時短読書のすすめ

「あたまにスッと入るあらすじ」作者が厳選するあらすじ特選。その本を読んだことがある人は記憶のリフレッシュのため、読んだことがない人は、このあらすじを読んでからその本を読んで、「時短読書」で効率的に自己啓発してほしい。

2010年03月

ビジネス力の磨き方 大前研一が説く21世紀に必要な5つのスキル

+++今回のあらすじは長いです+++

ビジネス力の磨き方 (PHPビジネス新書 27)


大前研一氏が説く21世紀の日本のビジネスマンに必要なスキル。

大前さんは「サラリーマンサバイバル」とか、このブログでも紹介している「ザ・プロフェッショナル」、最近では「即戦力の磨き方」など、日本のビジネスマンの能力アップのために多くの著書を出しており、これもその一つだ。

サラリーマン・サバイバル (小学館文庫)


ザ・プロフェッショナル


即戦力の磨き方 (PHPビジネス新書)


大前研一氏は、筆者の好きな著者の一人なので、このブログでも「大前研一」のカテゴリーで15冊以上紹介している。

この本は2007年3月に出版された本で、21世紀に必要となるビジネススキルについて雑誌"THE 21"読者から寄せられた質問に対する解答をまとめたものだ。


5つのビジネス力

この本で大前さんが21世紀のビジネススキルとして身につけるべき力として挙げているのは次の5つだ。

1.先見力
2.突破力
3.影響力
4.仕事力
5.人間力

前記の3冊などを含め様々な本で21世紀に必須のスキルとして、語学(英語)力、論理思考、コミュニケーション、IT力などについて取り上げてきているので、この本では今まであまり取り上げてこなかったスキルについて説明している。


1.先見力を磨け

大前さんは1995年に文藝春秋に「不動産はまだ下がる」と記事を書いたが、事実不動産は下がり続け、2002年にはバブル前の水準まで下がってしまった。

ホリエモンや村上ファンドが坂本龍馬と同じ運命をたどったことなど、その他にも大前氏の予測通りになったことがいくつもあるという。

これは大前氏に先を読む特殊な力が備わっているわけではなく、先見力とは訓練すれば誰でも身につけられるスキルだからだと。

大前氏の先見力は、現在起こっている事柄をこまめに調べて、そこから変化の兆しを見つけ、その兆しが今後どのようなトレンドになるかをしつこく考えた結果なのだ。

そこで重要なのがFAW(Force at Work)である。これはマッキンゼーの創始者の一人のマービン・バウアーの考え出した概念であり、「そこで働いている力」とでもいうもので、ある傾向を伴った事象があれば、そこには必ずその事象を発生させるだけの力(FAW)が働いているはずだから、それを分析し発見するのだという。

FAWがわかったら早送り(FF)して5年後、10年後の変化が見えてくる。

つまり先見力とは、(1)観察、(2)兆しの発見、(3)FAW、そして(4)FFが正しくできる能力なのだと。

このFAWを使って、都心の地価、熱海/軽井沢の地価、高齢化先進国のアメリカ/ヨーロッパ、ソニーの将来などのケースを説明しており、興味深い。

ソニーや日立など日本の総合電器メーカーとGEとの差は、経営力の差であると。

日本の場合、日立にしてもソニーにしても、社長になるのはその時一番儲かっている事業部のトップである。大前さんにいわせれば、中小企業で功成り名を遂げた社長をいきなり大企業の社長に任命してしまうのとなんら変わりないから、うまくいくはずがないのだと手厳しい。

安倍前首相の「美しい国日本」の取り組みも的を得ていない。大前さんは21世紀に活躍できる「考える力」を育成するために、高校教育にも乗り出している。船橋学園東葉高校という広域通信制の高校がそれで、2007年に開校している。


第2章 突破力を磨け

目の前の壁がどんなに手強そうにみえても、絶対に自分から弱音を吐かないのが突破力の基本である。突破する勇気を養うには、先達の偉業にふれ、それから勇気を貰うのが良い。

ケネディのアポロ計画が良い例だ。到底できそうになかった月への宇宙旅行を期限を切って実現してしまった。

壁を突破した本人に会うことを大前さんは勧めている。エベレストの最高年齢登山にいどむスキーの三浦雄一郎氏、60歳から絵を始めた加山雄三氏などを例に挙げている。

大前さんが20年以上言い続けている道州制をやっと政府も検討し始めたが、全国知事会や地元マスコミなど既得権を持つ抵抗勢力が強い。道州制になったら大半の知事は失業し、県庁所在地にある地元マスコミも淘汰されるからだ。

また北方領土については、四島一括返還は日本の悲願といいながら、実現すると防衛線を千島にあげる費用がかかり、実際に四島に住みたい人はほとんどいないというのが現実で、メリットはほとんどない。

だからこだわりを捨てて、ロシアの二島返還を受け入れ、後は継続協議として、日ロ平和条約を締結し、千島列島だけといわず極東ロシア全体の開発を日ロ共同でやることを提案している。

さらに経済面だけでなく、防衛面でも助け合える関係作りをしておけば、北朝鮮の脅威は低減し、有事の場合にはロシア兵を日当一万円くらいで傭兵として自衛隊に組み入れれば良いと大前さんは提案する。

どの首相でも四島一括返還という思いこみを突破できたら、歴史に残る名宰相として名を残すことになろうと。

今後の日米関係、中国やインドの巨大化、日本の経済進出の余地などを考えると、たしかにロシアと早急に平和条約を締結して、シベリア開発に日ロで取り組むことは、日本の国家戦略として大変意義があると筆者も思う。

今や売れっ子の佐藤優氏が外務省に在任していた時に、橋本首相、小渕首相を動かして日ロ平和条約を実現しようとしていたことは、「北方領土特命交渉」に詳しい。

北方領土特命交渉 (講談社+アルファ文庫 G 158-2)


日本も米国ばかり見ずに、世界を見回して日本の10年20年後を考えるべきだろうと筆者も思う。


第三章 影響力を磨け

自分の影響の及ぶ範囲が広ければ広いほど、その人の価値は高い。

小澤征爾氏、安藤忠雄氏、イチロー、松井など芸術やスポーツの世界では、世界に名を知られている日本人はいるが、ビジネスマンで世界に影響を与えられる一流の日本人はほとんどいない。

日本のビジネスマンの頭の中が、20世紀の加工貿易のままだからだと大前氏は語る。

加工貿易の頃は、教えられた答えを丸暗記し、マニュアルをつつがなく遂行できることがなにより重要な能力だった。今そういう人たちが集まった企業は危機に瀕している。

今必要なのは答えを自分で出すことができる人だ。

マレーシアのマハティール前首相のアドバイザー、中国遼寧省、天津市の経済顧問、ナイキ等のボードメンバー、いろいろな大学のアドバイザリーボードメンバー等々、大前さんは、自分では口幅ったいいい方だが、世界的に影響力がある日本人ナンバーワンだと思うと語る。

この本では大前さんがいかにして世界に影響を与える人間になったのかが述べられている。

マッキンゼーでの仕事の実績もあるが、著書の影響が大きい。

「企業参謀」、ボーダレス・ワールド (新潮文庫)、「新・資本論」など大前さんの本は、世界で何冊もベストセラーになっているという。

企業参謀 (講談社文庫)


大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む


またウォールストリートジャーナル、ニューヨーク・タイムズ、ハーバード・ビジネスレビューなどに継続的に記事や論文を発表してきたことも知名度アップに役立った。

しかし物を言うのは知名度ではなく、書いた内容だと大前さんは語る。

要するに、そこにある問題を発見し、解決策を発見できる人間であれば、人種や国籍に関係なく、世界中どこに行っても影響力を発揮できるのだと。

「影響力を強めるには型を持て」と大前さんは語る。

大前さんの場合、「ボーダレス経済と地域国家論」が型であると。

大前さんがジャック・ウェルチに中国は6つの地域国家の集合体だと言うと、さっそく6つの地域にわけてGEの戦略を議論したという。

影響力をつけるために、権威にすりよるのでは意味がない。影響力をつけるためには、まずは思考の型を身につけろと大前さんは説く。

大前さん自身もマッキンゼーでピラミッドストラクチャーや、MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhausive、それぞれ重複なく、かつ全体として網羅されていること)というロジカルシンキングの手法を自分の型になるまで徹底的に仕込まれたという。

これがあるから大前さんはどんな事象でも論理的に分析することができるのだと。

このマッキンゼー式のロジカルシンキングについては、大前さんと同じくマッキンゼー出身の勝間和代さんも紹介している。マッキンゼーの新入社員は徹底的に仕込まれるのだそうだ。ちなみに勝間和代さんが推薦するロジカルシンキングの本は次の本だ。

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)


型を自分のものにするには、ケーススタディを無限回繰り返すのが効果的だ。

自分が○○だったらというケーススタディを続ければ、頭は大いに開発される。BBT大学院大学では、「あなたがリチャード・ワゴナーだったら、どうGMを立て直すか」といった課題が毎週出るという。

二年間で100本の課題をこなすことが卒業の条件で、2007年3月に第一期の卒業生が誕生した。

友人とディスカッションすることもMECEを鍛える上で有効だ。

ケーススタディも友人とのディスカッションも時間が掛かるので、自分の時間の使い方を考えよと大前さんは語る。

日本のビジネスマンは、テレビや新聞、雑誌、インターネットに費やす時間の比重が大きすぎるから、それを最小限に減らせば良いと。

ケーススタディとして世界で最も影響力がある国はアメリカかどうか分析している。結論として斜陽の大国にすがるよりも、フィンランドとかデンマークの様に教育によって世界に通じる人材を生み出していく方が、よっぽど世界に影響力のある国家になれる。

フィンランドとデンマークでは学校に「教える」という概念はない。生徒に考えさせ、先生は考えを引き出すファシリテーターだ。また先生だけでなく、国中のおとなが教育に積極的に参加している。

たとえば野菜の生産、流通、価格決定、職業につき町の八百屋さんが学校にやってきて説明してくれるのだと。

大国のエゴより、小国の知恵。これが21世紀の国際関係を解く鍵なのであると大前氏は提唱する。


第四章 仕事力を磨け

仕事をスピードアップするポイントはダンドリにある。この本では大前さんのダンドリ術が披露されている。仕事をスピードアップする理由は、自分の思考トレーニングに充てるための空き時間をつくるためだ。

「あれ、どこにあったっけ?」が時間を食うので、大前さんは資料はとりあえずパソコンに取り込み、Google Desktopで検索。さらにGMailですべて自分宛に送っておく。メールの強力なメッセージ検索機能が使えるので、二重にリトリーブできるようにしておけば、より確実に目的の情報を見つけられるから安心であると。

大前さんのいう「21世紀の情報収集法」ではテレビCMがなくなるという。YouTubeと、ハードディスクレコーダーやTiVoが普及するからだ。

大前さんは朝の貴重な時間をNHKのニュースと日経新聞に費やす前世紀の習慣は、いまではほとんど時間の浪費にすぎないから、即刻辞めるべきだという。

新聞に書かれていることは、記者が集め、記者のフィルターを通したごく限られた情報だけで、しかも新聞社の都合で記事を構成している。読んでいる人は永遠に記者のレベルを超えられない。テレビも同様だと。

たしかに日本のメディアだけでは世界の情報が集まらない。筆者は25年あまり"Time"を読んでいたが、日本のビジネス誌や新聞と情報の質・量面での大きな差を感じていたものだ。(アメリカで契約したら"Time"は5年契約すると一冊50セント以下だった。もちろん日本に戻っても同じ契約が継続され、シンガポールからアジア版を送っていた)

大前さんは10年前に新聞の購読をやめ、ネットで新聞を読み、RSSリーダーで必要な情報を自動的に集めているのだと。

毎朝RSSリーダーが集めた500の記事に15分で目を通し、重要と思われるものはパソコンに保存し、スタッフに送付していると。週末の大前さんの番組で情報を分析したり、組み合わせて次の展開を予想する。これが大前さんのニュースの読み方だと。

筆者は日経新聞を毎朝KIOSKで買っていたが、ここ数週間この長年の習慣をやめて、RSSと日経ネットに切り替えている。家では朝日新聞を取っているし、新聞を完全にやめたわけではないが、最近日経本紙は、あまり読むところがないという気がしてならなかったので、購読を止めてみた。

大前さんの本を読んで日経をやめたわけではないが、奇しくも大前さんに背中を押されたような形となった。

当面RSSとネットの情報収集で、日経新聞以上の情報を効率的に集められるかどうかやってみようと思う。


第五章 人間力を磨け

仕事も人生も下地がなければ楽しめない。若い頃から意識して教養や、スポーツで体を鍛えたり、趣味をつくったりして下地をつくるのだ。

大前さんはオフの予定から先に入れ、残業より家族との会話を優先せよと語る。

始業ぎりぎりに会社に飛び込み、朝は二日酔い、夜は残業の後、職場の同僚と一杯というような20世紀の生活習慣は改善しなければならないと。

朝型にするのだ。大前さんは4時に起きて、5時からパソコンのチェック、RSSリーダーでニュースのチェック。メール処理で一仕事終えて家族と朝食を摂り、9時からオフィスに出社するのだという。

最後に大前さんは、優秀なリーダーがいることが国にとっても重要なことを強調する。

ノキアのヨルマ・オリラというたった一人のリーダーがノキアを復活させ、フィンランドを復活させた。オリラの前任者は倒産の瀬戸際に立たされ、自殺している。そんな企業を携帯電話に集中する戦略で数年で世界一とし、フィンランドに希望をもたらした。

GEのジャック・ウェルチも同様だ。21世紀の世界競争に勝つための指標は、ジャック・ウェルチを何人つくれるかだと大前氏は語る。

マッキンゼー、GE、この二社は誰もがほしがる人材の輩出企業だが、社内の選別も厳しい。

マッキンゼーをアメリカの会社だと思っている人間は社内にはいないという。社員の半分はハーバードビジネススクール(HBS)出身だが、一時は役員会のメンバーには二人しかHBS出身者はいなかった。

日本を21世紀に通用する国家にするためには、甘っちょろい格差論議をやめることだと大前さんはいう。

ハングリーな人間にこそチャンスがある。たとえば農業のプロフェッショナルになれと呼びかけている。


いつもながら具体例が満載で、刺激を受ける。是非手に取ってみて欲しい本である。


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東欧チャンス 大前研一が今度は東欧を推薦! 

東欧チャンス


大前研一の最新作。

『チャイナ・インパクト』で中国は地域国家の集合体として考えるべきとか、中国お客様論、大連での日本語コールセンターとか中国における様々なビジネスアイデアを紹介した大前研一が、今度は東欧を紹介する。

日本ではなじみの薄い地域だが、筆者は仕事の関係で旧ユーゴスラビア(行ったことがあるのは現在のクロアチア、マケドニア)、アルバニア、スロバキア、ロシアを何回か訪問したことがあるので、親しみがある。

それぞれ特色ある国だが、約10年前にスロバキアに初めて出張して、3人で鹿肉料理をメインディッシュに夕食をとり、ワインも飲んで全部で30ドルだったのには驚いた。思わず一人分の料金かとおもったくらい物価が安い。

ポーランド国境のオラバ地方の工場を訪問したのだが、ロシアは公害だらけなのに、スロバキアでは環境対策はしっかりしていた。生活レベルもロシアの田舎より数段上と感じた。

ホテルでは英語はダメだが、ドイツ語はできるとか、ドルはダメだがドイツマルクはOKとか、ドイツの経済圏であるということを痛感した旅だった。


まずは中国の現状分析

中国の反日デモは学生運動のようなもので心配ないが、問題は小泉首相である。中国と仲の良い田中角栄に始まる橋本派を、抵抗勢力と目の敵にして、つぶしていった。また解決困難な領土問題などは、棚上げという手もあるのに白黒つけようとする態度が摩擦を引き起こしている。

中国は将来米国、EUと対抗できる3強となるだろう。日本は中国・韓国と一つの経済圏としてまとまって、米国、EUとわたりあっていくことを考える必要があるとして、故・天谷直弘氏(通産審議官)の『町人国家論』も紹介している。

しかしそうはいっても中国一辺倒で良いのかという見方もあり、本書では昨年5月にEUに加盟したポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、スロベニア、エストニア、ラトビアなどの東欧諸国でのビジネスチャンスを説く。


東欧のビジネスメリット

EUなので関税がゼロなこと。安い労働力があること。工場労働者では中国にかなわないが、ホワイトカラー、技術者は能力が高く、定着率も良く、賃金も割安である。

語学力が高く、ドイツ語、あるいは英語の会話が可能な人材が国民の2〜3割いるので、ドイツ語圏等のバックオフィス業務を移転するBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)が盛んである。

さらに国民のほとんどがロシア語ができるので、将来のロシアとの取引の拡大の可能性がある。

人、モノ、サービス、資本の移動の自由が適用されるので、通関が不要で、東欧からポルトガルあるいはイギリスまで国境検問なしでほぼ1日で輸送ができることは大変なメリットである。

25カ国となった拡張EUは人口4億5千万人、GDP合計は米国を上回る12兆ドル。(日本は4.6兆ドル)生活水準、教育水準、購買力も高く、魅力ある市場である。

東欧諸国のウィークポイントは人口が少ないこと。チェコやハンガリーは1、000万人、最大のポーランドでも3,800万人。ポーランドは失業率が20%と高く、まだまだ労働力の供給余力はあるが、それでも東欧からさらに安い労働力を求めてルーマニア、ブルガリア、さらにウクライナなどに移る流れがある。

たとえば労働集約的な自動車用ワイヤーハーネス(電気配線)を製造する矢崎総業は時系列的にスロバキア→チェコ→リトアニア→ルーマニア→ウクライナと次々に工場を建設している。

頭脳集約的な業務はホワイトカラーの質が高い東欧に。安い労働力が必要な製造業はさらに南東欧かCISなどの周辺国を利用するか、半製品を中国から輸入して、付加価値をつけてEUに無税で輸出する。このような戦略を取れるのが東欧の大きな魅力である。

Building Wealth: The New Rules for Individuals, Companies, and Nations in a Knowledge-Based Economy


レスター・サローの"Building Wealth"を思い出す。宇宙から見た場合、地球上で文化が発達し、裕福で教育水準が高い人が多く住んでいる最も魅力的な場所。それがEUだ。


バルト3国

まずはバルト3国から。筆者は今まで50程度の国を訪問したことがあるが、同じように見える3国が、これだけ違うとは知らなかった。

エストニアはフィンランド、ラトビアはスウェーデン、リトアニアはデンマークとのつながりが深い。それぞれ人種も歴史も異なるのだ。


チェコ

チェコは伝統的に機械産業、特に自動車に強い。

余談となるが筆者の友人の祖父が戦前三菱商事(?)に勤めており、チェコから機関銃を輸入した時、いくつかの機関銃の部品をバラバラにして混ぜ、再度組み立てるとすべてぴったり合ったと。

当時の日本の機関銃は部品の精度が悪く、他の銃の部品とまぜるとちゃんと合わない銃が続出したそうで、やすりで削ってなんとか一丁の銃にしていた由。チェコの機械産業のレベルに驚いたという話だった。

チェコの自動車メーカーシュコダは1839年創業。兵器製造を手がけ、戦前は戦車も作っていた。2000年にフォルクスワーゲンの100%子会社となったが、国内向けブランドは依然シュコダを使っている。シュコダとはギター侍ではないが『残念』という意味だそうだ。

東欧でのBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)の代表例が会計・コンサルグループのアクセンチュアのバックオフィスだ。東欧人は言語能力に優れ、教育レベルが高いので、EU向けのBPOには最適なのだ。

全世界で間接部門の人間を1万5千人かかえ、プラハには900人いるが、これを2,500人まで増やす予定だ

チェコへの外国投資では日本はドイツについで2番目である。

日本からの投資促進に大きな貢献をしているのが、チェコインベストという投資誘致機関である。日本には横浜にオフィスがある。チェコインベストはワンストップサービスを提供でき、すべての政府の手続きの窓口になったり、地元企業を紹介してくれる。

チェコにはボヘミアングラスとか観光資源とか優秀な工業力の他にも外貨を獲得できる手段に恵まれている。筆者はスロバキアには数回行ったが、チェコにはまだ行ったことがない。是非観光で行きたいものだ。

松下電器はイギリスがユーロに加盟しないため、為替の乱高下が経営を圧迫したので、ウェールズのカーディフにあったテレビ工場を、チェコに移し成功している。チェコの輸出大手10社には松下が入っているほどだ。

日本からは1991年に進出した旭硝子を皮切りに、松下電器、三菱電機、京セラ、シマノなど141社が進出。

トヨタもPSA(プジョー・シトロエン)と合弁で30万台規模の工場を建設し、2005年から生産を開始する。

これを機にデンソー、アイシン精機、豊田工機なども進出した。

トヨタのヨーロッパ進出は1964年のポルトガル工場の後は長年動きがなく、ヨーロッパでは他社の後塵を拝していたが、1992年の英国、1994年のトルコ、続いてフランス、ポーランド、チェコと矢継ぎ早に工場を建設しており、2007年のロシア工場でとりあえず完結する。

日本企業にとってもチェコは活動しやすい国の様である。


スロバキア

チェコが工業国であるのに対して、スロバキアは農業国であるが、製鉄所や軍需産業もある。US Steelが買収したコジッチェ製鉄所は見事立ち直り、米国からの民間ベースの経済支援の好例とジャック・ウェルチが近著『ウィニング』の中でほめている。

このコジッチェ製鉄所は筆者の新日鐵の友人がドイツ駐在時代に訪問し、鋼板の平坦度に驚いたという話をしていた事を思い出す。薄い鉄板を全く波打たないように圧延するのは難しいのだ。以前から技術は非常に高いものを持っていた。

スロバキアにはフォルクスワーゲンが進出し、30万台のポロ、ゴルフを組み立てている。プジョー、起亜産業も進出し工場を建設中だ。

日本企業では矢崎総業、ソニー、松下電器、住友電装など19社が進出している。


ハンガリー

ハンガリーは今までに13名のノーベル賞受賞者を出しており、人口が1,000万人しかいないことを考えると人口比世界一だ。理数系教育レベルの高さは定評があり、大学・研究機関も充実している。外国投資のNo. 1はアメリカで、GE、アルコア、IBM等が進出している。

ハンガリー出身の有名人というと、インテルのアンディ・グローブ、投資家のジョージ・ソロスなどがいる。

ハンガリーはエレクトロニクス工業が発達していることから、テレビでサムスン、TCL、海信など、携帯電話のノキアが進出している。

EMS(受託生産)では元国営企業のVIDEOTONが部品から外枠まで製品を一貫生産しており、製造業ではダントツの大手だ。

この本ではGRAFISOFTというCAD(コンピューターを使ってのデザイン)ソフトの会社を紹介している。創業者でCEOのガレロ氏は東京工業大学に留学した経歴の持ち主。他にも日本語が話せるスタッフが多い。製品のアーキCADは日本で9万4千円で売っているが、もっと高く売るべきだと大前氏はすすめる。

ハンガリーにはチェコに次ぐ87社の日本企業が進出しており、筆頭が1991年に進出したマジャール・スズキ、他にソニー、三洋電機、TDKなどがある。

マジャール・スズキはスロバキア国境に近いロケーションで、年産9万台の車を生産している。

主力のスイフトはハンガリーでは1万1千ユーロ(160万円前後)で普通のハンガリー人でも十分手の届く価格だ。従業員の2割は賃金の安いスロバキア人だ。

三洋電機はノキアの携帯電話向けのバッテリーを生産するためにリチウムイオン電池などを生産している。

ちなみにハンガリー人とルーマニア人は仲が良くないということはこの本で初めて知った。行ってみなければわからないものだ。


ポーランド

ポーランドは鉱工業が中心だったが、造船などの古い産業は北、自動車やエレクトロニクスなどはチェコ国境に近い南部と分かれている。フォルクスワーゲン、フィアット、トヨタ、オペル、大宇が進出している。

フィアット本体は赤字でリストラ中だが、ポーランドのフィアットは好調だ。デルファイ、バレオ、マネットマレリなどの自動車関連メーカーの誘致にも成功している

伝統的にフランス、移民の関係からアメリカと親密であり、外国からの投資もフランス、オランダ、アメリカという順番となっている。

隣国ドイツは4番目にとどまっている。

ポーランドには74社、トヨタ、いすゞ、ブリジストン、デンソー、住友電工、日本精工などの日本企業が進出している。

トヨタはロシアのプーチン大統領の出身地サンクトペテルブルグにも年産5万台規模の工場を建設しており、東欧の部品が多く使われる事になるだろう。

大前氏のおすすめは加工食品業だ。

ポーランドの豚肉は競争力が高く、加工食品はすでに輸出品の2位になっており、ポーリッシュハム・ソーセージなどが有名だ。

アメリカのスミスフィールド社が買収したANIMEX社と住友商事が代理店契約を交わし、鶏肉などを日本に輸入している。ANIMEX社はアメリカでも人気のある高級ハムブランドの『クラカス・ハム』のメーカーだ。

ANIMEX社はダウンと馬肉も日本に輸出しており、日本の羽毛の多くはポーランドのダウンが使われており、輸入馬刺の6割はポーランド産だ。


ブルガリア・ルーマニア

ブルガリアはヨーグルトで有名だが、ダノン、ネッスルなどの国際食品企業が進出してきている。

ブルガリア出身の琴欧州が大関を狙って頑張っているが、筆者の先輩の福井宏一郎氏が今年銀行出身者として約50年ぶりに大使になったことでも有名である。

南東欧ではNATOには加盟したブルガリアとルーマニアが労働力も安く、農業も盛んで工業力もあり注目株だ。2007年1月には両国ともEUに加盟する予定だ。

ルーマニアには自動車関連の矢崎総業、住友電工・住友電装、光洋精工などが進出している。

一人あたりGDPで見るとチェコ、ハンガリーが1万ドルでギリシャ、ポルトガルと同水準。スロバキアが7千ドル、ポーランドが6千ドルとメキシコと同水準である。ルーマニア、ブルガリアは4千から3千ドルで、アルゼンチン、ブラジルなどと同水準である。


以上東欧を各国ごとに見てみたが、矢崎総業、住友電工のワイヤーハーネスメーカー2社の進出がめざましいことを初めて知った。パイオニア精神を持った企業だと思う。

たしかに東欧はEUの玄関口としてチャンスだと思う。


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日本人の知らない日本語 外国人に教えられる日本語

日本人の知らない日本語日本人の知らない日本語
著者:蛇蔵&海野凪子
販売元:メディアファクトリー
発売日:2009-02-18
おすすめ度:4.5
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日本語教師海野凪子(なぎこ)さんの経験談をマンガにした本。

表紙に出てくるイラストが、それぞれのストーリーを表している。

たとえば真ん中のマグロとチョウザメを両手に持っているイラストは、「鮪」という漢字で示す魚の種類が中国と日本では違うことを表している。

鮪は中国ではチョウザメだが、日本ではチョウザメがいないので、2−3メートルの大型魚ということで、マグロと読むようになったのだという。同じように鮭も中国ではフグのことだ。

教師イラストの上のアネゴみたいなイラストは、任侠映画ファンのフランス人マダムで、最初に「おひかえなすって、私マリーと申します」と挨拶したという。

「私のことは姐さん(あねさん)と呼んでください」。

いくら何でもこれは作り話だろう。

黒澤映画にあこがれて、日本語を学びに来たスウェーデン人女性も武士言葉を使っていたという。



「これはいたみいります」「ちょこざいな」

表紙の左下で、答案を受け取って冷や汗かいているイラストは、多くの外国では(例えばアメリカ、フランス、中国)正解はチェックマークで、○がついていたらここが間違っていますという印だからだという。

○ばかりの答案を受け取り、全部間違っていたと誤解したアメリカ人のイラストだ。

このように普段気が付かない日本語の特徴が、外国人からの指摘で明らかになって面白い。

いかにも外国人らしい突拍子もない例は、発言するときは、「立って言ってください」だ。

「た」と言ったという。

たしかに「たって言っている」。

「ばつが悪い」という意味がわかりますか?

「もしかして、○(マル)は良い?」

「人間は何と数えますか?」

「匹!だって辞書に『男一匹』って出ています」


飲食業でアルバイトする学生も多いので、食器の名前の質問も多い。

醤油を入れる真ん中に仕切りのある四角い皿は「薬味醤油皿」だし、カレーなどを入れるボート型の容器はグレービーボートだ。

いろいろと重宝します!薬味二品盛皿♪ホワイト布目 二品薬味皿
いろいろと重宝します!薬味二品盛皿♪ホワイト布目 二品薬味皿

混ぜやすく注ぎやすい形です。ドレッシングやカレーなどにお使い下さい。JASMINE - PROSPERITYグレービーボート0.33L
混ぜやすく注ぎやすい形です。ドレッシングやカレーなどにお使い下さい。JASMINE - PROSPERITYグレービーボート0.33L


女性用の公衆トイレに男子用便器があったので、「これはニューハーフ用ね」と納得した韓国人女性の話とか(日本の女性用トイレには、連れの男の子のための男性便器があるところが多いという話を初めて聞いた)、中国人、韓国人、ベトナム人は同じ漢字を使っていても、かなり違うので日本語の漢字は難しいが、台湾人にはラクとか(台湾は昔の旧字のような繁体字を使っている)参考になる。

変体仮名の話とか、「〜もじ」(しゃもじ、かもじ=かつら、ゆもじ=ゆかた)は昔のギャル語だったとか、音読み、訓読みの話など参考になる。

「〜です」は元々は江戸時代の芸者の言葉、軍人の「〜であります」は山口県の方言、「おいこら」は鹿児島弁だったという。

ペット用の缶詰を、日本人も猫を食べるものと誤解していた中国人の話とか、猫ブランドだと思って食べていた中国人の話は、ありうるかもしれない。

この中で、誤解を招くのが「お」と「を」は両方とも「O(オー)」だという説明だ。ありえない。

昔は違う音だったが、江戸時代からどちらも「O(オー)」となり、昭和の初めに助詞の「を」だけ残してすべて「お」に統一した。暫定ルールだという。

たとえば昔は「をんな」と書いていたのを「おんな」にしたなどだ。それならわかる。しかし、現在は助詞の「を」にしか使われていないので、「『お』と『を』は同じ発音か?」という質問には違うと答えるべきではないかと思う。


あまり詳しく紹介すると本を読んだときに興ざめなので、この辺でやめておくが、楽しく読めるマンガだ。

ちょうど「ダーリンは外国人」、「ダーリンの頭ン中」シリーズと同じようなところを狙っている。

30分で読めるので、本屋で一度手に取ってみることをおすすめする。


参考になれば、クリックして頂きたい。


築地まるかじり 毎年更新される毎日新聞のムック本

築地まるかじり 2010―「築地市場食べ歩き」徹底ガイド (毎日ムック)築地まるかじり 2010―「築地市場食べ歩き」徹底ガイド (毎日ムック)
販売元:毎日新聞社
発売日:2009-10
クチコミを見る


築地市場。なんだか良くわからないけど、活きが良くておいしそうな響き。日本人の胃袋。そんな築地市場をグルメ探索するためのハンドブックだ。

これさえあれば初めての人でもまごつかないし、くろうとの様な顔をして市場場内を闊歩できる。どこが入り口かわからなくても大丈夫。

ともかく地下鉄大江戸線の築地市場で降りて、市場の中へ関係者の様な顔をして入ってみよう。

おすすめはなんといっても大和(だいわ)寿司(但しできるだけ朝早く行く必要あり)それとトンカツの小田保もいける!

八千代のエビフライはうまいが3500円では高すぎる!以前は2000円台だったのに。やはり天然エビが高騰しているのかな。

天房の天ぷらのエビはでかいのに尻尾まで食べられる。忙しく行き来するエンジンつき台車にご注意!他にもいろいろあるよ。

場外と場内とあり、普通の人には区別がつかないが、魚市場の仲買人たちが食事をしている市場の食堂は場内。

ただ大和寿司などおすすめ店は午後1時には終了してしまうので、午前中に行く必要あり。

もっとも超人気店を除けば、昼休みに行ってもすぐ食事できる。

この本を見てさらに研究して、うまさと安さを追求しよう。

知る人ぞ知る吉野家一号店は築地市場にある。米国産牛肉が輸入禁止だった時も、競馬場の店と共に牛丼を出していた吉野家こだわりの発祥地の店だ。

但し、吉野家といっても、場内の店は1時閉店なので、ご注意を!


参考になれば次クリックして頂きたい。







東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法

別ブログで「東大家庭教師が教える頭の良くなる記憶法」のあらすじを紹介したので、同じ著者の勉強法のあらすじを紹介する。

東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法
著者:吉永 賢一
販売元:中経出版
発売日:2008-08
おすすめ度:4.5
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東大理III出身で、アルバイトで家庭教師や塾講師をやった後、アルバイトが本業となり、結局受験生を教えることを職業にしてしまった吉沢賢一さんの本。

会社の勉強家の友人に勧められて読んでみた。

吉沢さんも小学生の頃(!)カーネギーの本に影響されたそうだ。久しぶりに出てきたカーネギー信者だ。

吉沢さんは偏差値93!だったという。「東大家庭教師…」シリーズは、前述の通り「記憶法」のあらすじを別ブログで紹介しているので参照して欲しい。追って「読書術」も読んでみる。

東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法
著者:吉永 賢一
販売元:中経出版
発売日:2009-02-20
おすすめ度:4.0
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東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法
著者:吉永 賢一
販売元:中経出版
発売日:2009-07-31
おすすめ度:4.0
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東大理IIIというと、文系・理系を含めて東大の最難関学科で、東大で唯一専門課程が決まっている学部だ(他の学部はまず2年間教養学部に入ってから専門学部に進学振り分けする)。

筆者も理IIIの友人がいるが、エキセントリックというか、ちょっと変わった人が多かった。しかし、この本の著者の吉永さんはまとものようだ。


成績を上げる3つの要素

吉沢さんは今まで1,000人以上の生徒に勉強を指導してきた経験をふまえて、成績を上げるには次の3つの要素が必要だと語る。

1.覚える(暗記)
2.わかる(理解)
3.慣れる(練習)

3つの要素のどれが欠けてもダメで、このサイクルを繰り返すことで勉強が高速化する。

ちょっとずつ毎日覚えて、音読なども取り入れて何度でも繰り返すのだ。

吉沢さんは本は300回を目安に読む。気に入った本は1,000回読むという。パラパラっとめくって、気になった部分だけ注意深く読むのだという。


実戦的なアドバイスが満載

受験のプロなだけに、実戦的なアドバイスが多い。筆者なりに整理した吉沢さんのアドバイスは次の通りだ。


<試験のためのアドバイス>

★わからない問題は無視する

★速くやることを意識する

★模試は結果は無視、復習はしっかり

★カンタンな問題から解いていく

★1問あたりの制限時間を決める

★最後の5〜10分は見直しに使う(新しい問題を解くより点を伸ばせる)

★計算はなるべく暗算する

★論文は3つのネタからふくらます


勉強のためのアドバイス

★どんどん間違える

★こま切れの締め切りで集中力を高める

★「何もしていない時間」を勉強時間にする

★参考書はまず折って汚す

★問題集には「カンタン」と書く

★ノートは後から見てもわかるように書く(これは筆者は反省しなければならない。後からメモに何を書いたのか読めないことが多すぎる)

★ノートに書くのは完結した文章


心構えについてのアドバイス

★人に教える。相手の質問に答える(実はこのブログも本のあらすじを人に伝えて、知識を自分の血や肉にするために書いているものである)

★「つまり?」、「もっというと?」という質問を連発して自分の理解度を確認する。(まさにロジカル・シンキングと同様の手法だ)

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)
著者:照屋 華子
販売元:東洋経済新報社
発売日:2001-04
おすすめ度:4.0
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★やる気が起きない時には、自分の呼吸を観察する(呼吸を感じることで「生きる力」を実感できるのだと。面白いテクニックである)。

★自分に起こったことは、自分に原因があると考えよ(他人や環境のせいにした時点で成長はストップする。自分を変えるという発想を持つのだ)。

★すべてをポジティブシンキングで。

★「現状を受け入れる」ことが成績アップの最初のステップ。

★カンタンを口癖にする。

★感謝する。ほめる。

★定期的に成果をチェックし、記録する

★1秒ルールでさっさと決断し、集中力を高める

★練習での間違いはよろこび、本番での間違いは悔しがる


頭が良くなるのかどうかわからないが、吉沢さんの書いていることはオーソドックスな勉強法ばかりで、すべて「腑に落ちる」。

唯一エキセントリックなのは、本を300回、気に入った本は1,000回読むという点だが、これは今度紹介する宇津木妙子さんの講演を聞いた時になるほどと思ったことと一致する。

宇津木魂 女子ソフトはなぜ金メダルが獲れたのか (文春新書)宇津木魂 女子ソフトはなぜ金メダルが獲れたのか (文春新書)
著者:宇津木 妙子
販売元:文藝春秋
発売日:2008-10-16
おすすめ度:5.0
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練習は毎日繰り返しやるものであり、練習の目的も毎日繰り返して教え込むのだと。

宇津木さんは「私は頭が悪いから毎日覚えないと忘れる」のだと謙遜して言っていたが、切り返す刀で、会場の出席者に質問した。

「今年御社の社長の年頭の目標は何でしたか?これから当てるから言ってください」

会場が凍り付いた。まさに宇津木さんにガーンと気合いを入れられた。

社長の年頭の挨拶は年初は覚えていたし、今も漠然とは覚えているが、スラスラ言えるほど頭に入っている訳ではない。それでは覚えていないのと同じことなのだ。

吉沢さんの言いたいこともたぶん同じだろう。反復練習、重要なことは毎日でも繰り返し、何百回でもやる。

筆者が尊敬するコンサルタント新将命さんの言う「コツコツカツコツ(コツコツ=勝つコツ)」だ。

それが成績が上がる秘訣だ。


参考になれば次クリックして頂きたい。





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