呆韓論 (産経セレクト S 1)
室谷克実
産経新聞出版
2013-12-05


元時事通信ソウル特派員の室谷克実さんの韓国批判。別ブログでは室谷さんの「日韓がタブーにする半島の歴史」を紹介している




韓国の対日感情は、朴正煕大統領に続く、全 斗煥、盧泰愚までの軍事政権の時はそれほど悪くなかったが、長年の反日教育のためにどんどん悪化しているのは、憂慮すべきことだ。

最近でも、李明博大統領は経済界出身で、大阪生まれだ。李明博大統領なら、日韓関係も少しは改善するかと期待して、ソウル市長時代の「都市伝説 ソウル大改造」や、「すべては夜明け前から始まる」のあらすじを紹介した。



しかし、李明博大統領も、当初こそ日本に対する関係改善の姿勢を示したが、その後は支持率低下に苦しみ、最後は竹島を訪問するなど、スタンドプレイに走った。

現在の朴槿恵大統領にも期待して、大統領就任の時に「朴槿恵の挑戦」のあらすじを紹介している




朴槿恵大統領は、親日派だった朴正煕大統領の娘なので、「高木正雄」(=朴正煕の日本名)の娘と言われるのを極端に嫌っているという。少しでも親日の姿勢を示せば、「それ見たことか、やはり親日派か」と言われて国民の支持を失うことを恐れ、日本には厳しくあたらなければならないのだろう。

それにしても、日米間の首脳会議の時の朴槿恵大統領のかたくなな態度と、中国の習近平主席には笑顔をふりまく両極端な態度は、最近の「中国という蟻地獄に落ちた韓国」などの本が指摘している通り、韓国は中国の属国として生きていくつもりなのかと思わせるほどだ。




朴槿恵大統領の正当性が疑われている

この本の最初に、朴槿恵政権の正当性が疑われていることが紹介されている。

朴槿恵大統領は2013年2月に就任した。2012年12月に行われた大統領選挙は、朴槿恵候補51%:文在寅候補48%という接戦だった。

当選した要因として、朴候補は選挙戦中に、国家情報院(元KCIA)や国軍サイバー司令部によるツイッターやSNSへの応援書き込み支援を受けていたことが判明している

また高齢層の支持を得るために、65歳以上のすべてに毎月20万ウォン(2万円)の年金を支給すると公約していた。しかし、当選した後は、財政状況が厳しいため、「詐欺公約」と非難されるほど内容が切り詰められてしまった。

これら国家情報院や国軍サイバー専門部隊の支援と、「詐欺公約」がなければ、朴槿恵は大統領にはなれなかっただろう。加えて、「セウォル号」事故で、不信任も急増している。こんな政治基盤が弱い大統領だけに、反日の姿勢を貫いて国民の支持を得るのは必須なのだろうと思う。


この本の目次

この本はアマゾンの「なか見!検索」に対応していないので、目次を紹介しておく。

はじめに

序章 妄想と非常識に巻き込まれた日本

第1章 「自由と民主主義」の価値を同じくしない国

第2章 恥を知らない国際非常識国家

第3章 反日ならすぐにバレる嘘でも吐く

第4章 世界から軽蔑される哀れな反日病

第5章 歪みだらけのオンリー・イン・コリア

第6章 呆れかえるウリジナルの暴走

第7章 本当に恐ろしい人間差別大国

第8章 「売春輸出大国」の鉄面皮

第9章 わかりあえない不衛生・不法・不道徳

第1 0章 反撃の種「対馬」の仕込み方

終章 官邸、皇居の耳目役への警鐘

おわりに


序章を読めば大体の論点がわかる

この本の序章に最も重要な部分が、かいつまんで説明されている。

日の丸を食いちぎる人や、安倍首相と橋下大阪市長の顔写真を踏みつける人、韓国サッカー応援団の安重根フラッグ、ソウルの日本体感前に置かれた慰安婦像などの写真も序章に紹介されている。

実は序章を読めば、この本の論点が簡単に理解できる。本当は「なか見!検索」に最適の本なのだが、仕方がないので、まずは書店で序章を立ち読みすることをおすすめする。


朴槿恵大統領の「1000年恨み節」

序章の中で、朴槿恵大統領が、2013年3月1日(独立運動記念日)の記念演説で、「1000年恨み節」を語ったことを紹介している。曰く、「被害者と加害者の立場は1000年経っても変わらない」と

「1000年恨み節」なら、元寇は1274年と、1281年。もとはといえば、高麗の皇太子が元のフビライに日本征服を促したことが原因だと室谷さんは言う。

ネットで「元寇」で検索したら玉川大学の公開サイトで、元寇について詳しく解説しているものがあるので、ここをクリックして見てほしい

本も出ているので、今度読んでみる。

知るほど楽しい鎌倉時代
多賀 譲治
理工図書
2011-01



参考になった点をいくつか紹介しておく。

★「日帝統治の体験者ほど反日の度合いが低い」
室谷さんは特派員時代に、韓国13代目の大統領となった盧泰愚が体育相だった時に、パーティで話したことがあるという。

韓国人記者もたくさんいたので、室谷さんは韓国語で話かけたら、盧泰愚は日本語で答えたという。

「あなたの韓国語より、私の日本語の方がうまい。遠慮はいりません。日本語でどうぞ」

さらに話を続けると、

「私たちの世代で日本語を話せないとしたら、バカですよ。若い人は日本語を知らないから、私と全斗煥は、副官に聞かれたくない話は日本語で話したものです。今でも電話をしていて微妙な話題になると、秘書に聞かれないよう、どちらからともなく日本語になります」。

盧泰愚氏は、国民学校で担任だった日本人の教師をソウルに招待したという。

上の親日派世代は鬼籍に入るか、発言力を失う中、反日ファンタジー歴史学しか知らない人びとが韓国の政界、マスコミを牛耳っているのだと。

★朴槿恵大統領は中国語が堪能
朴槿恵大統領は、西江大学電子工学科卒、フランス留学経験があり、学生の時に習った中国語が堪能と言われている。

韓国が中国傾斜を強めている最近の傾向には、こういった背景もあるのだろう。

外華内貧
韓国人にとって大切なことは、外面を華やかに飾ることだと。「外華内貧」は朝鮮半島で創作された数少ない4文字熟語で、「見栄っ張り」、「格好つけ屋」などという意味だという。この4文字熟語ほど韓国人の何たるかを示す言葉はないと室谷さんは語る。

この本ではあまり詳しく紹介していないが、室谷さんの「悪韓論」では、韓国型新幹線(KTX)の韓国製部品の強度の問題によるエンジントラブル多発や、わいろを受け取って、不合格品を原子力発電所に取り付けさせて逮捕された100人余りの技術者のことを紹介している。

悪韓論 (新潮新書)
室谷 克実
新潮社
2013-04-17






★信じがたい離職率
この本のなかで”2007年の古いデータで恐縮だが”と紹介されている雇用統計に驚く。

入社1年以内の離職率     : 30.1%
入社2年以内の離職率     : 68.9%(青年求職者対象となっている)
3年以上一つの職場に勤めた率: 18.3%(つまり離職率81.7%!)

いくら韓国の離職率が高いとはいっても、にわかには信じられないデータだ。

額に汗する仕事そのものを蔑視し、そうした仕事をする人を露骨に軽蔑し、そして、そうした仕事に携わる人自身も、自分の職業に何らの誇りも持っていない。これが、朝鮮半島の歴史が作り上げた産業文化の底流だという。

彼らが作る製品あるいは半製品・部品が精度に欠けるのは、至極当然の帰結なのだと室谷さんは語る。

★慶尚道と全羅道の対立
金大中氏が大統領になるまでは、全羅道(後期百済の中心地域)に対する差別はすさまじかったという。もともとは、高麗王朝の始祖、王建が残した「訓要十条」に、旧百済地区からの人材登用を戒め、それがため高麗、李朝を通じて、全羅道の両班はほとんど官職に就けなかった。

朴正煕、全 斗煥、盧泰愚、金泳三と続いた慶尚道出身の大統領時代に、官民、軍警とともに、慶尚道優位の人材登用、予算配分が続き、全羅道差別は極みに達したという。

もともと異民族のように扱われていた済州島出身者も同様だったという。ちなみに呉善花さんは済州島出身だ。

2012年12月の大統領選挙の結果を見ても、全羅道では野党候補が9割の得票率で、全羅道の中心地の光州での朴槿恵の得票率は7.8%しかなかった。一方、慶尚北道では朴槿恵支持が8割だった。

百済と新羅の対立が現代まで残っているとは!

まとめるのが難しい国である。だから対日批判で国をまとめようとするのだろう。

室谷さんの本は、「悪韓論」も読んだ。こちらは、具体例が多く取り上げられているので、今度あらすじを紹介する。

悪韓論 (新潮新書)
室谷 克実
新潮社
2013-04-17



冒頭に記したように、序章を読めば、この本の表紙(蜂をまとって?日章旗を踏みつける人)にあるようなまさに呆れるような写真とともに、このの本の論点が理解できる。まずは書店で序章を立ち読みすることをおすすめする。


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