君の思いは必ず実現する―二十一世紀の子供たちへ
著者:稲盛 和夫
販売元:財界研究所
発売日:2004-04
おすすめ度:
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一度は仏門に入ろうと決心した京セラ稲盛名誉会長の本。稲盛さんは今回JALのCEOに就任し、JAL再建を陣頭指揮することになった。今週JAL社長として子会社の社長だった大西さんを任命したばかりだ。
この本は子供達へ向けで、平易な内容で、ふりがな付き。ところどころマンガもある。
人生に明るい希望を持ち、努力を続ければ、必ず道は開けることを、いろいろな切り口から説いている。
稲盛さんの人生を通じて仏教の影響は強い。
中学の恩師や大学の友人、京都での独立資金を家屋敷を担保に出して調達して支援してくれた恩人。人のおかげでいまの稲盛さんがある。
中学受験に2度失敗した話とか、中学で結核となったこと、鹿児島の実家(印刷の町工場)が空襲により焼失し、戦後手作業で作った紙袋を自転車で行商した話とか、苦労した話が続く。
阪大入試も失敗し、やっと入った鹿児島大学の卒業は近づいたが、就職先が見つからない。
なんとか京都のつぶれる寸前の松風工業という碍子メーカーに就職できたが、入社した早々給料も遅配となる。
しかし自らのセラミック技術を利用して、高周波絶縁材料を開発し、ブラウン管向けとして松下電子工業に採用された。
会社でストライキが起きたときも、スト破りをして生産は続け、製品は塀を越えて投げ、向こうで待っている女子社員に届けて貰うということで、なんとか納入を続けた。ちなみにその女子社員が稲盛さんの奥さんである。
その後独立して京都セラミックスを創立。誰にも負けない努力を続けること。
仕事を好きになること。
日々、創意工夫を重ねること。
素直に喜ぶこと。
会社を好きになること。
創造性を大事にすること。
「人生の結果=能力X熱意X考え方」。
人生の目的は美しい心の人間になること等々。
寓話として印象深いのは地獄と極楽の話だ。
地獄も極楽も見た目は変わらない。釜ゆでのうどんを1メートルのはしとつけ汁で食べるのだ。
地獄では誰もが1メートルのはしを使って自分で食べようと争奪戦が起こる。
極楽では1メートルのはしを使って向かいに座っている人に食べさせる。向かいの人はお礼に自分に食べさせてくれる。誰もが穏やかに食べることができる。
みんなが思いやりを持って、利他の心でものごとをとらえることができれば、すばらしい社会が開けるはずなのだと。
平易ながらも、心に残る。感受性の強い子供にすすめても良い本だと思う。
参考になれば次クリックお願いします。
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著者:稲盛 和夫
販売元:財界研究所
発売日:2004-04
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一度は仏門に入ろうと決心した京セラ稲盛名誉会長の本。稲盛さんは今回JALのCEOに就任し、JAL再建を陣頭指揮することになった。今週JAL社長として子会社の社長だった大西さんを任命したばかりだ。
この本は子供達へ向けで、平易な内容で、ふりがな付き。ところどころマンガもある。
人生に明るい希望を持ち、努力を続ければ、必ず道は開けることを、いろいろな切り口から説いている。
稲盛さんの人生を通じて仏教の影響は強い。
中学の恩師や大学の友人、京都での独立資金を家屋敷を担保に出して調達して支援してくれた恩人。人のおかげでいまの稲盛さんがある。
中学受験に2度失敗した話とか、中学で結核となったこと、鹿児島の実家(印刷の町工場)が空襲により焼失し、戦後手作業で作った紙袋を自転車で行商した話とか、苦労した話が続く。
阪大入試も失敗し、やっと入った鹿児島大学の卒業は近づいたが、就職先が見つからない。
なんとか京都のつぶれる寸前の松風工業という碍子メーカーに就職できたが、入社した早々給料も遅配となる。
しかし自らのセラミック技術を利用して、高周波絶縁材料を開発し、ブラウン管向けとして松下電子工業に採用された。
会社でストライキが起きたときも、スト破りをして生産は続け、製品は塀を越えて投げ、向こうで待っている女子社員に届けて貰うということで、なんとか納入を続けた。ちなみにその女子社員が稲盛さんの奥さんである。
その後独立して京都セラミックスを創立。誰にも負けない努力を続けること。
仕事を好きになること。
日々、創意工夫を重ねること。
素直に喜ぶこと。
会社を好きになること。
創造性を大事にすること。
「人生の結果=能力X熱意X考え方」。
人生の目的は美しい心の人間になること等々。
寓話として印象深いのは地獄と極楽の話だ。
地獄も極楽も見た目は変わらない。釜ゆでのうどんを1メートルのはしとつけ汁で食べるのだ。
地獄では誰もが1メートルのはしを使って自分で食べようと争奪戦が起こる。
極楽では1メートルのはしを使って向かいに座っている人に食べさせる。向かいの人はお礼に自分に食べさせてくれる。誰もが穏やかに食べることができる。
みんなが思いやりを持って、利他の心でものごとをとらえることができれば、すばらしい社会が開けるはずなのだと。
平易ながらも、心に残る。感受性の強い子供にすすめても良い本だと思う。
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