会社の診療所に行った時に、いつも「ロハス・メディカル」という月刊の院内情報小冊子を待ち時間などに目を通すが、その2015年7・8月号に「それって本当?タマゴを一日2個以上食べてもいい」という記事があった。

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出典:「ロハス・メディカル」2015年7・8月号 P2〜5

なんと20世紀初めにウサギを使って、卵の白身や卵黄を食べさせたら、血管や内臓疾患が発生したという実験が、いままでタマゴを食べると血中のコレステロールが上がるという説の根拠だったという。

実はウサギは草食動物で、自分ではコレステロール生成ができない。卵黄などを食べさせたら悪影響が出るのは当然で、実験結果を雑食動物の人間に当てはめることは無理があった。

同じロハス・メディカルの2015年5月号にあるように、人間の血中のコレステロールのほとんどは体内で作られるので、食品中のコレステロールは関係ないことがわかったのだ。

本当にコレステロールを上げるのは、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸ではないかという説が現在は支配的だという。

実はこの説は比較的最近出てきたもので、米国でも今年の2月に農務省と保健福祉省が、コレステロールの一日当たりの摂取量の上限を廃止する草案を発表したばかりだ。

筆者もコレステロールが上限値に近いので、いままで卵は食べるときでも、1日1個に制限していたが、これからはどうやらあまり気にする必要はなさそうだ。

大変役立った。

病院に行ったら、この「ロハス・メディカル」を待合室に置いているところも多いので、見つけたらぜひ一度目を通すことをおすすめする。


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