:5.0
クチコミを見る


「哲学」と「翻訳」という2大障壁

この本は「哲学」と「翻訳」という2大障壁があって、読んでも理解することは難しい。

以前紹介したフランス人の皮肉な本「読んでいない本について堂々と語る方法」に書いてある通り、多くの書評は本を全部読まないで書いているのではないかと推測する。

翻訳者がはたしてこの本に書かれている内容を理解しているかも、正直疑問に思う。たとえばこの本の哲学論としての結論は次のようになっている。(本文312ぺージ)

「すでに考察した正義についての二つの考え方を思い出してみよう。カントロールズにとって、正しさは善に優先する。人間の義務と権利を定義する正義の原理は、善良な生活をめぐって対立する構想のすべてに中立でなければいけない。

道徳法則に到達するためには、偶発的な利害や目的を捨象しなければならないと、カントは主張する。ロールズの持論では、正義について考えるためには、特定の目的、愛着、善の構想を脇においておかねばならない。

それが、無知のベールに包まれて正義を考える際の重要な点だ。」


長々と引用はしないが、この本の後半のカントロールズアリストテレスなどが出てくる哲学論の部分は、翻訳者が理解しているとは思えない上記のような部分が続く。

翻訳がこんな感じなので、もちろん訳者による解説もない。

ニーチェの言葉の「超訳」が売れているようだが、この本についても「超訳」が欲しいところだ。

超訳 ニーチェの言葉超訳 ニーチェの言葉
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2010-01-12
おすすめ度:3.5
クチコミを見る


以前紹介した「車輪の下」で、主人公のハンスが神学校でヘブライ語を学び、聖書を原著で読んでいたことを思いだす。

車輪の下で (光文社古典新訳文庫)車輪の下で (光文社古典新訳文庫)
著者:ヘッセ
販売元:光文社
発売日:2007-12-06
おすすめ度:4.0
クチコミを見る


筆者の実家の近くに住んでいた哲学者の故桂寿一先生の部屋を訪ねたことがあるが、ドイツ語やフランス語など原著で埋まっていたことを思い出す。

哲学原理 (岩波文庫 青 613-3)哲学原理 (岩波文庫 青 613-3)
著者:デカルト
販売元:岩波書店
発売日:1964-01
おすすめ度:3.5
クチコミを見る


やはり哲学の本は原著で読まないと、本当の意味では理解できないのかもしれない。その意味で「東洋経済」のまとめが大変参考になる。

justice chart








出典:東洋経済 2010年8月14-21日号

上記チャートの前のページに質問表があり、それの結果から自分の考え方の傾向をプロッティングするという熱の入れようだ。

上記のチャートの、1.リベラリズム、2.リバタリアニズム、3.コミュニタリアニズム、4.コンサバティズムの4つの象限で捉える考え方は、いままでのたとえば妊娠中絶にプロかコンか(賛成か反対か)の2元論よりは、ずっと考えの多様性があらわせると思う。

ちなみにリバタリアン(自由至上主義者)はパターナリズム(父親的温情主義、たとえばオードバイに乗るときにヘルメットをかぶれというような規制)、道徳的規制(たとえば売春禁止法)、所得や冨の再分配の拒否が特徴だという。


ディベートのための本

この本はハーバード大学の哲学の先生が自分の講義を題材にして書いた本で、身近な例を使って学生に「正義」について考える習慣を付けさせることを目的にしている。


いくつか印象に残った設問を紹介しておこう。

★暴走する路面電車の前に5人の路線作業員がいる。右側の待避線にはたった一人だ。あなたは電車を右にターンさせるべきか?この本の紹介でよく引用される例だ。

★同じ設問で、陸橋の上に太った男がいる。この男を線路に突き落とせば、電車は止まる。一人の犠牲で5人が助かる。突き落とすべきか?

こういう議論をしている人たちに、新大久保の美談の話をしたら、どう思うだろうか?

★ハリケーン・チャーリー来襲時に便乗値上げをした店やホテルは、正当な経済活動なのか?

★サブプライムでAIG生命保険会社を米国政府が税金で救済したときに、73人の幹部が100万ドルを超えるボーナスを受け取っていた。下院は90%の税金を課すことにした。

グラスリー上院議員はラジオのインタビューで「彼らが日本の経営者のようにアメリカ国民の前に姿を見せ、深く頭を下げて『申し訳ありませんでした』と謝り、それから2つのことの一つーーつまり辞職か自殺をすれば、少しは気が収まる」と話して、物議を醸した。

経営に失敗した経営者が、税金からまかなわれたお金で高い報酬を受け取ることは、正義が損なわれていると多くが感じたのだ。

ちなみにアメリカの平均的CEOは2007年には平均的な労働者の344倍の年間1330万ドルの報酬を得ており、ヨーロッパのCEOは660万ドル、日本のCEOは150万ドルだという。

これらは正義に関する問題で、1.幸福の最大化、2.自由の尊重、3.美徳の推進の3つの理念で考えることができる。

★タリバン掃討作戦中のネービーシールズは、出会ったヤギ飼い達を自分たちの事をタリバンに通報させないために殺すべきか?

★難破した英国船からボートで逃げ出した3人の船長、水夫が、雑用係の少年を殺して食べた。3人を救うために一人を殺すことが許されるか?

★フィリップモリスはタバコをすえば、早死にするので、チェコ政府の医療費、年金負担が一人当たり1227ドル助かるという外部機関の研究をサポートした。このことが判明し、広報活動に大きな打撃を受けた。

★フォードピントの欠陥の話は有名だ。追突を受けたときにガソリンタンクが爆発しやすく、500人以上が死亡した。

フォードは事故で180人が死亡し、180人がやけどを負うと想定していたが、死亡は20万ドル、やけどは7万ドル弱で計算すると、車両代を入れて損害賠償は5千万ドルと見積もっていた。

一方1台当たり11ドルの部品を付けてリコールすると、安全性が向上するが、1,250万台につけると1億4千万ドル弱掛かる。

だからフォードは修理しないほうが良いと判断したのだ。

★子どもを大学に行かせるために腎臓を2つとも売りたいという農夫に2つめの腎臓を売る権利を認めるべきか?

★末期患者の自殺を幇助している医者を罰すべきか?

★2001年ドイツのローテンブルクに住むソフトウェアエンジニアは、殺され、食べられたいという人を募集する広告に応募して、食べられた。ドイツは食人を罰する法律はない。被告は嘱託殺人という軽い刑に処すべきか?

★南北戦争の時、徴兵制が敷かれたが、カネをはらうか、身代わりを立てれば徴兵は免除されたので、鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーやJPモルガンなどの富裕層や、政治家などは身代わりを雇った。これは不公平か?

★アメリカのブラックウォーター・ワールドワイド社は、民間軍事企業の最大手の一つだ。「フェデラル・エクスプレスが郵便事業でやったことを、われわればアメリカの安全機構でやろうとしている」と語る。

彼らの仲間は2004年にイラクでリンチにあい、死体をさらしものにされた。その後2007年に彼らはイラクで群衆に向かって発砲し、17名の市民が死亡した。

営利企業に戦争を外注することは正しいのか?

★卵子を提供した代理妊娠の母は生まれてきた子供に権利があるのか?ベビーM事件だ。

このような問題を避けるために、今は卵子と精子を支給して、子宮借りビジネスがインド南部のアナンドでさかんだという。合計2万5千ドルの費用で、女性は4,500ドルから7,500ドルの収入になる。彼女達の15年分の収入だ。

子宮を貸す自由を認めるべきか?


★真実だからといって、屋根裏に隠れているアンネ・フランクの家族のことをナチスに告げるべきか?

★カントならモニカ・ルインスキーとの「性的関係」を否定したクリントン大統領を弁護したか?

★アファーマティブ・アクションのせいで不合格となった白人ホップウッドは逆差別されているか?彼女と同等の成績を収めたマイノリティの学生は全員合格している。

★アファーマティブ・アクションは過去の過ちを補償しているのか?それとも多様性を促進する制度か?

★車いすのチアリーダーは許されるのか?

★障がい者プロゴルファーのケーシー・マーティンにはゴルフカート使用が認められるべきか?

★ドイツや日本の過去の戦争の謝罪など、先祖の罪を償うべきか?

★同性愛者の権利、妊娠中絶の権利を認めるべきか?


以上、考えさせられた例を紹介した。この本の後半の哲学論の部分が理解不能でも、問題ない。唯一無二の正解はないので、自分の意見を持てば良いのだ。

後半の哲学論の部分は、最大多数の最大幸福を唱えたジェレミー・ベンサム、他人に危害を及ぼさない限り自分の望むいかなる行動も自由であるべきと唱えたJS.ミルの「自由論」などを紹介している。

ベンサムは死後も自分の身体を剥製にして、ユニバーシティ・カレッジの運営審議会に台車に乗って出席したという。

カントの動機を重視し、自律と他律を対立させる道徳論、ジョン・ロールズの平等論、アリストテレスの目的論と奴隷制度擁護論を説明している。このあたりになると筆者もちんぷんかんぷんだった。

ベストセラーなので、既に読んだ人も多いと思うが、まだ読んでいない人は、まずは書店で手にとって、パラパラっとめくってみることをおすすめする。


参考になれば次クリック願う。



ヒトはどうして死ぬのか ガンにならないために知っておくべきこと

ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)
著者:田沼 靖一
幻冬舎(2010-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

東京理科大学薬学部教授でゲノム創薬研究センター長の田沼 靖一さんの細胞死の研究とゲノム創薬の最新の動きのレポート。

このブログで紹介したベストセラー「生物と無生物のあいだ」の著者、福岡伸一教授が「動的平衡」と呼ぶ通り、人間の体の細胞は常に新しいものと入れ替わり、古い細胞は死ぬが個体としては生き続ける。しかしガン細胞が増殖すると、ガン細胞は生き残るが、個体は死ぬ。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
著者:福岡 伸一
講談社(2007-05-18)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

この本では細胞の新陳代謝、「アポトーシス」と人の寿命との関係を研究し、ガンやAIDS,アルツハイマー病の新薬を開発しようとするゲノム創薬の最先端を紹介している。テーラーメイド創薬という誰でも興味のあるテーマについて最新の発見を紹介している。

細胞には2つの死に方がある。ひとつは膨らみ破裂するネフローシス。打撲などの外部刺激を受けたり、ウィルスなどに感染した細胞はネフローシスを起こす。たとえば鳥インフルエンザに感染したニワトリの体は溶けてなくなってしまうのを、テレビなどで見たことのある人も多いと思う。

もうひとつは1973年にイギリスの病理学者に命名されたアポトーシス。細胞が委縮し、細かいブドウの粒のようになってしまう。これは細胞の自死で、外部からの刺激はない。それゆえ「プログラムされた細胞の死」と呼べるのである。

アポトーシスは生物の体の器官を形作る際にも大きな役割を果たす。たとえば手の指が分かれること、水鳥の足に水かきがあることなど、すべてアポトーシスによる成形である。イモムシがサナギとなり蝶となるのもアポトーシスのおかげである。

生物は「性」によって遺伝子組み換えが可能となり、変化に強い生物のみ生き残ることができる体制が取れたが、逆に不適合な遺伝子も排除する必要性が生じた。それがアポトーシスであるという。

人間の体は毎日ステーキ一枚分、200グラムくらいの細胞が分裂して常に入れ替わっているが、細胞分裂の限界は50~60回である。これが人間の寿命の最大値を決定し、それは約120歳だという。一方、脳の神経細胞や心臓の心筋細胞など、再生しない細胞もある。これらはいずれ寿命がきて死んでいき、再生することはない。

個体の死が必要な理由は、古くなってキズを負った細胞をそのまま増殖させると、古い遺伝子が残り、結局生物は生き延びられなくなるからではないかと。

日本では3人に2人はガンに罹り、がん患者のうち3人に一人は亡くなっている。細胞がキズを負うことで、ガン化し、ガン細胞は死を忘れた不死の細胞だ。

そのガン細胞を退治するのが免疫細胞である。喫煙や紫外線、生活習慣病などで免疫細胞の働きが弱まると、ガンが無限に増殖し、やがては人の器官の機能が失われ、人は死ぬ。

ひとつの免疫細胞はひとつの抗体しか作れないが、遺伝子組み換えにより、異種の免疫細胞が誕生し、異種の抗体をつくる。免疫細胞における遺伝子組み換えの仕組みを解明したのが、1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進博士である。

精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか (文春文庫)精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか (文春文庫)
著者:立花 隆
文藝春秋(1993-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

免疫細胞は不良品や、不要品も生成されることから、これらの在庫処分を行うのが、自死メカニズムであるアポトーシスだ。

ガン細胞に死のシグナルを与える物質がゲノム創薬で研究されている。ガン細胞の遺伝子を研究し、その遺伝子に効く化学物質を調合し、ガン細胞に自死を起こさせるのだ。

いままでの製薬研究では、一種類の薬しか開発できなかった。だから人ごとに遺伝子が異なるので薬が効く人がいたり、副作用がある人もいた。ところがゲノム創薬であれば、個人別に効く薬を調合できる。これがテーラーメイド創薬である。

テーラーメイド創薬では、タンパク質の構造情報からコンピューターシミュレーションで化合物を設計する。

日本では、生物、情報工学などと専門分野が分かれている関係で、まだこのコンピューターシミュレーションがつくれるソフト技術者が育っていないという。

最後に田沼さんは、「人間が生きていく意味は、社会のため、他者のために存在し、次世代に何かを遺していくことにある」と語り、これが自然の摂理であると説く。

リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」を想起させる結論である。

利己的な遺伝子 <増補新装版>利己的な遺伝子 <増補新装版>
著者:リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店(2006-05-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


実は先日筆者の会社のラグビー部の先輩がガンで亡くなった。まだ62歳だった。この本を読んで、なんで人がガンで死ぬのか、メカニズムがよくわかった。

実は筆者は子供の時、夜驚症だった。寝ていて自分の目の前が黒ですべて塗りつぶされてしまうというのが怖くて泣きだして、気が付いたら大人に抱かれていたという記憶がある。ガンが進行するというのは、ちょうどそれと同じようなイメージなのだろう。

ガン細胞は遺伝子のコピーミスで毎日5,000個ほど誕生しているが、免疫細胞が退治しているので、ガンにならないという。今更ながら健康診断や定期的人間ドックの重要性を認識した。


タイトルの通り、人はどうして死ぬのかを知る事は重要だ。一読の価値がある本だと思う。


参考になれば次クリック願う。


残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 橘玲さんの最新作

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
著者:橘玲
幻冬舎(2010-09-28)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

途上国債券投資やパーペチュアル・トラベラー(永遠の旅人 どの国にも税金を払わない)など、ユニークな話題を提供しており、このブログでもいくつかの作品を紹介している作家橘玲(たちばなあきら)さんの最新作。

橘さんの作品は、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」に大変感心して以来ほぼ読んでいる。

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門
著者:橘 玲
幻冬舎(2002-11-26)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」は累計で30万部売れたベストセラーだ。

「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」のあらすじはえらく短いが、2005年1月は筆者がブログを書き始めたばかりの時なので勘弁いただきたい。

日本ではプラチナチケットだったワールドカップのチケットを海外で買って悠々日韓ワールドカップを観戦するという発想の転換には、驚かされたものだ。


勝間・香山論争

「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」では最初に勝間和代さんと香山リカさんの論戦を取り上げる。

筆者も勝間さんが登場した時は、「10倍シリーズ」など何冊か読んだが、そのうち飽きてきて、今はまったく手に取ることがない。「賞味期限切れ」だと感じている人は多いと思うが、それでも朝日新聞の土曜版に「勝間和代の人生を変える法則」というコラム連載を続けているのは立派というほかない。

橘さんは勝間さん自身が原点と呼ぶ「勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド」を取り上げている。

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)
著者:勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008-03-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


勝間さんの主張は「努力をするとより幸せになれる」に尽きる。だから勝間さんは「自己啓発の女王」なのだと。


「やればできる」VS「やってもできない」

一方、精神科医香山リカさんは「努力したくないひとがいてもいいじゃないか」という立場だ。

これに対する勝間さんの反論は「やればできる」で、そのために本を一冊書いている。

やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力
著者:勝間 和代
ダイヤモンド社(2009-12-04)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

結局勝間ー香山論争は議論がかみ合わないままだという。

勝間さん、努力で幸せになれますか勝間さん、努力で幸せになれますか
著者:勝間 和代
朝日新聞出版(2010-01-08)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

橘さんは、”こころは遺伝する”、”知能の70パーセントは遺伝で決まる”というような、一つ間違うと差別主義者としてバッシングされるような主張を注意深く展開し、「やってもできない」という事実を認め、そのうえでどのように生きていくのかの「成功哲学」をつくっていくべきだと主張する。

この議論には筆者も感じるところがある。


努力できることが才能である

というのは松井秀喜の「不動心」で紹介されていた話で、松井秀喜が父親から教わったモットーに、福井県加賀市で晩年を過ごした硲(はざま)伊之介という洋画家、陶芸家の「努力できることが才能である」という言葉があるのだ。

不動心 (新潮新書)不動心 (新潮新書)
著者:松井 秀喜
新潮社(2007-02-16)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

まったくその通りだと思う。

たとえば毎日電車で通勤していて、ほとんどの人が座ると寝るか、ゲーム機や携帯電話でゲームするかで、車両の中のせいぜい1-2割くらいの人しか本を読んでいない。

電車の中で寸暇を惜しんで勉強する「努力できる人」は、向上心があるので放っておいても成長するだろう。

だが残りの8割の人に「やればできる。通勤時間で本を読め!」と鼓舞しても、たぶんのれんに腕押しだろう。「ほっといてくれ。おまえのしったこっちゃない」と言われるのがオチだ。

だから勝間流の「やればできる」ではなく、香山さんや橘さんが言う「やってもできない」を基にした成功哲学という考えには納得してしまうのだ。


カーネギーの本だって読んでいる人は少数派

この本でもカーネギーの「道は開ける」と「人を動かす」が、自己啓発や自己コントロールの代表作として紹介されている。

道は開ける 新装版道は開ける 新装版
著者:デール カーネギー
創元社(1999-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

人を動かす 新装版人を動かす 新装版
著者:デール カーネギー
創元社(1999-10-31)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

以下は橘さんの議論に触発された筆者の意見だ。

カーネギーの本は、世界でベストセラーとなっており、たぶん全世界で数千万部売れていることだろう。

日本でもシリーズ合計で1千万部近くは売れていると思うが、それでも1億3千万人の1千万である。

知人にプレゼントするために一人で何冊も買っている筆者のような人もいると思うので、図書館で借りて読んだ人を入れても読者としては1千万人もいないかもしれない。

このブログの「カーネギー」の項目で、様々な人がカーネギーの本から多くを学んでいることを紹介しているが、これだけ多くの人が推奨していても読む人は少数派なのだ。

「道をひらく」で松下幸之助は「向上心のある人は必ず成功するな」と言っている。向上心のある人は少数派だから頭角を現し成功するのだ。

道をひらく道をひらく
著者:松下 幸之助
PHP研究所(1968-05)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


この本の目次

上記の論点がこの本の肝で、その他の点については目次をみれば、大体感じがわかると思う。ここをクリックしてアマゾンのなか見!検索で目次をみてほしい。

この本の結論の「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」とは何かは、目次をみれば大体わかると思う。「好きな仕事で、自分で事業をする」がキーワードだ。

「好きを仕事に」は決して楽ではなく、残酷な世界である。これについては、映画「アンヴィル!夢をあきらめきれない男たち」という50過ぎの売れないロックンローラーのドキュメンタリー映画を紹介している。
 


アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~ [DVD]アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~ [DVD]
出演:アンヴィル
SMJ(SME)(D)(2010-04-14)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

「好きな仕事」で儲けるのは至難の業だ。

橘さんは、前作「貧乏はお金持ち」を参考にして欲しいというが、「好きな仕事」で稼ぐ方法が「貧乏はお金持ち」や「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」に書いてあるわけではない。書いてあるのはヒントだけである。

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
著者:橘 玲
講談社(2009-06-04)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

あくまで自己解決で、それゆえ世の中に成功者は少ないのだ。


最後に参考になった点を2点紹介しておく。

★能力主義が徹底している外資系の会社に応募するときには、履歴書には学歴、資格、職歴しか書かないという。これが世界の潮流となった「道徳的に正しい」能力主義の結果であり、それゆえ「自己啓発の女王」勝間和代が必然的に生まれたのだと。

★この本のなかで、「影響力の武器」というチャルディーニの本が紹介されている。面白そうな本なので、今度読んであらすじを紹介する。

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
著者:ロバート・B・チャルディーニ
誠信書房(2007-09-14)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


あまり目新しい情報はないが、「やればできる」、「やってもできない」の議論は考えさせられる点が多く、参考になった。


参考になれば次クリック願う。


記事検索
Amazonライブリンク
最新コメント
訪問者数

    Categories
    • ライブドアブログ